原題:Volver

女たち、流した血から、花、咲かす。

2006年度カンヌ国際映画祭最優秀主演女優賞、最優秀脚本賞受賞 ヨーロッパ映画祭ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞、外国語賞など最多5部門受賞、ノミネート

本国スペインにて、2006年4月7日公開

2006/スペイン/カラー/シネスコ/ドルビーSR,ドルビーデジタル/120分 配給:ギャガ・コミュニケーションズ

2009年06月26日よりDVDリリース 2008年01月01日よりDVDリリース 2007年6月30日、TOHOシネマズ六本木ほか全国にて公開

公開初日 2007/06/30

配給会社名 0025

解説


故郷ラ・マンチャを舞台に、
タンゴの名曲「VOLVER(帰郷)」にのせて贈る、
哀しくも可笑しい女たちの人生讃歌—。

アルモドバルが描く、もう一度人生を愛するための帰郷—。
『オール・アバウト・マイ・マザー』でアカデミー賞最優秀外国語映画賞、『トーク・トゥ・ハー』で同賞最優秀脚本賞を受賞し、
今最も自由で独立した映画監督とも言われるペドロ・アルモドバル監督が、待望の最新作と共に驚くべき「告白」を発表した。
芸術家として、そして一人の人間として、「自分や愛する人たちの死だけでなく、すべての“死”を受け入れることができず、近年生きることも辛かった」と。
そんなアルモドバルに再び生きる力を甦らせたのは、創造の源への<帰郷>だった。
自らの故郷ラ・マンチャを舞台に、彼が幼少期を共に過ごした力強く生きる女たちを、そして溢れてやまない母への慕情を描いたのだ。
初監督作品から27年、人生の旅路の途中で一度立ち止まり、自分が一番愛した時代を振り返ったことにより、アルモドバルの新時代の幕開けとなる作品『ボルベール<帰郷>』が誕生した。

ある日突然、死んだはずの母が帰ってきた。衝撃的な秘密を胸に・・・。
10代の頃、ライムンダは母を拒んでいた。わかり合えないまま、母は火事で死んでしまった。
そして15歳の娘を持つ母となったライムンダは、「死んだはずの母の姿を見た」という噂を耳にする。
母はあの世から帰って来たのか?それとも幽霊?かつて心を閉ざした母に、今ならすべてを打ち明けられる──。
孤独な少女のように、母の愛を求めるライムンダ。しかし、遂に彼女の前に現れた母には、もっと衝撃的な秘密があった……。
ライムンダを演じるのは、『オール・アバウト・マイ・マザー』のペネロペ・クルス。 “ラ・マンチャのたくましい女”を演じるため「付け尻」を付け、圧倒的な存在感と演技力で観る者を魅了。
本年度のアカデミー賞主演女優賞ノミネート他、数多くの賞を受賞している。
また、母、2人の娘、孫娘、伯母、隣人という、“笑いと涙と秘密”をたっぷりと盛り込んだ女たちを演じた6人の女優は、全員がカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を獲得するという快挙を成し遂げた。
観る者にも“人生を愛する力”を惜しみなく分け与えてくれる本作は、世界各国でアルモドバル作品のオープニング記録を更新。一段と深みを増した感動で、世界を温かく包んでいる。

ストーリー





失業中の夫と、15歳の娘を持つライムンダ(ペネロペ・クルス)は、気性は激しいが明るくたくましい女性。故郷のラ・マンチャに住む最愛の伯母が亡くなり、美容師である姉のソーレ(ローラ・ドゥエニャス)の家を訪ねたライムンダは、そこで死んだ母の懐かしい匂いを感じる。姉ソーレの部屋に母の遺した衣類があったからだ。懐かしくやるせない想いを抱え、自身が働くレストランで、昔、母に教わった歌「ボルベール(帰郷の意)」を歌うライムンダ。
愛する人の帰りを願うその歌に、生前の母と分かり合えなかった思い出が去来し、そして一瞬窓の外に亡くなったはずの母(カルメン・マウラ)の面影を見る…。

スタッフ

監督・脚本:ペドロ・アルモドバル 

キャスト

ペネロペ・クルス
カルメン・マウラ
ローラ・ドゥエナス
フランカ・ポルティロ
ヨハナ・コボ
チュ・ランプレヴ

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