原題:Crying Fist

カンヌ映画祭2005/国際批評家連盟賞 第45回 大鐘賞2005/女子助演賞(ナ・ムニ)、審査委員特別賞,編集賞(ナム・ナヨン) 第6回 釜山映画評論家協会賞 監督賞

2005年4月1日韓国公開

2005年/韓国/カラー/123分/ 配給:東芝エンタテインメント

2007年07月25日よりDVDリリース 2006年09月27日よりDVDリリース 2006年4月15日(土)渋谷アミューズCQN、新宿武蔵野館 ほか全国順次<号泣>ロードショー 

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公開初日 2006/04/15

配給会社名 0008

解説


韓国で2週連続一位を記録し、2005年のカンヌ国際映画祭にて国際批評家連盟賞を受賞した話題の感動作。
世界が涙した最上級の人間ドラマ。
<泣拳>その感動に魂の震えが止まらない!!
全てを失い路上に投げ出されたオヤジと、人を愛することすら知らない青年。
交わるはずのないふたりが、<希望>を掴み取ろうとする<想い>によって引き寄せられてゆく!

最後のプライドまで踏みつけにされた男の哀しさを宿したカン・テシクに『シュリ』『オールド・ボーイ』の超実力派俳優、チェ・ミンシク。無軌道に、衝動的に転落していくヨ・サンファンに、ストリート感覚と飄々としたユーモアを併せ持つリュ・スンボム。ミンシクをして「いつか必ず共演したかった」と言わしめた若手俳優は「いまどきの若者」特有の無気力感と、一転して真撃にボクシングに打ち込むその落差を完璧に体現、大先輩ミンシクとのコラボレートは、あらゆる世代に支持されるリアルな物語を紡ぎだした。このふたりをここまで本気にさせた監督は、ジャッキー・チェン、ジョン・ウー、サム・ペキンパー、そして北野武を見て育ったというリュ・スンワン監督。アウトサイダーをビビットに描いた『ダイ・バッド/死ぬか、もしくは悪になるか』(00.未)でインディペンデント・シーンから一挙にメジャーに駆け上がり、長編4作目にしてカンヌ国際映画祭の評論家たちをねじ伏せた大注目株である。

ストーリー



かつてはアジア大会の銀メダリストとして名を馳せた人気ボクサーのカン・テシク(チェ・ミンシク)。しかし事業に失敗、莫大な借金を抱えてしまう。生きるためには、「殴られ屋」として街頭に立つしかなかった。魂の拠りどころだった銀メダルも借金の方に取られ、夢もプライドも失った彼に、追い討ちをかけるように妻が離婚を要求。妻に未練はなかったが、最愛の息子との別離だけは耐えられなかった。後遺症とアルコールでもうろうとするテシクの目に「、新人王戦」のポスターが焼きつく。
ケンカとカツアゲの荒んだ毎日を送る、19歳のユ・サンファン(リュ・スンボム)。
行き着いた先は少年院。そこでも問題を起こした彼を、刑務主任はボクシング部へと誘う。やりたいことも、なりたいものもなかった彼は、初めて自分にも何かができるという意志と喜びを得る。だが建設現場で働く父が事故死し、祖母も病に倒れてしまう。生まれて初めて家族のために何かをしたい、という思いに駆られたサンファンは「新人王戦」でトップに立つ、と心に決める。
大切にしていたもの全てを失い、路上に投げ出された男と、誰かをを愛することさえ知らぬまま、投獄された男。引退した40代のボクサーと新人の10代のボクサー。まるで2本の映画を見ているかのように、一瞬の交錯シーンさえもなく、対照的なふたりの人生がパラレルに描かれる。そして迎えるクライマックス、わずか7メートル四方の白いリングで、己の生き様を賭けた男ふたりの拳力激突する。ふたりの間に会話はない。理由も知らない。憎しみもない。だが、絶対に勝たなくてはならい、それぞれの事情をかかえた男たち一。映画的な段取りを拒否、演じる役者ですら試合の行方が予想できなかったと語るそのストイックなガチンコ勝負は見る者全ての感動中枢を直撃。
クライング・フィスト男泣きのく泣拳〉が、魂を鷲づかみにする!

スタッフ

監督:リュ・スンワン
脚本:リュ・スンワン、チョン・チョロン
撮影監督:チョ・ヨンギュ

キャスト

チェ・ミンシク
リュ・スンボム
イム・ウォニ
ピョン・ヒボン
ナ・ムニ
キ・ジュボン
キム・スヒョン
アン・ギルガン
チョン・ホジン
オ・ダルス
ソ・ヘリン
イ・ジュング

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