2006年/日本/ 配給:プロダクションI.G/東北新社

2006年09月22日よりDVDリリース 2006年4月8日、渋谷シネクイント他にてロードショー

(C)2006 押井守・Production I.G/立喰師列伝製作委員会

公開初日 2006/04/08

配給会社名 0664/0051

解説


衝撃の押井守。
その最新監督作。

世界の映像人を震憾させ、魅了する才能・押井守。
押井守監督の最近作『イノセンス』(04)は、日本国内で約70万人を動員。欧米の配給はドリームワークスが担当し、映像最先端を走る世界中の人々を唸らせた。またその前編ともいえる『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)も、世界の映画人に衝撃を与え、様々なオマージュや模倣を生んだ。この作品はアメリカ・ビルボード誌のセルビデオランキングでトップを記録し、日本製アニメーションが世界中で注目されている、という認識は、ここから一挙に拡がったのだ。
世界の映像人を震憾させ、魅了する才能、押井守。
その、最新アニメーション映画が本作『立喰師列伝一たちぐいしれつでん一』である。

「喰うこと」をめぐる、容赦なき笑撃の超娯楽作。
本作は、押井守監督作品ファン待望の久々となるコメディ作品。押井監督は元々TVアニメ「ヤッターマン」や「うる星やつら」などで、笑えるコメディ作品を連発。押井作品の方向性のひとつとして認識され、ファンの間では、押井コメディの復活が長く望まれていた。
舞台は飲食店。主人公は≪立喰いのプロ≫。
押井守監督が、「逆転イッパツマン」「うる星やつら」「紅い眼鏡」など、数々の作品で繰り返し描いてきたライフワークとも言えるモチーフ。ただ一食を得るために、己の全知と全能を賭け飲食店主に挑む、流浪の仕業師たち。真剣であるがゆえに可笑しくすらある彼らの奮闘は、見るものを底知れない笑いのブラックホールに誘い込む!

日本のトップクリエイター、賑やかに大集結。
押井守監督渾身の一作に、日本のポップカルチャーを牽引する強力クリエイターたちが結集した。
スタジオジブリを率い、『ハウルの動く城』など大ヒット作を生むトッププロデューサー・鈴木敏夫。日本「特撮」の革新的レベルアップを果たし、SF大作『日本沈没』に挑む映画監督・樋口真嗣。鮮烈な画法でポップアート界を席巻したアーティスト・寺田克也。世界の映画人に信頼される映画音楽の巨星・川井憲次。メカニックデザインから監督までこなす多才なクリエイター河森正治。プロダクションI.G代表として、より高品質な作品制作を追求するプロデューサー・石川光久。変幻自在のミラクルボイスを持つ声の魔術師・山寺宏一。これら、映像、SFアニメーション、コミックといったポップカルチャーの旗手たちが我もと大集結。これで何も起こらぬはずはない!

【さらに、こんな方たちも参加しています】
兵藤まこ・品田冬樹・神山健治・山田正紀・今野敏・榊原良子・乙一・滝本竜彦・佐藤友哉・森岡浩之・大川俊道・沖方丁・きうちかずひろ

全く新しい、未曾有の映像体験。
常に新しい映像表現を模索し、開拓し続ける押井守監督が、アニメーションと実写の究極の融合に挑む!
アニメーションの原点≪ペープサート≫を原型に、デジタル写真を3DCGアニメーションとして動かす、まったく新しい映像技法「スーパーライヴメーション」を駆使して、未曾有の映像体験を創出する!
「今まで誰も観たことのない映画になる」。監督・押井守は、そう言い切った。

あまりにも新しく、賑やかで、衝撃的な映画『立喰師列伝』。
2006年4月、この映画に参加せよ!

ストーリー



これは、「立喰師」と飲食店主たちの大真面目な、しかし、だからこそ可笑しい「対決」の記録である。

伝説は、60年前、廃墟からの復興を期する東京の片隅に始まった。
闇市の脆弱なたたずまいの立喰い蕎麦屋。
まもなく店を閉めようという微妙な時間に、その男は現れた。
「つきみ。……そばで」。
この男こそ、後に《月見の銀二》と呼ばれる伝説の立喰師であった。
銀二は、先に卵を割り入れさせると、上から出汁を注がせた。
黄色い月の周りに薄い雲がかかる。
「いい景色だ……」
その眩きは、店主を、危険な対決の荒野に呼び入れる、
誘いの魔手なのであった。
時は下り、45年ほど前。日米安保条約締結直後、
騒然たる世情の東京永田町。
凄まじいまでの美貌の女が、
一軒の立喰い蕎麦屋の暖簾をくぐった。
「ケツネ。……おそばで。あ。コロッケもほしいな」。
およそ立喰い蕎麦屋には似つかわしくない艶やかさ。
《ケツネコロッケのお銀》の通り名で呼ばれるこの女立喰師は、
その凄絶な美貌までもが手ロなのだった。
立喰師たちは、時代が大きく変わってゆく瞬間、
その隙間から零れ落ちるように、現れては消えてゆく。
そして、現代の飲食店もまた、立喰師の襲来から免れたわけではなかった。
立喰師たちの新たな標的となったのは
システムで食生活を変革させた≪ファーストフード≫であった。
牛丼。ハンバーガー。カレーライス。
《ファーストフード》という巨大なシステムが、
立喰師たちによって、今、静かに崩壊してゆく……。
その断末魔の悲鳴を、笑って、見守れ。

スタッフ

原作・脚本・監督:押井守
企画:石川光久
エグゼクティブプロデューサー:渡辺繁、安永義郎、二宮清隆、奥田誠治
撮影:坂崎恵一
3DCG:IKIF
ビジュアルエフェクツ:江面久
音楽:川井憲次
音響監督:若林和弘
演出:西久保利彦
アニメーション制作:Production I.G
製作:立喰師列伝製作委員会
(Production I.G/バンダイビジュアル/博報堂DYメディアパートナーズ/東北新社/日本テレビ放送網)
配給:東北新社、Production I.G

キャスト

吉祥寺怪人
兵藤まこ
石川光久
川井憲次
河森正治
樋口真嗣
寺田克也
鈴木敏夫
(声の出演)
山寺宏一
兵藤まこ
榊原良子

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