キャリアとパートの一大改革エンターテインメント!

2006年/日本/ 配給:東宝

2006年10月27日よりDVDリリース 2006年2月25日、全国東宝邦画系にてロードショー

(C)2005「県庁の星」製作委員会

公開初日 2006/02/25

配給会社名 0001

解説



2003年に公開され、それまでの邦画の実写映画の記録を20年ぶりに塗り替えた『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』。その日本映画の金字塔ともいえる作品に主演した織田裕二が次なる作品として選んだ舞台——それは“県庁”でした。『踊る〜』ではノンキャリアの熱血刑事を演じた織田だが、本作では一転して県庁に勤めるキャリア官僚・野村を演じます。そして、その野村が研修で派遣される先の三流スーパーのパート店員・二宮を演じるのは、『着信アリ』『世界の中心で、愛をさけぶ』など出演作全てが大ヒットに繋がっている人気女優の柴咲コウ。当代きっての2大スターが初の共演となります。そして、監督は『白い巨塔』『ラストクリスマス』『エンジン』など数々の大ヒットドラマを手掛けてきた西谷弘が初の映画演出に臨みます。

先の「郵政総選挙」や「政治改革」「官から民へ」と、TVのワイドショーでも政治の話題が上位を占める昨今、「書類が全て」「前向きに検討しますは何もしない」などと、とかく“公務員”はネガティブなイメージを抱かれています。そんな公務員が民間の、しかも「商品の補充もままならない」「その場しのぎ」の三流スーパーに派遣されるところから物語は始まります。しかも、彼の教育係になったのは年下の女性パート店員。書類第一で融通の利かない公務員とお客様第一で現場主義のパート店員。決して出会うはずのなかった二人は当然ぶつかり、そして何かが変わっていきます。果たして“県庁の星”と期待されていたエリート公務員はスーパーでも星となることができるのでしょうか?

本作は、エリート街道まっしぐらで何かを勘違いしてきたキャリア官僚と日々の忙しさで何かを諦めている高校中退のパート店員が出会い、思わぬ化学反応が引き起こす「改革」の物語です。

劇中、野村の台詞に「行政改革は制度や組織を変えることじゃない。そこに生きる人間たちの意識を変えることなのです」という一節があります。本作はスーパーを舞台にした地方行政を扱った映画ではありますが、そこに描かれているのはあくまでその中で一生懸命に生きる人達の「心」です。公務員を職業とする一人の人間の心が改革されていく物語なのです。店舗改革、そして行政改革を通して成長していく主人公たちの姿はきっと観る者の心の中にも大きな改革を呼び起こしていくことでしょう。ぜひこの『県庁の星』に皆さんの清き一票を宜しくお願いします。

ストーリー






野村聡(織田裕二)はK県庁のキャリア公務員。「政治は人の上に人を作り、人の下に人を作る」を信条にプライドも成績も高く、業務にもそつがない上昇志向丸出しの男。恋人も地元大手建設会社の令嬢。人生は順風満帆。今後は「特別養護老人施設建設」のビッグプロジェクトを足がかりに、更なるステップアップを狙っている。そのプロジェクトを前に、県政の目玉である民間企業との人事交流研修のメンバーに選出され得意満面。ところが、研修先は店員達のやる気がなく、客もまばらなしなびたスーパー「満天堂」。しかも、野村の教育係・二宮あき(柴咲コウ)は自分より年下のパート店員だった。意気込む野村だったが、組織図もマニュアルもないスーパーでは、全く役立たずの存在で、二宮とも事あるごとに衝突する始末。そして、あろうことか野村は「特別養護老人施設建設」プロジェクトからも外され、恋人にも別れを告げられ、失意の底に。そんな時に野村の支えとなったのは意外にも二宮だった。そして、野村は二宮と危機に瀕したスーパーの改革に乗り出し、その触れ合いの中でそれまでの人生で忘れていたものを取り戻していく。果たして、改革はうまくいくのか?そして、二人の心の中にも改革が起きるのか?!

スタッフ

原作:桂 望実(『県庁の星』小学館刊)
脚本:佐藤信介
監督:西谷 弘
製作:島谷能成/亀山千広/永田芳男/安永義郎/細野義朗/亀井 修
企画:永田洋子
エグゼクティブ・プロデューサー:石原 隆/中山和記
プロデューサー:春名 慶/市川 南/臼井裕詞/岩田祐二
撮影:山本英夫
美術:瀬下幸治
照明:田部谷 正俊
録音:武 進
音楽:松谷 卓
編集:山本正明
助監督:廣田 啓
ライン・プロデューサー:前島良行
製作担当:竹井政章
制作プロダクション:共同テレビジョン
製作:「県庁の星」製作委員会
(東宝/フジテレビジョン/アイ・エヌ・ピー/博報堂DYメディアパートナーズ/S・D・P/小学館)

キャスト

織田裕二
柴咲コウ
佐々木蔵之介
和田聰宏
紺野まひる
井川比佐志
益岡 徹
奥貫 薫
ベンガル
酒井和歌子
石坂浩二

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