原題:援助交際物語したがるオンナたち

いっしょにいれば、いつも幸せ。

2005年6月10日公開

2005年/日本/カラー/65分/ビスタサイズ/R-18 製作・配給…国映 新東宝映画 配給:アルゴ・ピクチャーズ

2015年5月2日(土)〜5月29日(金)下北沢トリウッドにて特集上映 2006年08月26日よりDVDリリース 2006年1月14日よりポレポレ東中野にてレイトショー

公開初日 2006/01/14

配給会社名 0090

解説


『たまもの』(05)で一躍、新世代映画の旗手として注目された映画作家、いまおかしんじ監督が放つ待望の最新作は、東京・下北沢を舞台に文系女子デュオの姿をスケッチした一篇。どこにでもいそうな平凡な女の子たちのいっぷう変わった日々が描かれる。性格も生活も男に対する考えも、何もかもが対象的なふたりのヒロインの不器用な生き方には、足元の頼りない現代にふわふわと漂うように生きながら、それでも人と人とのつながりを求め、生きている実感を探したいとの願いが見え隠れする。

女の子たちを見つめる、いまおか監督の視線はぶっきらぼうでいてどこか切実、そしてかぎりなくやさしい。独特の軟骨的な映画文体で絶妙な空気感を描出してきたいまおか監督は新たなる地平にたどり着いた。加えて、客として登場する男たちの奇天烈なキャラクター造形、路上でライトセーバーよろしくフランスパンでどつき合うケンカなど奇妙なおかしみを誘うほか、着ぐるみやマスコット、ゴミ箱など全篇に散りばめられた「かえる」へのこだわりが、ラヴリーなまぬけさというべき空気を醸し出している。

出演は女池充監督『ビタースイート』(04)での可憐な演技が記憶に新しい向夏と、ピンク映画期待の新星・平沢里菜子。役柄をはみだした、ふたりの女優の「素」が活き活きと捕らえられているあたりも本作の見どころ。あっと驚くフィナーレ。観る者すべてを幸福に導くサプライズエンディングは、はこの映画を観た人だけのお楽しみだ。

ストーリー



裁縫工場に勤める朱美は同居する良男の女癖の悪さに喧嘩が絶えない。良男をワインボトルで殴り漫画喫茶へ逃げ込んだ朱美は深夜のマンガ喫茶で同じ本の取り合いになったキョウコと何となく意気投合し、彼女の部屋に転がり込み、奇妙な共同生活が始まった。キョウコは漫画家志望で体を売って生活していた。やがてキョウコに促され、、誘われるまま援助交際の相手寺田と会うホテルへ行った。だが朱美は寺田の求めに応じず、ホテルを出るとキョウコは怒って朱美に掴みかかった。その後、朱美はキョウコのアパートへ行った。キョウコは出かけ、ホテルでSMマニアの兄弟の相手をした。彼女が戻ると、カエルの着ぐるみを着た朱美が眠っていた…。

スタッフ

監督・脚本:いまおかしんじ
企画:朝倉大介  
プロデューサー:福俵満、森田一人、増子恭一
撮影:前井一作
音楽:尾藤崇
編集:酒井正次
録音:シネキャビン
助監督:伊藤一平
製作:Vパラダイス

キャスト

向夏
平沢里菜子
吉岡睦雄
七瀬くるみ
佐藤宏
伊藤猛
川瀬陽太

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す