原題:Raising Helen

一番大切なもの、見つけた。

2004年/アメリカ/35mm/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル、DTS/119分 配給:ギャガ・コミュニケーションズ、アニープラネット

2006年08月04日よりDVDリリース 2006年3月、シネマミラノほか全国順次公開!!

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公開初日 2006/03/04

配給会社名 0025

解説


『プリティ・ウーマン』(90)、『プリティ・ブライド』(99)、『プリティ・プリンセス』(02)。立場は違っても女性はみんな、求めているものはきっと同じ。——幸せになりたい! コールガール、家事手伝い、女子高生と三種三様、キャラも全く違うヒロインたちが、それぞれの幸せに向かい、一生懸命に輝こうとする姿は、それだけですでにキラキラ輝き、まさに“プリティ”、とても魅力的だ。だからこそ圧倒的な支持を得て、3作とも大ヒットを記録している。
 そんな、女性なら共感を覚えずにはいられない、“プリティ・シリーズ”を手がけてきたゲイリー・マーシャル監督が、再びお得意のジャンルでメガホンを取ったのが、この最新作『プリティ・ヘレン』だ。今度のヒロインは、モデルエージェンシーの敏腕エージェント。ヒロインを演じるのは、今やロマコメの新女王に君臨する、ケイト・ハドソン。さて今回は、どんな大騒動が巻き起こるのか?

♡自身も新米ママのケイト・ハドソンが好演
ニューヨークのモデルエージェンシーで働くヘレンは、業界でも一目置かれる敏腕エージェント。プライベートでも、ハンサムなボーイフレンドや魅力的な女友達や、2人の姉に囲まれ、自由気ままにシングルライフを満喫中。そんなある日、姉リンジー夫婦が突然、交通事故で他界。姉の遺志によると、残された3人の子供たちは、良妻賢母の2番目の姉ジェニーではなく、なぜか末っ子のヘレンに養育を任せたいという。ジェニーもヘレン自身も「絶対、無理」と驚くが、姉の遺書を読んだヘレンは、無謀にも自分の手で育てる決心をする。
華やかな世界で活躍していたヘレンが、生意気な3人の子供を相手に、いきなり悪戦苦闘! そして子供が原因で仕事をクビになったり、数々のトラブルに見舞われながらも、真の愛情や母性に目覚め、本当の幸せや自分の生きる道を見つけていく。もちろん、そんな中でヘレンの心の支えになるのは、やっぱり恋。ヘレンがこれまで付き合ったことのないタイプの男性、子供たちの学校のハンサムな校長先生で牧師のダンとの出会いが、彼女を大きく変えてくれる——“もっと肩の力を抜いていい”と。自身も新米ママのケイト・ハドソンが、そんなヒロインをクールに、キュートに、そして等身大に生き生きと演じている。

♡ 脇を固める個性派俳優陣
ヘレンの2番目の姉ジェニーを演じるのは、『スクール・オブ・ロック』など、コミカルな演技も得意とする、実力派女優ジョーン・キューザック。ちょっとお堅いのが玉に瑕だが、たとえ憎まれても子供たちを正しい道に導こうとする、強くたくましい母親を体現している。ヘレンを深く愛しながらも、専業主婦で育児経験者の私になぜ子供たちを任せてもらえないのかと、複雑な想いを絶妙な演技で滲ませる。子供たちの学校の校長先生兼牧師、ヘレンの気になる人を演じるのは、人気TVドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」や『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』で女性のハートを掴んだジョン・コーベット。初めての子育てに悩むヘレンを、温かく包み込む大きな愛や人間性を感じさせる独特の雰囲気は、相変わらず女心をくすぐる。その他、長姉リンジー役にはTV番組「デスパレートな妻たち」のフェリシティ・ハフマン。ヘレンの上司役にイギリス映画界の重鎮、ヘレン・ミレン。15歳の長女オードリーを演じるのは、『レイシング・ストライプス』のヘイデン・パネッティーア。また、あのパリス・ヒルトンもヘレンの友人役で顔を出している。

何度もヘマして落ち込むけれど、決してへこたれず、明るく笑って未来を切り開いていく“彼女たち”。今回のヘレンも、これまでの“プリティ・シリーズ”のヒロインたちの魅力を継承し、自らの手で幸せを掴みとっていく。ゲイリー・マーシャル監督の、さすが抜群のバランス感覚で、大いに笑いと涙を呼び起こし、女性にたっぷり元気を注入してくれる。
また、ヘレンの仕事柄、華やかなファッション業界の裏事情、もちろん彼女たちが身につけるファッションも
ニューヨークの最新スポットも見逃せない!

ストーリー



 ニューヨークのモデルエージェンシーで働く25歳のヘレンは、抜群のセンスと頭のキレで、業界でも一目置かれている敏腕エージェント。彼女の手に掛かれば、無名のモデルもたちまち一流ファッション誌の表紙を飾るまでに。モデルの友人やハンサムなボーイフレンドに囲まれ、ヘレンは忙しいながらも、自由気ままなシングルライフを満喫していた。
 そんなある日、3姉妹の一番上の姉リンジー夫婦が交通事故で死んでしまう。3人の子供——15歳の
オードリー、10歳のヘンリー、5歳のサラが後に残される。どこから見ても良妻賢母のもう1人の姉ジェニーは、2人の子持ちで、現在も妊娠中の専業主婦。しかし弁護士から呼び出されたジェニーとヘレンは、意外なことを聞かされる。姉の遺志によると、自分に何かあった時の子供たちの面倒は末っ子のヘレンに、というのだ。即座に「それは無理」と反応するジェニーとヘレンだったが、2人に一通ずつ手紙が渡される。それを読んだヘレンは、泣きながら、3人の子供を引き取って育てたい、と申し出る。
 ヘレンは数日休暇を取り、一人暮らしのマンハッタンのマンションを引き払って、クィーンズ区のアパートを借り直す。引っ越し祝いにやって来たヘレンの女友達らは、それまでの生活との差に驚くが、ヘレンは「これもイイもんでしょ!」と自分に言い聞かせるように笑い飛ばす。
 ようやく3人の幼稚園や学校を決めたヘレンは、久々の出勤。しかしグズグズする子供たち相手に、初日から遅刻をしてしまう。出張も断り、ファッションショーに子連れで出かけ、女社長に叱られるヘレン。ある日、モデルを連れてショーに向かう途中、ヘレンは幼稚園に呼び出され、モデルも一緒に幼稚園へ。ヘレンの居ぬまに子供らがモデルの顔に油性マジックでイタズラ! ついにヘレンはクビを言い渡されてしまう。
 ヘレンは同業の職探しを始めるが、3人の子持ちはどこも雇ってくれない。次第に子供たちもワガママになり、ヘレンに生意気な口をきくようになるが、嫌われたくないあまり、思い切って叱ることができない。途方に暮れるヘレンに、優しくアドバイスしてくれたのは、子供たちの学校の校長先生で牧師のダンだった。学校での3人を気遣ってくれる彼を、ヘレンも頼りにし始める。ヘレンはファッション業界への就職を諦め、生活のため中古車販売店の受付として働き始める。
 ダンはオードリーが学校の不良と付き合っていることを、再三ヘレンに忠告する。ヘレンはあまり深刻には考えていなかったが、とりあえずオードリーに、プロムにその男の子と行くことを禁じる。プロム当日、学校を抜け出してきたダンが、ヘレンの部屋を訪ねてくる。ちょうどいいムードになったその時、オードリーが居なくなったと電話が入る。禁じていたはずの男の子と、どこかへ消えたというのだ。取り乱すヘレンを落ち着かせ、ダンは学校に急行。姉のジェニーがやってきて、オードリーが盗んだヘレンのクレジットカードの使用先から居所を突き止める。
 2人が入ったとみられるモーテルのドアの外で、躊躇するヘレン。かわってジェニーがドアを無理に開けさせ、泣き喚くオードリーを引きずり出し、すごい剣幕で男の子を叱りつける。ヘレンは自分の無力さに落ち込み、やっぱり子育ては無理だとジェニーに弱音を吐く。そしてダンにも、自分は貴方にふさわしくないと告げる。
 これを機に、3人の子供は、やはりジェニー夫婦が育てることに。しょんぼりしたヘレンと、3人の子供たちは別れを告げ、ジェニーの車に乗り込むが……。

スタッフ

監督:ゲイリー・マーシャル
脚本:パトリック・J・クリフトン&ベス・リガッツィオ
撮影監督:チャールズ・ミンスキー

キャスト

ケイト・ハドソン
ジョン・コーベット
ジョーン・キューザック
ヘクター・エリゾンド
ヘレン・ミレン
ヘイデン・パネッティーア
スペンサー・ブレスリン
アビゲイル・ブレスリン
フェリシティ・ハフマン

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