原題:ASSAULT ON PRECINCT 13

2005年1月19日全米公開

2005年/アメリカ/カラー/1時間50分/6巻/2987m/スコープサイズ/ドルビーSRD/字幕翻訳:林 完治 提供:角川ヘラルド・ピクチャーズ、ポニーキャニオン 配給:角川ヘラルド・ピクチャーズ

2006年08月02日よりDVDリリース 2006年2月18日より、日比谷みゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショ−

公開初日 2006/02/18

配給会社名 0058

解説


脱出劇アクションの頂点、遂に誕生!!!

外は吹雪、周囲は敵、通信網は絶たれ、孤立無援。絶体絶命の状況に追い込まれた警官が一緒に戦うのは、敵か味方かも分からない、凶悪犯罪者−。
激しい吹雪に見舞われる大晦日のデトロイト。老朽化のため、その日をもって閉鎖される“13分署”には警官ローニック(イーサン・ホーク)を含む数人の警官がいた。そこに悪天候のため護送車が立ち往生し、緊急搬送されてきた凶悪犯ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)ら4名の犯罪者達。緊張の中、警官達と犯罪者達が新年の0時を迎えたその時、“13分署”は謎の武装集団から襲撃を受ける。その正体は、組織犯罪対策の特殊警官たち・・・。多数の銃器と爆撃を用いた凄まじい攻撃に、警官と犯罪者は手を結び、最小限の武装で抵抗しなければならない!外部への接触は99%不可能、署は完全に孤立した!彼らは脱出を幾度も企てるが、ことごとく阻止され、次々と仲間は殺されていく・・・。
−果たして、彼らは絶体絶命の夜を生き延びることが出来るのか?そして、空前絶後の攻撃を執拗に繰り出す、悪徳警官達の目的とは!?

ここ近年、歴史大作やファンタジーが大量に製作されていたハリウッドで、久しぶりの本格アクションが製作され、今、日本を緊張と興奮に包もうとしている!

アクション&ホラー映画の巨匠ジョン・カーペンターが、76年に生んだ脱出劇アクションの傑作で、クエンティン・タランティーノなど現在のアクション映画の人気作家らに多大な影響を与えた『要塞警察』。
その伝説的な作品が、フランスの若き鬼才ジャン=フランソワ・リシェと、ハリウッド・アクションの金字「交渉人」を手掛けた脚本家ジェームズ・デモナコによって、更なる迫力と緊迫感溢れた大作として現代に新しく生まれ変わった。ダイナミックな演出によって、善悪が曖昧になった現代の混沌とした世界を、“13分署”の警官&犯罪者vs.謎の武装集団という壮絶な戦いの中に凝縮し、壮絶なアクションが炸裂する。
しかも、トラウマを背負うローニック巡査部長と凶悪犯罪者ビショップが、お互いを信じて戦うしかないという奇妙な関係を築きつつ、女性心理カウンセラーのアレックスに対するローニックの微妙な心理や、魅力的な様々なキャラクターの感情が、生死を分かつ絶望的なドラマの中で交錯する。

プロデューサーには、デンゼル・ワシントンにアカデミー賞をもたらしたハード・アクション「トレーニング デイ」(01)のジェフリー・シルバーが務め、その作品でアカデミー賞にノミネートされたイーサン・ホークがローニック巡査部長を演じる。対する凶悪犯ビショップには、「マトリックス」3部作(99〜03)で強烈な存在感をアピールしたローレンス・フィッシュバーンが扮する。
アクション・ドラマを更に盛り上げるのが、個性的な出演者たちだ。“13分署”に立てこもる側には、手の込んだ役作りに定評のある「ムーラン・ルージュ」(01)のジョン・レグイザモ、女性の強さと弱さを兼ね備えた「シークレット・ウインドウ」(04)のマリア・ベロ、ヒップホップ界のスターが新たな魅力を披露してくれるジェフリー“ジャ・ルール”アトキンズ、ファム・ファタールの匂いを放つ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」のドレア・ド・マッテオ、そしてベテランのブライアン・デネヒーがいる。
かたや悪徳警官を率いるマーカス・デュバル役には、冷徹な知性と凶悪さを見事に表現する演技派、「ユージュアル・サスペクツ」(95)のカブリエル・バーンが演じる。
またエンドロールには、人気ラッパー・KRSワンが歌う主題歌「GENERIQUE ASSAULT」が流れ、作品をより印象深いものにしている。

ストーリー

突然に襲いかかる“絶体絶命”の夜!
−彼らは生きて朝日を浴びられるのか!?

デトロイトの、とある一室で、ジェイク・ローニック(イーサン・ホーク)は、麻薬の取引をしようとしていた。だが取引相手の一人がローニックの仲間の顔を覚えていて、警察の囮捜査であることがばれてしまう。一瞬にして修羅場と化し、潜入捜査の同僚警官が銃弾を浴びて倒れた。逃げる犯罪者を追う女性警官も撃たれて絶命。ローニックは、一度に2人の死を目前にして呆然となった……。

あれから8ヶ月後。デトロイトは雪が激しく降り続き、グレーの工業地帯を真っ白く染めていた。そんな中に“13分署”がある。あと数時間で新年を迎えるが、それはデトロイトで最も古い“13分署”に幕が降ろされる瞬間でもあった。残務整理はだいぶ進み、署内は実に閑散としていた。周囲の工場はどこも閉鎖していて、人気が全く無かった。

TVでは、新設された21分署が映し出され、デトロイトの暗黒街に君臨する恐ろしい犯罪者マリオン・ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)が、警官殺しの現行犯で逮捕されたことを報じている。逮捕したのは、マーカス・デュバル(ガブリエル・バーン)率いる組織犯罪対策班のグループだった。年末で裁判所が休みに入るため、他の犯罪者たち……麻薬中毒のベック(ジョン・レグイザモ)、ニセブランド品のプロであるスマイリー(ジェフリー“ジャ・ルール”アトキンズ)、女ギャングのアンナ(アイーシャ・ハインズ)と共に刑務所へ移送することになった。
大雪の中、大晦日の“13分署”には、警官2人を含む数人しかいなかった。閉鎖と共に引退を決意していたベテラン警官ジャスパー(ブライアン・デネヒー)、遅番で出勤してきたローニック巡査部長、新年をお祝いしようと、セクシーで挑発的なファッションに身を包む警察秘書のアイリス(ドレア・ド・マッテオ)である。それに8ヶ月前の事件以来、内勤になったローニックのカウンセリングをする、警察の心理カウンセラー、アレックス(マリア・ベロ)だ。彼女は、事件のトラウマを背負うローニックが、鎮静剤と酒の力を借りていることを知っていた。アレックスとローニックは、お互い好意を抱きながらも、いつも口論し反発していた。

そして新年を迎えた。
ひどい吹雪のせいで、犯罪者たちを乗せた護送バスが刑務所に向かう途中、“13分署”に緊急避難することになった。一時的にビショップらを監禁することになったが、ローニックは人手が少ないためか、どこか不安を感じていた。
その不安は的中した。2人の覆面男が裏口から侵入し、それに気づいた護送バスに乗って来た警官が射殺された。署内に激しい銃撃音が響き渡り、楽しい雰囲気は一変した。2人の侵入者は、間もなくローニックによって射殺された。だが電話は不通、携帯電話も妨害電波のためか通じない。
外を見ると、武装した人影が動き回り、“13分署”を徐々に包囲していく。すると、大きな石が投げ込まれた。そこには、ビショップの名前が……“ヤツを差し出せ”というのだ。
ジャスパーは、ビショップを引き渡そうと勧めるが、ローニックは忌まわしい過去がよぎったのか、警官殺しの犯罪者は絶対に渡さないと考えていた。
助けを呼ぼうと外に出たローニックに、一人の男が襲いかかってきた。格闘の末に相手を殺すが、警察手帳を所持していたのだ。現役の警官だった。なぜ彼らが我々を襲うのか? 彼らとビショップの関係とは?

そしてローニックは決意する。
犯罪者ビショップやベックらに協力をあおぎ、一緒に戦うしか生き残る術はないと……。

スタッフ

監督:ジャン=フランソワ・リシェ
製作:パスカル・コーシュトゥー、ジェフリー・シルヴァー、ステファーヌ・スペリ
製作総指揮:ドン・カーモディ、ジョセフ・カウフマン、セバスチャン・クルト・ルメルシエ
脚本:ジェームズ・デモナコ James DeMonaco
オリジナル脚本:ジョン・カーペンター
撮影:ロバート・ガンツ
編集:ビル・パンコウ
音楽:グレーム・レヴェル

キャスト

イーサン・ホーク
ローレンス・フィッシュバーン
ドレア・ド・マッテオ
ブライアン・デネヒー
ジョン・レグイザモ
ジェフリー・“ジャ・ルール”・アトキンス
マリア・ベロ
ガブリエル・バーン
キム・コーツ

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