原題:FOUR BROTHERS

2005年/アメリカ/カラー/109分/ 配給:UIP映画

2006年05月26日よりDVDリリース 2005年11月19日よりみゆき座ほか全国ロードショー

公開初日 2005/11/19

配給会社名 0081

解説



俺たちに法はいらない。従うのは兄弟の掟(ルール)のみだ!
肌の色も個性も異なる“フォー・ブラザーズ”の復讐が今、始まった・・・。
母親が殺害されたーー衝撃の知らせを聞き、数年ぶりに再会したマーサー家の4兄弟。家族思いのジェリー、元コソ泥のエンジェル、ミュージシャンのジャック、そして血の気の多さと腕力では誰にも負けないボビー。身寄りのなかった彼らはマーサー家に養子として迎えられ、肌の色は違えど実の兄弟以上に仲がよかった。時に厳しくしかり、時に温かい思いやりで包んでくれた養母がいなければ、自分たちは道を踏み外し刑務所に入れられていたかもしれない。誰が何のために養母を殺したのか?疑問を残したまま、彼らは警察に頼らず独自の捜査を開始する。それは愛情を込めて育ててくれた養母への恩返しのために。そして今は別々の道を歩んでいる兄弟の絆をもう一度確認するために。絶望を怒りに変えたタフな男たちの復讐が今、始まる。

公開と同時に堂々の興行成績No.1を記録。
全米を興奮の渦に巻き込んだ問答無用のストリート・リベンジ・アクション!
今年の8月12日に全米で公開されるやいなや大ヒットを記録、いきなりボックス・オフィスのトップを飾った本格的なストリート・リベンジ・アクションが日本上陸。法に頼らず、自分たちが信じた道を突き進む、肌の色も個性も異なる4人の“兄弟”のハードボイルドな生き様。ド派手なガン・アクション、雪降る街での壮絶なカーチェイス、謎解きのスリル、そして最高のユーモアと、映画の面白さを存分に詰め込んだ爽快度120%のエンターテインメントが観る者を興奮の渦に巻き込んでいく。

一番大切なのは、何ものにも代え難い兄弟の絆・・・。
それに気づいたとき、男たちは最強のファイターとなった!
最愛の恩人を亡くし、悲しみの癒えぬまま犯人を捜す4人。不良少年としてならした彼らは、犯人を見つけるためには暴力もいとわず、強引で荒っぽい手段によって少しずつ真実の糸口を手繰り寄せていく。しかしなかなかたどり着けない犯人の行方。そして倒すべき相手がついに姿を現したとき、バラバラになりかけた兄弟の心がひとつになっていく。この作品がただのアクションに終わらないのは、彼らの行動の根底に家族に対する深い愛情があるからに他ならない。自分たちを信頼してくれた養母の死に隠された真実を追求する中で、次第に気づいていく何ものにも代え難い兄弟の絆。それは血よりも濃く、燃えたぎる炎より熱いのだ。

マーク・ウォールバーグの最新作にして代表作。
明日のハリウッドを担うフレッシュな若手スターが結集。
主演に『ブギーナイツ』『スリー・キングス』『パーフェクト・ストーム』とシリアスな演技からハードなアクションまで幅広くこなし、今やハリウッドを代表するスターに成長したマーク・ウォールバーグ。自らの本能に忠実に生き、溢れんばかりの正義感と抜群のリーダーシップで3人の弟たちを引っ張っていくマーサー家の長男、ボビーを演じる。また彼にとって本作は『Planet of Apes 猿の惑星』以来の全米No.1作となった。次男のジェリーに、ブラックミュージック界を代表するスーパーデュオ、アウトキャストのアンドレ3000ことアンドレ・ベンジャミン。本業での爆発的な成功にとどまることなく、近年は『Be Cool ビー・クール』やガイ・リッチー監督の新作にも出演、圧倒的な存在感を見せる。三男のエンジェルは『ワイルド・スピードX2』『フライト・オブ・フェニックス』などで印象的な演技を披露、やはりミュージシャンとしても活躍しているタイリース・ギブソン。兄のボビーに負けない熱血漢でありながら、元コソ泥で大の女好きというユーモラスな面も持つキャラクターを見事に体現する。また四男のジャックには大ヒット作『トロイ』でデビューを果たし、『プライド 栄光への絆』で注目を集めたギャレット・ヘドランド。その少年のようなあどけなさを残す甘いマスクに、日本でも人気が急上昇するのは間違いない。この不動のカルテットをサポートするのは『ジャスティス』『Ray/レイ』のテレンス・ハワード、『トゥルー・オブ・アメリカ』『S.W.A.T.』のジョシュ・チャールズ、『ビッグ・トラブル』のソフィア・ヴェルガラ、『堕天使のパスポート』『メリンダとメリンダ』のキウェテル・イジョフォーといった個性派たち。彼らの名演が作品に厚みを持たせている。

数々のモータウン・ソングに彩られたグルーブ感溢れる映像。
“名匠”ジョン・シングルトン監督が放つ、極上エンターテインメント!
監督はデビュー作『ボーイズ‘ン・ザ・フッド』でアカデミー賞監督賞にノミネートされ、スパイク・リーと並んでブラック・ムービーの牽引役を果たしたジョン・シングルトン。近年は『シャフト』『ワイルド・スピードX2』と痛快な娯楽大作を次々と発表、ドラマ性とアクションをバランスよく融合させて一流のエンターテインメントに仕上げる才能が本作でも遺憾なく発揮されている。撮影は『ダイハード3』『トゥームレイダー』『デンジャラス・ビューティー2』のピーター・メンジースJr。一面雪景色の寂れたデトロイトの町で繰り広げられるハードなアクションをシャープな映像で捉えることに成功している。また脚本は『ザ・ウォッチャー』のデヴィッド・エリオットとポール・ラヴェット、編集は長年シングルトンとタッグを組んでいるブルース・キャノンと、スタッフも実力派が顔を揃えた。さらに本作を語る上で欠かせないのは音楽。舞台となるデトロイトが“車とソウル・ミュージックの街”ということもあり、マーヴィン・ゲイをはじめ、ジャクソン5、テンプテーションズ、フォー・トップスといった数々のモータウン・ソングがスクリーンを彩り、この復讐劇を劇的に盛り上げている。

ストーリー



感謝祭を目前に控えたデトロイトの小さな町。食料品店を訪れた中年女性エブリンは、万引きしようとした少年を優しく諭し、家へ帰らせる。両親をなくした多くの子供を里親に紹介しているエブリンには、それはいつもの自然な行為。そこに二人組の強盗が押し入る。彼らは店員とエブリンを無残にも殺害、夜の闇へと消えていった——。

降りしきる雪の中、沈鬱な表情を浮かべて少年時代を過ごした実家へ車を走らせるボビー・マーサー(マーク・ウォールバーグ)。腕っ節が強く“ケンカ屋”と呼ばれていた彼にとってそれは、捨て子だった自分を育ててくれた養母、エブリンの葬儀のための悲しい帰郷だった。懐かしい我が家に集うのはボビーの兄弟たち——ロックミュージシャンのジャック(ギャレッド・ヘドランド)、元コソ泥の女好き、エンジェル(ティリース・ギブソン)、そして組合の活動家として活躍、今は州からの再開発ローンを利用して新しい事業を始めようとしている家族思いのジェリー(アンドレ・ベンジャミン)。長男のボビーと四男のジャックは白人、次男のジェリーと三男のエンジェルは黒人だったが、この4人は非行歴がひどく里親が見つからなかったため、エブリンが自分で引き取り養子として育てたのだった。養母の惜しみない愛情のおかげで立派に成長した4人の兄弟は、再会を喜びながらも悲嘆に暮れる。感謝祭にせっかく集まったのだからと七面鳥を用意し数年ぶりに食卓を囲むが、思い出されるのは亡き養母の思い出ばかり。彼らは犯人への復讐を強く心に誓う。

ただ兄弟の中で唯一まともな生活を送るジェリーは、犯人は自分たちと同じ貧民街の出身で、養母は復讐など望んでいないと説く。しかし犯人捜しに躍起になっているボビーは聞く耳を持たない。翌日、4人は防犯カメラに残された事件現場の映像を見る。あまりの残酷さに目を背ける一同だったが、犯人の手際のよさから、これは強盗などではなくプロの殺し屋の犯行で、はじめからエブリンの殺害が目的だったことを確信する。
なぜプロの殺し屋が、温厚で誰からも愛されていた母を殺したのか?理由の分からぬまま、事件の糸口を必死に捜すマーサー兄弟。そんなとき、黒人の青年が犯行を目撃していたとの情報を得て、早速彼の住む古びたアパートへと急ぐ。激しい格闘の末、大怪我を負った青年の口から重要な証言を得ることができた。
青年の自白を元にナイトクラブを訪れたボビー、エンジェル、ジャックの3人は実行犯であるふたりの殺し屋を発見、車で逃走する彼らを追う。豪雪のため視界が極めて悪く、銃撃によってパンクさせられるものの、ついに車を横転させ殺し屋を追い詰めるボビーたち。それでも口を割らない彼らに憤慨したボビーとエンジェルはふたりを“処刑”した。

新たな殺人の捜査を開始したデトロイト市警のグリーン(テレンス・ハワード)は、相棒のファウラー(ジョシュ・チャールズ)と共にマーサー家を訪れる。少年時代からマーサー家の4兄弟と親しかったグリーンは、マーサー兄弟に同情を感じつつも、独自でエブリン殺人犯を追い、また殺し屋殺害に関与した疑いのある彼らを見逃しておくことはできない。のらりくらりと追及をかわす兄弟につかみかかるファウラーを諌め、何か重要な情報があれば警察に報告するよう言い残して家を後にするグリーン。
一体黒幕は誰なのか?真実を知るまでは納得できないボビーたちは、再び捜査を開始する。しかし気性の激しいヒスパニック系の恋人、ソフィア(ソフィア・ヴェルガラ)の抵抗にあったエンジェルは、家で待機するはめとなる。そこに保険会社の社員が訪れ、エブリンの死亡時の保険金が高額であり、その掛け金は、最近事業が破綻したジェリーが払っていたことを告げる。ジェリーの破産をはじめて知ったエンジェル。またジェリーが高額物件に絡んで犯罪組織のボス、ビクター・スイート(キウェテル・イジョフォー)とつながっており、それを知った市会議員のダグラスがジェリーの再開発事業をストップさせたことも突き止めた。

ビクター・スイート——多くの手下を従え、町を影で牛耳る権力者。そんな男と、周りからの人望も厚いジェリーが何故つながっているのか。半信半疑のボビーたちだったが、スイートの部下にジェリーが金を渡す決定的な瞬間を見てしまう。養母の死にジェリーが関わっているかもしれないとの絶望的な観測が脳裏をよぎったボビーたちは、ジェリーを呼び出し激しく問いただす。しかしジェリーは、養母が保険に入ったのは孫たちの将来のためであり、養母の世話を自分に任せきりで今まで姿をくらましていた兄弟たちを逆になじる。またダグラスこそがスイートと癒着しており、彼らの協力を断ったためにローンを中断させられ、それでも事業を続けるために仕方なくワイロを払っていたのだと告白する。兄弟のわだかまりが解けた直後、一発の銃弾が家の壁を撃ち抜く。それを合図にスイート一味による容赦ない銃撃が始まった。防戦一方のボビーたち。なんとか家を包囲していたおびただしい数の敵を倒したものの、銃撃戦のさなか、ジャックが絶命する。またしても大切な家族の命を奪われたマーサー兄弟は、ついにその姿を現した巨大な悪に立ち向かうのだった・・・。

スタッフ

監督:ジョン・シングルトン
製作:ロレンツォ・ディポネヴェンチュラ
製作総指揮:エリク・ハウサム、リック・キドニー
脚本:デヴィッド・エリオット、ポール・ラヴェット
撮影:ピーター・メンジース・Jr
プロダクションデザイン:キース・ブライアン・バーンズ
衣装デザイン:ルース・E・カーター
編集:ブルース・キャノン、ビリー・フォックス
音楽:デヴィッド・アーノルド
追加音楽:エド・シェアマー

キャスト

マーク・ウォールバーグ
タイリース・ギブソン
アンドレ・ベンジャミン
ギャレット・ヘドランド
テレンス・ハワード
ジョシュ・チャールズ
ソフィア・ヴェルガラ
フィオヌラ・フラナガン
キウェテル・イジョフォー
タラジ・P・ヘンソン
バリー・シャバカ・ヘンリー

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す