ゆうばり国際ファンタスティック映画祭“フォービデンゾーン”部門正式出品作

2016年/日本/カラー/ステレオ/83分 配給:渋谷プロダクション

2016年4月30日より、新宿K’s Cinemaにて公開

©華魂プロジェクト

公開初日 2016/04/30

配給会社名 1294

解説


“華魂”・それは、荒野に咲いた花。俗世の欲望の象徴であり、この花が咲くところでは、人間は欲望の箍が外れて理性が崩壊する。そして“華魂”は今日も世界のどこかで咲き乱れている。
本作は昨今、閉鎖が相次ぐ映画館が舞台である。映画愛に満ちた支配人やスタッフ、そして、個性的な客たちによって支えられてきた映画館も最後の日を迎える。そんな映画館に欲望の象徴“華魂”が暴走する。映画館の最後を締めくくる劇場内では、日本映画史に残るであろうカオスが展開する。
哀愁とエロス。狂気と爆発。しかと、佐藤寿保版“ニューシネマパラダイス”とも言える本作を見届けて欲しい。
監督はピンク四天王にして前作「華魂」から引き続き佐藤寿保が務める。脚本いまおかしんじ、音楽大友良英はじめ、日本映画界を支えるスタッフら結集した。
主演の沢村には「キャタピラー」「さよなら渓谷」などで確実に実績を積み重ねる大西信満。黒ずくめの少女役には新人のイオリが体当たりで演じる。その他、今や日本映画にはなくてはならないバイプレイヤー川瀬陽太、愛奏。若松孝二監督作の常連であり「龍三と7人の子分たち」の名優、吉澤健、「殺しの烙印」「キイハンター」でお馴染み往年の女優、真理アンヌ、ミュージシャンで、個性派俳優でもある三上寛ら熱演する。

ストーリー









閉館間近の映画館の映写技師で沢村貞一(大西信満)は、毎日狭い映写室からスクリーンを見つめ続ける日々を送っていた。ある日、画面に見えるはずのないものが見えだしていた。黒ずくめの少女(イオリ)である。少女は何かを訴えるように沢村を見つめている。上映後、フィルムをチェックするが、少女などどこにも映っていない。
ある日、上映後の客席に幻影で見たあの黒ずくめの少女が目の前にいた。沢村は、少女を劇場の映写室の控え室でかくまう。上映中、ふと気がつくと、少女がいなくなっている。少女を捜すがどこにもいない。街をさまよう沢村。少女の幻影が沢村を誘う。少女に導かれるように、川原に来る沢村。沢村の失われた記憶が蘇る・・・。少女の頭に毒々しい色の花“華魂”が不気味に咲いている。少女は一体誰なのか。沢村との関係は。

スタッフ

監督・原案:佐藤寿保 
プロデューサー:小林良二
脚本:いまおかしんじ 
音楽:大友良英
共同研究:東京工芸大学 
制作・配給・宣伝:渋谷プロダクション  
製作:華魂プロジェクト

キャスト

大西信満 
イオリ 
川瀬陽太 
愛奏 
吉澤健 
真理アンヌ 
三上寛 

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