原題:Love's Brother

2004年/オーストリア/103分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/103分/ 配給:パンドラ、ハピネットピクチャーズ

2006年10月06日よりDVDリリース 2006年、3月25日よりシャンテシネにてロードショー!

©2003 Film Finance Corporation Australia Limited,Film Victoria,Love’s Brother Limited and Love’s Brother&Co Pty Ltd

公開初日 2006/03/25

配給会社名 0063/0187

解説


あなたが本当に好きな人は誰ですか——?
『きみに読む物語』のジャン・サルディが贈るロマンティック・ラブストーリー
世界中に感動の渦を巻き起こした『きみに読む物語』『シャイン』。見るものの琴線に触れる名シナリオで多くの観客を虜にし、ロングランヒットの実績を作ってきたジャン・サルディはいま最もパワーのあるシナリオライター。満を持して、初めてメガホンをとった記念すべき作品がこの『リトル・イタリーの恋』、自身の脚本の映画化である。イタリアからやってきた美しいヒロインを巡るふたりの兄弟の絆、そして、運命に導かれていく恋の行方を、絶妙なウィットとユーモアを効かせて描いた、とびきりロマンティックで心温まる、ラブストーリーだ。舞台は1950年代。それは写真のやり取りだけで結婚を決めることが珍しくなかった時代ヒロイン、ロゼッタは「本当に好きな人と結ばれたい」という一途な気持ちで、故郷イタリアを離れ、写真を添えて結婚を申し込んできたアンジェロの住むオーストラリアに旅立つ。ロゼッタの思いは、果たして報われるのだろうか—?結婚相手アンジェロとその弟ジーノ—外見も性格も全く似ていない、しかし強い信頼と愛情で結ばれた兄弟。彼女との出会いを通して、人を愛することについて考え、改めて絆を深めていく。兄弟の叔父夫婦、そして彼らが経営するカフェ・ラティーノに集まる人々、その恋の行く末を温かく見守る中、彼らは運命の愛に出会い未来を切り開いていく。そこには陽気で情熱的、故郷イタリアへの誇りと、愛があふれ、まるでカフェ・ラティーノで味わうエスプレッソコーヒーのように、ほろ苦さと微かな甘味、ロマンティックなマジックに包まれて、見終わったあとに快い感動と香味がいつまでも余韻となって、心の中に薫っていくことだろう。

ストーリー


1950年代。南イタリアの海辺の貧しい村で、家族とつましく暮らしている若い女性ロゼッタは、ある日、1通の手紙を受け取る。それはオーストラリアに住むイタリア人青年アンジェロからの結婚の申し込みだった。そこに同封されていた彼の写真に魅せられ、彼女は一目で恋に落ちてしまう—

手紙を送ったのは、オーストラリアのイタリア人街“リトル・イタリー”に住む青年アンジェロ。現地にはイタリア人女性が少ないため、写真と手紙でお互いを知り合い、結ばれるのが一般的なお見合い方法だった。過去、プロポーズにことごとく失敗してきたアンジェロは原因は自分の容姿にあると思い込んでいた。そんな矢先、世話好きなカルメリーナ夫人からロゼッタを紹介され、彼女の写真を渡された。彼女に魅せられながらも、きっとまた断られるに違いないと消極的なアンジェロの背中を押したのは、兄と異なり何事にも楽天的な弟ジーノだった。ジーノの熱心な勧めで、アンジェロはついに真心を込めてロゼッタに“花嫁になってほしい”と手紙を書き、同封するためにジーノと2人で写っている写真をハサミで切り離した瞬間、彼の心が揺らぐ。ジーノは自分よりずっとハンサムだ。アンジェロは、ジーノの写真をロゼッタに送る手紙の入った封筒に入れた。

アンジェロとジーノは、イタリアからオーストラリアに渡り、両親亡き後は町の社交場カフェ・ラティーノを営む叔父夫婦に育てられた。町でも評判の真面目で内気なアンジェロに対し、1歳年下のジーノはハンサムで陽気で前向き、その上何事にも要領がいい。今はイタリア人のガールフレンド、コニーとつきあっている。外見も性格も対照的な彼らだが、互いを思う絆は強い。遠く故郷を離れ、オーストラリアでお互いを支えあって生きている。
 アンジェロから手紙を受け取ったロゼッタは、たちまち、写真の青年と恋におちた。まだ見ぬ、私の愛する人。ロゼッタは、未来のふたりの愛の日々を、手作りの日記に綴っていく。出会い、恋におち、みつめ合い、浜辺で交わすキス。
 心はすでにアンジェロでいっぱいになりながらも、貧しい両親や弟妹たちを残して旅立つことに迷うロゼッタに祖母は「お前は、幸せになるために旅立つように選ばれた運命の子。どんなことがあっても、それを忘れないで」とハートのペンダントを忘れ形見として託す。アンジェロへの思いは日ごとにつのるばかり。村の教会でのイタリア式の結婚宣誓式。純白の花嫁衣裳に身を包み、アンジェロの写真を抱きしめた彼女は神父の前に立った。これから新たな人生の旅が始まる。緊張と期待に胸を膨らませ、ロゼッタは見知らぬ大地を目指して船に乗った…。

ロゼッタからの結婚承諾を知り、ジーノたちは大喜び。近所の人々が集まって祝福のパーティが開かれるが、自分の代わりにジーノの写真を送ったアンジェロはひっこみがつかない。教会の懺悔室で神父にすべてを告白してはみたものの、明日にはロゼッタがやってくる!
 
 夢にまで見たアンジェロ。しかし港にロゼッタを迎えに来たのは、写真とは似ても似つかない地味な若者。「僕がアンジェロです」という言葉に、彼女は耳を疑った。何故こんなことが? カフェ・ラティーノに到着し、そこでジーノに会うと、ロゼッタの混乱とショックは頂点に達し、遂に気を失ってしまう。彼女の「アンジェロ」はアンジェロではなく、写真の「アンジェロ」は、アンジェロの弟ジーノ…
 
 とりあえずロゼッタは、ドニーニ家に身を寄せるが、この先どうしたらいいのかわからない。ジーノはロゼッタに、自分にはコニーというフィアンセがいると伝える。ロゼッタを傷つけてしまったアンジェロは、彼女の気持ちを自分に向かせたいと虚しい努力を続けるが実らない。さらに、ジーノから事情を聞いたコニーも、不自然な行動に走るジーノの本心がわからず、混乱するばかり。そしてロゼッタは、ジーノを知れば

知るほど好きになっていく自分をどうにもできなかった。「アンジェロはいい人。でも私が好きなのは、やっぱりジーノ」。ロゼッタの切ない願いは、日に日に強くなっていった。最初はロゼッタの思いに戸惑っていたジーノだが、ふたりの愛の物語を綴った日記帳を見て、彼女の純粋さに惹かれていく。しかしロゼッタは、神の前で誓った兄のフィアンセ。兄への思いゆえに、自分の気持ちを素直に認められないジーノ…。果たして、運命はどんな結末を用意してくれるのか、愛の女神はどんな奇跡を見せてくれるのだろうか・・・。

スタッフ

監督・脚本:ジャン・サルディ
撮影監督:アンドリュー・レスニー A.C.S
オリジナル音楽:スティーヴン・ウォーベック
原題:Love’s BROTHER
後援:オーストラリア大使館
オーストラリア政府観光局、イタリア文化会館
協力:ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル
提供:ハピネット・ピクチャ−ズ 
配給:パンドラ、ハピネット・ピクチャ−ズ

キャスト

ジョヴァンニ・リビシ
アダム・ガルシア
アメリア・ワーナー

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