原題:旺角黒夜/One nite in Mongkok

混沌の街。36時間の終焉。

2005年第24回香港電影金像將 最優秀監督賞及び脚本賞受賞 第10回金紫荊將 最優秀監督賞及び作品賞(十大華語片將)受賞

2004年/香港/カラー/35mm/シネスコ/110分 配給:ファイヤークラッカー/真空間/協力:タキコーポレーション

2005年09月02日よりビデオリリース 2005年09月02日よりDVDリリース 2005年6月25日、キネカ大森にてロードショー

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公開初日 2005/06/25

配給会社名 0377/0615

解説


 偶然にも出会ってしまった者たちの「運命の36時間」

 喧騒と暴力が渦巻く街・旺角(モンニック)。
チンピラ同士のいざこざからこの街を仕切る2大組織は対立を深めていく。一方の組織のチンピラ・ファイ(サム・リー)が、もう一方のボスであるティムの息子を殺してしまい、この街の緊張度は極限に達していく。そしてティムは、ガウを抹殺するために中国本土から殺し屋を呼び寄せる。
 タンタン(セシリア・チョン)は中国・湖南省から出稼ぎに来ていた売春婦。ビザが切れるのを契機に故郷へ帰ろうとしていたが、タチの悪いヤクザに暴行を受け、偶然に居合わせた男に助けられる。男の名前はフー(ダニエル・ウー)といい、彼こそがティムに呼び寄せられた殺し屋だった。
フーは請け負った仕事のためにこの街へ来たのだが、本当の目的は、この街で音信が途絶えてしまった恋人を探すこと。そして、ある事件に隠された真相を知ることだった。ミウ警部(アレックス・フォン)は過去に扱った事件の影響で、仕事に対する熱意を失い、私生活も破綻しかけていた。
ティムが殺し屋を雇ったという情報をタレコミ屋から得たミウは、抗争終結のために大掛かりな掃討作戦を開始する。ロードネームは「旺角黒夜(ワンナイト イン モンコック)」。目的はふたりのボスとひとりの殺し屋を逮捕すること。
——-運命の夜。偶然にも出会ってしまった者たちの終焉が迫っていた。

ストーリー

1人の娼婦と1人の殺し屋。2つの組織と7人の刑事。

 純粋な心を持ちながら、非情な仕事を請け負う殺し屋という複雑なキャラクターを「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のダニエル・ウーが演じている。彼は、現在の香港映画界において最も多くの作品に起用されている俳優である。大陸から出稼ぎに来ているどこか憎めない売春婦には、イー・トンシン監督の前作『忘不了』(日本未公開)で香港金像奨主演女優賞を獲得したセシリア・チョン。女優として成長著しい姿をこの作品でも遺憾なく発揮している。“警官の使命”を見失いつつあり、自らの人生も破綻しかけているミウ警部は、男気アクション系での活躍が多いアレックス・フォンが寡黙に好演。他にも、ジョニー・トー作品でお馴染みのラム・シュや目本では「ピンポン」への出演も話題になったサム・リーなどが物語における重要なキャラクターとして起用されている。
 監督は、「つきせぬ想い」「夢翔る人 色情男女」のイー・トンシン。人間の内面を描き出す演出では評価が高く、この作品においてもその綿密な脚本と演出力が絶賛を受け、「カンフーハッスル」「2046」などの大ヒット作をおさえて香港三大映画賞すべてにおいて監督賞を受賞した。

スタッフ

監督・脚本:イー・トンシン
製作:ヘンリー・フォン
撮影:ビーナス・クェン
編集:チョン・ガーファイ
音楽:ピーター・カム
アクション指導:チン・ガーロッ

キャスト

(フー):ダニエル・ウー
(タンタン):セシリア・チョン
(ミウ警部):アレックス・フォン
(ミウの相棒):チン・ガーロッ
(ワイ):ケン・ウォン
(ファン):アンソン・リョン
(手配師リウ):ラム・シュ
(ファイ):サム・リー

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