ゲス・フー 招かれざる恋人
原題:Guess Who
彼女にとっては完ペキな彼、でもパパには最悪。
2005年/アメリカ/カラー/106分/ 配給:20世紀フォックス映画
2007年12月21日よりDVDリリース 2006年04月07日よりDVDリリース 2005年9月24日よりユナイテッドシネマとしまえんにてロードショー
(C)2005 TWENTIETH CENTURY FOX
公開初日 2005/09/24
配給会社名 0057
解説
娘を持つ父親が一番緊張するのは、「娘のボーイフレンド」と対面する日。逆にガールフレンドのいる男が最もプレッシャーを感じるのは、「彼女の父親」と会う時……。愛さえあれば何でも乗り越えられるなんて嘘?と思えるぐらい、義理の父子関係は初めから壊れるように出来ていた!
「彼女の父親」をバーニー・マックが演じ、「娘のボーイフレンド」にアシュトン・カッチャーが扮する最新作、『ゲス・フー/招かれざる恋人』は、愛する娘=彼女のために2人の男が悪戦苦闘するシチュエーション・ドラマ。しかも物語には最大のひねりが用意されている。男と女の恋愛感情には何の問題もないけれど、「彼女の父親」は黒人で、「娘のボーイフレンド」は白人——つまり、古典的名作『招かれざる客』の立場が見事に逆転しているのだ。しかし決して社会派の枠に収まることもなく、安易なパロディに流されてもいない。次々と訪れる難関を笑い飛ばした後で、最後に残るのは愛の深さと家族の絆。監督のケヴィン・ロドニー・サリヴァンも「まず楽しみ、笑い、そして後から何かを反すう出来るコメディ作品」と語る通り、これはまさに往年のハリウッド・テイストなのである。
「The Bernie Mac Show」等、全米で絶大な人気を誇るバーニー・マックと、『バタフライ・エフェクト』からフィジカルなコメディまで、幅広いタレント性を発揮するアシュトン・カッチャー。この2人の共演が思いもよらない化学変化を起こし、作品の方向性を決定付けている。また『ターミナル』のゾーイ・サルダナが娘=彼女のテレサを演じ、パーシーの妻、マリリンには『ドクター・ドリトル』のジュディス・スコットが扮している。
監督は、前作『Barbershop 2』でも全米No.1を放ったケヴィン・ロドニー・サリヴァン。かつて子役として活躍していただけに、俳優たちの心を絶妙につかみながら、優しい視線の演出を手がけている。脚本は『ナショナル・セキュリティ』のデヴィッド・ロン&ジェイ・シェリックと、『アナライズ・ミー』、『アナライズ・ユー』のピーター・トランが担当。スタッフ・キャストの“真面目な遊び心”が、本作品のコメディとドラマの見事な融合を支えているのである。
ストーリー
パーシー・ジョーンズ(バーニー・マック)には気がかりなことが2つあった。ひとつは結婚25周年の銀婚式で妻のマリリン(ジュディス・スコット)に捧げる“誓いの言葉”が思いつかないこと。そしてもうひとつは、その式に娘のテレサ(ゾーイ・サルダナ)が恋人を連れてくること。しかし身元調査によれば、その男はヤリ手の証券マン。何も心配はないはずだった……。
サイモン・グリーン(アシュトン・カッチャー)も大きな気がかりを抱えていた。ガールフレンド、テレサの両親に婚約の挨拶をすることにした矢先、理不尽な上司によってクビを言い渡されてしまったのだ。無職の男が結婚を許してもらえるはずはなく、幸せそうなテレサの顔を見ていると、そのことだけは秘密にしなければならなかった。そしてもうひとつ。テレサは黒人で、サイモンは白人——2人の愛は人種の壁を超えているが、果たして彼女の両親は……?
そして初対面の時、パーシーは驚愕する。彼はサイモンを、デンゼル・ワシントンやタイガー・ウッズのように逞しい黒人だと思っていたが、扉の前に現れたのは、ちょっと頼りなさそうな白人のスマート・ボーイ。一方のサイモンも、白人であることが彼女の両親に伝わっていなかったことにショックを受ける。こうして、ジョーンズ家を揺るがす大騒動が始まった!
肌の色だけでなく、テレサとじゃれている姿も、スポーツに興味がないことも、パーシーはサイモンの全てが気に入らない。サイモンは何とかジョーンズ家の地下室に泊めてもらえることになったものの、監視役のパーシーとひとつのベッドで寝る有り様。サイモンは何とかパーシーに気に入られようと悪戦苦闘するが、そのどれもがことごとく失敗。かえってパーシーを怒らせてしまう。しかしパーシーの心配事は他にあった。「サイモンは何かを隠している」——長年の銀行融資担当としての勘がそう告げているのだった。
深夜に家を抜け出したサイモンとテレサは、夜景の美しい丘に出かける。「早く結婚したい」、「あなたは最高のパパになるわ」——2人は変わることのない愛を確かめ合っていた……。しかし翌朝、身元調査によって、サイモンのクビが明らかになる。ショックを受けたテレサは、「何でも話し合う約束だったのに!」という言葉を残して家を飛び出してしまう。さらに、夫が銀婚式の“誓いの言葉”を参考書から写そうとしていたことに怒ったマリリンも、同じく家を出る。愛する女性が去った後、いがみ合いながらも似た者同士のパーシーとサイモンは、寂しく取り残されてしまうのだった……。
スタッフ
監督:ケヴィン・ロドニー・サリヴァン
製作:アーウィン・ストフ、ジェンノ・トッピング、ジェイソン・ゴールドバーグ
製作総指揮:ジョセフ・M・カラッシオロ、スティーヴン・グリーナー、ベティ・トーマス
原案:デヴィッド・ロン、ジェイ・シェリック
脚本:デヴィッド・ロン、ジェイ・シェリック、ピーター・トラン
オリジナル脚本:ウィリアム・ローズ
撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ
プロダクションデザイン:ポール・ピーターズ
衣装デザイン:ジュディ・L・ラスキン
編集:ポール・セイダー
音楽:ジョン・マーフィ
キャスト
バーニー・マック
アシュトン・カッチャー
ゾーイ・サルダナ
ジュディス・スコット
ハル・ウィリアムズ
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