なんどでも恐怖を下さい 増殖するジャパニーズ・ホラー、長篇劇場版登場!!

2005年/日本/カラー/93分 配給:スローラーナー

2005年12月07日よりビデオリリース 2005年12月07日よりDVDリリース 2005年8月15日(月)〜21日(日) 六本木俳優座劇場にてロードショー!! 2005年8月下旬より渋谷シネ・ラ・セットにてロードショ- 2005年8月20日(土)よりシネカノン有楽町にてレイトショー

公開初日 2005/08/15

公開終了日 2005/08/21

配給会社名 0048

解説


増殖するジャパニーズ・ホラー『怪談新耳袋』。『怪談新耳袋』は、当代随一の怪異蒐集家、木原浩勝と中山市朗の二人が、全国から収集しセレクトした本当にあった怖い話「新耳袋」を原作として、BS-iで放送された怪談ショートフィルムである。これまで『リング0』の鶴田法男、『呪怨』の清水崇、『リング』の脚本家・高橋洋ほか、ホラー界の巨匠、若手監督らを起用して製作された“ジャパニーズ・ホラー”のロングシリーズ。今まで製作された『怪談新耳袋』は全部で80話。なお、100話を語り終えると、怪しきことが起こると古くから言い伝えられる「百物語」の作法にのっとって、怪しきものたちが棲む異界への扉は、99話まで開かれることなっている。昨年は、10分〜20分のホラー作品を7人の監督が競作したホラー・オムニバス映画『怪談新耳袋 劇場版』が、劇場で大ヒット。2005年は、なんと2作品の長篇作品として登場する! 

 古いマンションに引っ越してきた17歳の少女、愛美。そのマンションの表には、一本の白線が引かれていた。「必ず夜中の0時までに、この線の内側に入らなければいけないよ」。このマンションは普通じゃない。0時までに戻らなかったり、異変におびえて出て行こうとする人たちは、次々に不審な死を遂げていくのだ。ここには、30年前に行方不明のまま、それきりになった少女の霊がとりついている。寂しがり屋の幽霊は、さまざまな霊を呼び寄せるだけでなく、住人が0時までに戻ってこなければ殺してしまうのだ。次々と愛美を襲う恐怖。そして、淡い初恋を抱いた高志までもが・・・。逃げることはできない。そして、恐怖は、愛美のかかる“暗い記憶”と“悲しみ”までも暴き出していく・・・。

『幽霊マンション』の原作は、『新耳袋第六夜』最終章に収録の「居にまつわる二十の話」。『新耳袋』全エピソードの中でも屈指の恐怖をほこる、あの“京都の幽霊マンション”のエピソードである。監督は『怪談新耳袋』にファーストシーズンから参加しているTBSドラマの鬼才・吉田秋生。脚本は「ケータイ刑事」「太陽の季節」などTVドラマで知られる渡邊睦月。BS-?の人気ドラマ「ケータイ刑事 銭形泪」の人気アイドル・黒川芽以が、「怪談新耳袋第4シリーズ」に引き続き主役、愛美を演じるほか、主題歌「シアワセがふれるより哀しみをへらしたい」を歌っている。

ストーリー

17歳の大和愛美は、フリーライターの父・充とともに古びたマンションに引っ越してきた。それは、2年前に交通事故で死んだ母親の思い出のつまった家を売っての引越しであったのだ。かつては、数々のスクープをものにした父だったが、母の死以来、酒びたりですっかり覇気を失っていた。その古びたマンションには、いくつかおかしなところがあった。まず、マンションの前にひかれた白線。そこに住むものたちは、午前0時までにその線の内側に帰っていなければならないという規則があるのだ。「わたしたちのせいじゃない」と愛美あちと入れ替わりに、逃げるようにして越していく大黒一家。そして301号室から、彼女たちの引越しをのぞいていた少女の姿・・・。
 それが、愛美と“幽霊マンション”の出会いだった。そこには、マンションを建てたかつてのオーナーの娘の霊がとりついていた。30年ほど前、“愛”という名のその少女は、学校の帰りに行方不明になり、それきりになったのだ。“愛”の霊は、自分の家が恋しいのか、幽霊となってマンションにとりついたのだ。淋しいのか次々にさまざまな霊を呼び寄せ、入居した住人が深夜0時までに帰ってこなかったり、おびえた住人が引っ越そうとすると、裏切られたと思うのか、次々に呪い殺してしまうのだ。30年間で13家族が死んでいる…。“愛”と同じ名前をもっていた大黒の娘は、「二度とその名を呼ぶな」という“愛”の呪いによって、その心を完全に壊されてしまっていた。
205号室に住む高志に励まされる愛美だったが、充は馬鹿馬鹿しいとここが幽霊マンションであることを信じなかった。それ以来、愛美のまわりでは、怪しい出来事が次々起こりはじめる。103号室の布袋は、呪いを恐れ転勤を断ったため、職場でひどいイジメにあい退職を余儀なくされ、もはや餓死寸前の状態に追い詰められていた。愛美と励ましあっていた高志の一家も、転勤のために“幽霊マンション”の掟を破って出て行ったために、一家三人大阪のファミレスで変死体となって発見された。101号室の恵比寿夫妻が、毎晩のように兵士の幽霊によって処刑されていたし、誰もが0時までにマンションにたどり着こうと必死だった。“愛”に殺されないように…。

スタッフ

原作:木原浩勝、中山市朗『新耳袋 第六夜』「居にまつわる二十の話」(メディアファクトリー刊、角川文庫刊)
製作:怪談新耳袋劇場版製作委員会  BS-i/キングレコード
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ、山口幸彦、鈴木浩介
監督:吉田秋生 
脚本:渡邉睦月 
音楽:遠藤浩二
主題歌:黒川芽以「シアワセがふえるより哀しみをへらしたい」
    (ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
撮影:近江正彦
照明:紺野淳一
カラリスト:宇津野裕行
録音:福部博国
美術:橋本優
特殊メイク造型:西村善廣
編集:大塚珠恵
助監督:荒川栄二
制作協力:HONEY BUNNY Inc.
配給:スローラーナー

キャスト

黒川芽以
吹越満
根岸季依
曽根英樹
伊佐山ひろ子
滝沢京子
細田よしひこ
前田綾花
佐々木すみ江

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