2005年/日本/カラー/1時間59分/ 配給:アルゴ・ピクチャーズ

2008年06月27日よりDVDリリース 2006年4月29日(土)より銀座シネパトスにてロードショー

公開初日 2006/04/29

配給会社名 0090/0698

解説


■生きるということ、愛するということを、見つめなおす
毎日のように報道される少年犯罪。親子の絆の断絶により、親が子を、子が親を殺害するといった以前では考えられないような事件が続発し、それも年々残虐さが増しているように感じられる。まるで親子や人間の愛、友情といった大切なものが忘れ去られたかのようだ。
本作は、慣れない漁村で無骨な漁師である祖父と少年が過ごす日々の生活、転入した学校でのクラスメイトとの触れ合いなどを描き、我々が忘れかけていた人間愛や友情を思い起こさせてくれる。生きるとは、愛するとは?日々の生活に追われていると考えることもないそんなことを、見つめなおさせてくれる作品となっている。

■名優・蟹江敬三、初主演映画
数々の映画、テレビ、舞台で活躍し、今や日本を代表する名優となった蟹江敬三。人一倍優しいのにそれを表現するのが下手な、無骨な漁師・弦次郎は、まさに蟹江のはまり役と言える。娘を愛していながら、冷たくすることしかできなかった後悔。忘れ形見である裕太にどう接していいかわからず戸惑う姿。一本気で生きてきたからこその弦次郎の無骨さと、徐々に裕太への愛に目覚めていく様子を、蟹江が見事に演じきっている。本作が映画初主演となった。

■高知県民のバックアップ
本作は、高知県香美郡夜須町手結港をメイン舞台に、高知市、室戸市、安芸市、芸西村など、
全編高知県内ロケで撮影された。
地元の漁師や小学生もエキストラとして参加。その他にも、地元のボランティアの方々が、炊き出しや交通整理、撮影用の漁船の手配など、積極的に撮影をサポート。まさに高知の皆さんに支えられてできた映画と言える。

ストーリー



交通事故で両親を失った裕太(大沼健太郎)は、母親の父である漁師の弦次郎(蟹江敬三)にひきとられることになった。事故のトラウマと両親を失ったショックから、心を開こうとしない裕太。
そんな裕太の心の慰めは拾った仔犬と母に買ってもらったクジラのオモチャだった。

担任の教師・満里(星野真里)は、裕太が一日も早く元気になるよう気を配るのだが、クラスメイトらのいじめに遭い、海に突き落とされて溺れかけてしまう。裕太は事故のショックで水を怖がり泳ぐことができなくなっていたのだ・・・。弦次郎は、裕太を海に連れていき水に対する恐怖心を払拭させようと荒治療をほどこす。徐々に埋まっていく裕太と弦次郎の心の溝。さまざまな事件や人々とのふれあいで、裕太に笑顔と明るさが戻ってくる。

しかしそんな矢先、数年前に手術を受け、すでに完治していたはずの“骨肉腫”が再発してしまう。なぜ、こんなに小さな裕太ばかりが・・・。弦次郎は、裕太が大好きなクジラを見せてあげたいと思い・・・。慣れない漁村で祖父と少年が過ごす日々や学校でのふれあいを通して、私たちが忘れかけていた人間愛や友情を思い起こさせ感動を呼び起こしてくれる作品。

スタッフ

監督:岡田主
エグゼクティブ・プロデューサー:高橋利雄
プロデューサー:松生秀二、小澤正彦
脚本:岡田主、谷口聡、折原悠
撮影:鈴木史郎
照明:長谷川明夫
監督補:荻原達
アシスタントプロデューサー:桑波田達彦、安藤信
美術:佐藤信夫
録音:沼田和夫
音楽:遠藤浩二
音響効果:福島幸雄
編集:金子尚樹
記録:木川景子
スチール:加藤光男
ヘアメイク:小堺なな
衣装:佐藤友美、間野喬子
主題曲:「a song for you」 aki (ソニーミュージックレコーズ)
音楽プロデューサー:今野義雄
音楽ディレクター:近藤ひさし

キャスト

蟹江敬三
大沼健太郎
北村一輝
星野真里 
仁科亜季子
井上晴美
小島聡(全日本プロ・レスリング)
尾崎千瑛
森山周一郎
夏木陽介ほか

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