さおだけ屋の男の超私的ドキュメンタリー 別れた妻にカメラを向けた

2005年/DV/96分/カラー 企画・製作=IN&OUT 配給協力=アルゴ・ピクチャーズ

2005年10月8日よりシネマアートン下北沢にてロードショー

公開初日 2005/10/08

配給会社名 0670

解説


監督は、数々のピンク映画や、石井聰亙、斉藤久志などの作品に参加してきた藤川佳三。
助監督をやめた彼は、物干し竿を売る商売を始める。そして、自主映画「STILL LIFE」を製作後、協議離婚の末に妻幸子と別れることになる。独り身になった彼は、家族の再生を図るべく、別れた妻と子供たちにキャメラを向け始めた。衝動的に始めた映画作りは、妻との関係から、次第に両親との問題も浮き彫りにしてゆく・・・。
もう一度愛する者と向き合うことで、家族とは何かを考える、超私的ドキュメンタリー。
クラリネット奏者大熊ワタルとシカラムータが、「豚の報い」に続き音楽を担当。
 
私的なドキュメンタリーであるが、彼ら(ケイゾウと幸子)の姿は、男女間に存在する普遍的な問題を映し出す。壊れた夫婦が、過去と対峙し互いを見つめ直す様は、誰もが抱える、身近な者に対して抱く気持ちの揺れを露わにする。愛する想いとは? 愛される感覚とは? そして、家族という単位とは?・・・相手と向き合うことで、気づかなかった自分を発見する作品でもある。

ストーリー

2001年2月、藤川佳三とその妻幸子は、協議離婚の末に別れた。佳三は、現実から逃げるように東京を離れ、旅をしながら「さおだけ」を売っていた。喪失と逃避の中で佳三が考えた事、それは、もう一度元妻と向き合うことだった。東京に帰った佳三は、自分と幸子の日常にカメラを向ける。最初は受け入れなかった幸子も、カメラ越しの執拗な問いかけに渋々付き合い始める・・・。
 
過去を振り返る二人。付き合い始めた頃から結婚生活の事。互いを撮ることで、夫婦の間に存在した、心と体の問題があらわになる。そして二人の心がすれ違い、重ならない様をカメラは映し出す。佳三は、毎日のように幸子と話をし、次第に自分自身の問題も考え始める。
幸子から発せられた「家族の家出」を足掛かりに、二人は子供達を連れて「さおだけ屋」の旅に出る。昔、同じように旅をした思い出の場所でキャンプをして泊まり、再び「家族」をやり直そうとする。そして、佳三は元妻と子供たちを連れて実家に行くという暴挙に出るのだが…。

スタッフ

監督・編集:藤川佳三 
撮影:藤川佳三、幸子、藤田功一
挿入極:CICALA-MVTA
音楽:大熊ワタル
音楽:桜井芳樹

キャスト

幸子
藤川佳三
他 

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