100万人の心に響いた恋愛小説、待望の映画化

2006年/日本/カラー/104分/ 配給:松竹

2007年03月28日よりDVDリリース 2006年10月21日、東劇・池袋シネマサンシャイン他

(c)「天使の卵」フィルムパートナーズ

公開初日 2006/10/21

配給会社名 0003

解説


愛を信じるすべての人に贈る1OO万人の心に響いた 恋愛小説完全映画化!
そのひとの横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた19歳の歩太と27歳の春妃。ときに迷い、ときに傷つきながら、愛を深めていくふたり。だが幸福な季節はあまりにも美しく、短かすぎた——。
原作は直木賞作家、村山由佳の「天使の卵エンジェルス・エッグ」(集英社.刊)。女性のみならず男性からも支持され続け、発売以来100万部を突破した愛の物語が、最高のキャストを得てついに映画化されました。愛する人を抱きしめる幸福感。誰かを傷つけてしまうときの胸の痛み。そして大切な人を失ったときの狂おしいほどの切なさ。エモーショナルな映像が、繊細に、みずみずしく、あなたの心に満ちていきます。
不器用だけど、どこまでもピュアだった、19歳の恋。
何があっても、僕が守り抜く、この腕で…
愛する人の死、変わらない想い、それでも僕らは生きていく。

一本槍歩太(市原隼人)は、美大志望の浪人生。夏姫(沢尻エリカ)というガールフレンドがいるが、満員電車で出会った美しい女性が忘れられない。数日後、歩太は父親が入院している精神病院で思いがけずその女性、春妃(小西真奈美)と再会する。彼女は父親の・王治医だったのだ。会話を交わすうち、ますます8歳年上の春妃への想いを募らせていく歩太。だが、その春妃と夏姫が姉妹であるとわかるのに時間はかからなかった。やがて歩太のピュアな想いが春妃の頑なな心を動かし、ふたりは愛を深めていく。だが、更なる悲しみの序曲と言うべき、思いがけない運命が2人を待ち受けていた…
今をときめく豪華キャストの共演デッサン用紙に向かい、「僕にしか描けないあなたを描く」という想いで愛する人を見つめる瞳が印象的な主人公、歩太役には同世代でNO。1の存在感をもつ市原隼人。年上の冷静な精神科医と愛を求めるひとりの女性との間で揺れ動く春妃役に小西真奈美が扮し、透明感あふれる美しさをしなやかに体現。「パッチギ!」(04)で数多くの賞に輝き、今最も注目される女優、沢尻エリカが歩太を慕い続ける妹、夏姫役として物語に躍動感を与えていく。
さらに主題歌には。SunSet Swishを起用し、切ない主人公たちの想いを代弁するかのように希望のラストを盛り上げる。
監督には、登場人物の心象を映像化することに定評高い冨樫森と、今の日本映画を代表するスタッフ、キャストが集結。衝撃の終章を迎える「天使の卵」と、悲しみをかかえながらもその後の人生を歩いていく登場人物のn年後を描いた続編「天使の梯子」の間に物語の時間軸をおき、愛、喪失、そして再生へと羽ばたこうとする魂の軌跡を、忘れがたい愛の物語として映像化いたしました。

ストーリー

高校で国語教諭をしている斉藤夏姫(沢尻エリカ)は、学校からの帰り道、道路工事をしている男たちの中に、高校の元同級生、一本槍歩太(市原隼人)の姿を見つける。懐かしさから思わず声をかけた夏姫は、歩太が近頃、念願かなって合格した美大へ行っていないとの噂を耳にしたことを告げる。
「絵はもういいんだ。描きたい人物がいないんだから」。
そう声を荒げ、遠ざかっていく歩太。その背中に向かって、「いるじゃない、一人だけ」とつぶやく夏姫。二人は、決して忘れることのできない思い出を共有しているのだ。
4年前の秋。すでに高校を卒業し、美大を目指して浪人中だった歩太と、一足先に現役で大学合格を果たしていた夏姫は、互いに恋をしていた。
小料理屋を営む歩太の母・幸恵(戸田恵子)も知る仲だったが、生活のリズムが違う二人は、少しずつその関係に違和感を感じ始めてもいた。そんなある朝、満員の通勤電車に揺られていた歩太は、車内で一人の美しい女性(小西真奈美)と出会う。凛とした空気をたたえながらも、どこか憂いを帯びている年上の女性。朝の光を受けて優しく輝くその横顔に心を奪われる。それは、歩太にとって運命的とも思えるノ目惚れだった。
その日以来、名前も連絡先も知らない彼女の面影が頭に焼き付いて離れない。これまで、夏姫にも感じたことのない熱い想いを感じながら、心に刻まれたその横顔を、スケッチブックに描き続けるのだった。
だが、再会は突然に思いがけないかたちでやってきた。歩太には、精神を病み10年も入院している父がいた。その父を見舞った際、病院であの電車の彼女に声をかけられたのだ。彼女の名は五堂春妃。歩太より8歳も年上で、父の新しい担当医だった。そして、春妃は驚くべきことをロにするのだった。「あなた、斉藤夏姫って知らない?妹なのよ」。苗字が違うのは、結婚したからなのだと。後日、夏姫とのデートで「お姉ちゃんに会ったんでしょ。どうして黙ってたの?」と問い詰められた歩太は、答えに詰まる。そして、春妃への密かな恋心を見透かされたようで、落ち着かない気持ちを抑えるのに必死になっている自分に気づくのだった。
その後、父親を見舞うため病院を訪れた歩太は、寂しそうにしている春妃を見かける。自分が書いた春妃のスケッチを差し出すと、彼女は驚いたように、「あなたも絵を描くの」と驚きながらも、懐かしそうな表情を見せる。現実的な他の大人たちとは違い、絵描きになるという夢を応援してくれる春妃に、歩太はより強い恋心を抱くのだった。そして、春妃からの意外な誘い。「今度、病院の外で話せる?」
初めて二人きりで会うその日、ほのかな期待を抱きつつ、歩太はカフェの軒先で春妃を待った。突然の雨に遭い、びしょ濡れになった彼を、今は♂人で住んでいるという自宅に招く春妃。彼女の話とは、歩太の父が回復の兆しを見せ、家族と暮らしたがっていることと、妹が歩太のことで悩んでいるというものだった。
「他に誰か好きな人ができたんじゃないかって」。そう言われ、うなずく歩太は、「あなた以外に誰がいるっていうんですか」と思わず語気を強めていた。だが、「期待を持たせてごめんなさい。でも、私にはもう誰かを好きになる気力は残っていないの」と表情を曇らせる春妃。その時、歩太は部屋に掛けられた1枚の絵に気づく。その絵には”GODO”というサインがあった。「先生が結婚していた人の作品…?」。絵を見つめる歩太に、春妃はそっとしておいて欲しいと歪んだ表情で懇願するのだった。
父親が退院したこともあり、この時以来、歩太は春妃と会う機会を失つてしまう。彼女への想いが募ったある日、夏姫に他に好きな人ができたことを告げ、ついに別れを切り出す。そして、思い切つて春妃に電話をし、「今すごく会いたい」と、素直な気持ちを伝えるのだった。歩太のピュアで一途な愛によって、春妃の頑なな心は次第に開かれ始める。一気に縮まっていく二人の距離。二つの想いがひとつに結ばれるまでに、さほど時間はかからなかった。
互いに寄り添いながら、愛を育む歩太と春妃。だが、幸せな日々は長くは続かなかった。思いがけない運命が、二人を待ち受けていたのだ。そして、それは更なる悲しみへの序曲に過ぎなかった。

スタッフ

原作:村山由佳「天使の卵 エンジェルス・エッグ」集英社刊
監督:冨樫森
脚本:今井雅子
製作:電通キャスティング・アンド・エンタテインメント

キャスト

市原隼人
小西真奈美
沢尻エリカ
戸田恵子
北村想
三浦友和

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