原題:The Exorcism of Emily Rose

その裁判は、悪魔の存在を初めて認めた。

2005年9月9日全米公開

2005年/アメリカ映画/スクリーン・ジェムス提供/レイクショア・エンタテインメント製作 ファーム・フィルムズ製作/ スコープサイズ/全7巻/上映時間:2時間00分/3,275m SDDS・SRD・SR/字幕翻訳:伊原 奈津子 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

2010年05月26日よりDVDリリース 2009年07月03日よりDVDリリース 2007年08月22日よりDVDリリース 2006年07月19日よりDVDリリース 2006年3月11日、日比谷スカラ座ほか全国東宝洋画系にて公開

公開初日 2006/03/11

配給会社名 0042

解説


“悪魔の存在”が正式に認められた、衝撃の真実。

ひとりの少女の身に起こった、戦慄の実話。

ごく普通の19歳の女子大生、エミリー・ローズ。ある晩の午前3時、彼女は突然恐ろしい幻覚に襲われ、凄まじい癬攣を引き起こす。自分に何かが取り憑いていることを確信した彼女は、医学ではなく、ムーア神父に自らの運命を託すことにした。しかし、神父の献身的な努力の甲斐もなく、悪魔祓いの儀式の後、エミリーは命を落としてしまう。変わり果ててしまった、工ミリーの姿。彼女の中に棲みついたのは、病いではなく、本当に悪魔だったのか—-。やがて、過失致死罪で起訴された、ムーア神父の裁判が始まった。全国民が有罪だと信じる中、敏腕弁護士のエリンと出会った神父は、エミリーの身に起こったことを法廷で語り始める…。悪魔祓いの全てが録音された1本のカセットテープと、彼女が死の直前に書いた1通の手紙。法廷に提出されたそれらの物証は、“悪魔の存在”を問うこの裁判を、どのような結末へと導いていくのか—-。ひとりの少女の実話を基にした、衝撃の真実。そして、彼女を死に至らしめた、驚異の事実と戦慄の記録。想像を絶するエミリー・ローズの真相が、いま明かされようとしている。

ホラーよりも怖い、未体験の法廷サスペンス。
「あの『エクソシスト』を超える、センセーショナルな実話」と評され、全米公開前から話題騒然だった本作。その前評判通り、全米で初登場No.1を獲得し、ヨーロッパでも大ヒットを記録。同時に、世界中で“悪魔の存在”をめぐる大論争を巻き起こし、社会現象にまでなっている。さらに、緊迫の“法廷劇”と鬼気迫る“悪魔憑き”という、相反するふたつの要素を見事に融合させた画期的な作品として、批評家から高い評価を得た話題作。物語の視点となる有能な弁護士エリンを演じたのは、『愛についてのキンゼイ・レポート』のローラ・リニー。彼女と共にエミリーの真相を明かす被告のムーア神父には、『イン・ザ・ベッドルーム』のトム・ウィルキンソン。そして、エミリー役に抜擢され、懸依に苦悩する難役を完壁に演じ切った、新人女優の
ジェニファー・カーペンター。彼女らの見事な演技力により、実話にさらなるリアリティを与えることに成功した。“悪魔の存在”を法廷で検証しながら真実が裁かれていく、ホラーを超える来体験のサスペンス!2006年早春、既成概念を覆す驚愕の審判が、遂に日本で下される。

ストーリー




彼女の中に棲みついたのは、病いか、悪魔か。
その闇は、なぜ彼女を選んだのか。

午前3時。19歳の大学生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)は、焦げ臭いにおいと共に目を覚ました。突然、彼女に襲い掛かる、原因不明の激しい痙攣と恐ろしい幻覚。
後日、彼女は大学病院で検査してもらうが、症状は回復する気配すらない。呪われているかのように、凄まじい痙攣と幻覚を繰り返すエミリー。普通に暮らしていけないほど深刻な状況に陥ってしまった彼女は、大学を離れ、自宅で静養することになった。そして、次第に悪化していくこの症状は、自分に何かが取り愚いているからだと確信したエミリーは、自らの運命を、神父のリチャード・ムーア(トム・ウィルキンソン)に託すことにした。しかし、神父による“悪魔祓い”は失敗に終わり、エミリーは変わり果てた姿で命を落としてしまう—-。

病いだけが、彼女の命を奪ったのか。
検死の結果、エミリーは自然死とは言えない状態で亡くなっていた。彼女を死に至らしめたとして、過失致死罪で起訴されたムーア神父。そして、巷では彼の有罪が囁かれる中、全国民注目の“悪魔祓い”裁判が始まった。被告の弁護を担当することになったのは、有能な女性弁護士エリン・ブルナー(ローラ・リニー)。そんな彼女らに、イーサン・トマス検事(キャンベル・スコット)は、「神父がエミリーに薬の服用をやめさせたことが、彼女の直接の死因」だと、法廷で主張し始めた。彼女を診察した大学病院の医師や、精神医学の著名な博士に、彼女が神経的・精神的な病気であったことと、薬の服用の重要性を証言させながら…。苦悩する、エリン弁護士。
裁判は、彼女とムーア神父にとって、不利な状況へと向かっていた—-。

悪魔は、本当に存在していたのか。
法廷では劣勢が続いていたエリンだったが、ムーア神父の真摯な想いに触れ、彼の潔白を心から信じるようになっていた。そして、神父と共に、法廷で“悪魔の存在”を証明していくことを決心したエリン。悪魔憑きを科学的に研究している大学博士を法廷に呼んだ彼女は、エミリーへの憑依の可能性について証言してもらう。さらに、エミリーが神経症や精神障害ではなかったことを医学的に立証したい彼女の元に、偶然にも、悪魔祓いの儀式に立ち会ったという医師のカートライト(ダンカン・フレイザー)から連絡が入った。被告のムーア神父と親しい彼は、裁判の現状を見かね、神父のためにエミリーが病気ではなかったことを法廷で証言してくれるという。それと引き替えに、1本のカセットテープをエリンに託して—-。

彼女の死は、何を伝えようとしたのか。
エリンは、カートライト医師から渡されたテープを、証拠品として裁判に提出した。
ムーア神父の証言と共に法廷で明かされていく、カセットテープの中身。そのテープには、神父がエミリーに施した悪魔祓いの様子が、すべて録音されていたのだ。さらに、カートライト医師の証言により裁判を優勢に進めようとしたエリンだったが、彼は法廷に姿を現さなかった。カートライトに会い、理由を問い詰めるエリン。しかし、彼女の目の前で、彼は車に轢かれて命を落としてしまった。何かに、呪われているかのように…。失意の中、エリンが最後の物証として提出した、エミリーが書き残した1通の手紙。彼女がムーア神父に託した、その手紙の恐るべき内容とは。そして、ムーア神父に下された、想像を絶する衝撃の判決とは—-。

スタッフ

監督/脚本:スコット・デリクソン
脚本/製作:ポール・ハリス・ボードマン
製作:トリップ・ヴィンソン&ボー・フリン
   トム・ローゼンバーグ
   ゲイリー・ルチェッシ
製作総指揮:アンドレ・ラマル
      テリー・マッケイ
      デヴィッド・マックイルヴェイン
      ジュリー・ヨーン
編集:ジェフ・ベタンコート
美術監督:デヴィッド・ブリスビン
撮影監督:トム・スターン
音楽:クリストファー・ヤング
衣装デザイナー:ティシュ・モナガン

キャスト

ローラ・リニー(エリン・ブルナー)
トム・ウィルキンソン(ムーア神父)
キャンベル・スコット(イーサン・トマス)
コルム・フィオール(カール・ガンダーソン)
ジェニファー・カーペンター(エミリー・ローズ)
メアリー・ベス・ハート(ブリュースター判事)
ショーレ・アグダシュルー(アダニ博士)
ジョスア・クローズ(ジェイソン)
ケネス・ウェルシュ(ミューラー博士)
ダンカン・フレイザー(カートライト博士)
JRバワーン(レイ)
ヘンリー・ツェーニー(ブリッグス博士)

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