原題:HOSTAGE

助ける命を選べるか。 二つの人質事件——一方の人質は、愛する妻と娘。

2005年3月11日全米公開

2005年/アメリカ/シネマスコープ/カラー/SR、SRD、SDDS/上映時間:1時間53分 字幕翻訳:石田泰子/原作:講談社文庫刊 提供・配給:松竹

2015年08月05日よりDVDリリース 2011年01月26日よりDVDリリース 2011年01月08日よりDVDリリース 2007年11月28日よりDVDリリース 2005年11月26日よりDVDリリース 2005年6月4日(土)より、丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

公開初日 2005/06/04

配給会社名 0003

解説



小高い丘の上にたつ豪華な邸宅に3人の若者たちが人質をとって立てこもった。交渉に向かうのは、かつてLAPDで凄腕交渉人として活躍した男。彼の前に立ちはだかる邸宅は、防犯カメラやパニックルームなど、完璧なセキュリティ・システムを逆手にとられ、今や誰にも手出しの出来ない難攻不落の要塞と化していた。だが、男を待ち受けるバッド・シチュエーションはそれだけではなかった!若者たちが立てこもった邸宅は、巨大な犯罪組織にとって特別な場所だったのだ。最悪の連鎖が始まる。犯罪組織は男の妻子を人質にし、彼に最初の人質事件に関するある選択を迫る・・・自分の家族を守るため、別の家族を犠牲にするのか、それとも職務のために愛する妻と娘が犠牲となるのか?危険すぎるバランスの上で絡み合う二つの人質事件!決して誰も死なせはしない・・・絶体絶命の極限状態の中、男の捨て身の反撃が始まる!

かつてないほど強烈なシチュエーション・サスペンス!ブルース・ウィリス主演『ホステージ』は、5分先の展開さえ読めない命がけのシーソー・ゲームに立ち向かう男を描いた究極のサスペンス・アクションだ!原作は、AMAZON.COMで2001年ベスト・スリラー(サスペンス賞)に選ばれたロバート・クレイスの傑作ベストセラー。一読し、その見事な構成に惚れこんだウィリスは、自らすぐに映画化権を取得し、『ダイ・ハード2』(90)や『バッド・ボーイズ』(95)の脚本家ダグ・リチャードソンに脚色を依頼。リチャードソンは物語の面白さに磨きをかけながら、同時にウィリスの魅力を完璧に引き出す脚本を完成させた。監督に抜擢されたのは”フィルム・ノワールの新世代誕生”と絶賛された『スズメバチ』(02)で本国フランスをはじめ全世界で批評のみならず興行的な成功をおさめたフローラン=エミリオ・シリ。ハリウッド進出第一作となるこの作品でも、スタイリッシュなタッチはそのままに、冒頭から衝撃的な結末にいたるまで全編に渡って張り詰めた緊張感を持続させている。最悪が最悪を呼び、知力と体力がともにギリギリの状況の中で愛する者のために戦う男・・・誰もが待ち望んでいたブルース・ウィリスの新たな代表作が、ここに誕生した。

ブルース・ウィリスを囲むキャストには実力派から新鋭まで幅広い顔ぶれが揃った。
3人の若者たちに押し入られる家の主に扮するのは『ユージュアル・サスペクツ』(95)や『隣のヒットマン』(00・04)シリーズのケヴィン・ポラック。人質となる息子トミーに『チャーリーと14人のキッズ』(03)でエディ・マーフィーと共演し、『ポーラー・エクスプレス』(04)では声の出演を果たした天才子役ジミー・ベネット、同じく人質となる娘ジェニファーに新鋭ミシェル・ホーン。家に立てこもる3人の若者たちは、『パニッシャー』(04)のベン・フォスターが何を考えているのか心の奥を見せないマースを演じ、『テキサス・チェーンソー』(03)のジョナサン・タッカーとテレビ出身のマーシャル・オールマンがデニスとケヴィン兄弟を演じる。タリーの妻であるジェーン役には『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(99)のセレナ・スコット・トーマス。そして、タリーの娘アマンダに、デミ・ムーアを母親に持つウィリスの実の娘ルーマー・ウィリスが扮している。製作総指揮は『コラテラル・ダメージ』(02)のホーク・コッチ、『ジョー・ブラックによろしく』(98)のデヴィッド・ウォーリー。製作には『デイ・アフター・トゥモロー』(04)のマーク・ゴードンや『Uボート 最後の決断』(04)のボブ・ヤリらと並んで、ブルース・ウィリス自身が参加している。撮影は『スズメバチ』のジョヴァンニ・フィオーレ・コルテラッチ、プロダクション・デザインは『シックス・センス』(99)や『アンブレイカブル』(00)などM・ナイト・シャマラン作品を手がけるラリー・フルトンが担当、編集はスティーブン・スピルバーグ作品を長年手がけるマイケル・カーンの右腕リチャード・バイヤードが担当。音楽は『スズメバチ』や『真珠の耳飾りの少女』(03)のアレクサンドル・デスプラ。ハリウッドのスタッフとヨーロッパのスタッフの見事なコラボレーションが、映画史上に残る究極の緊張感を生み出した。

ストーリー



助ける命を選べるか?
人質交渉人として、人質を救出するのか?
一人の父親として妻子を助けるのか?

交錯するふたつの事件、舞台は難攻不落の邸宅。
鍵を握るのは、人質の少年───
 ジェフ・タリー(ブルース・ウィリス)は一年前まで一度たりとも失敗したことのない、LAPD(ロサンゼルス市警察)の人質解放交渉人だった。だが、たった一度の過ちは最悪の結果を彼の前につきつけた。立てこもっていた男が激情し、二人の人質を殺し、自殺したのだ。殺された人質は男の妻と幼い子供だった。タリーは心に深い傷を負い、LAPDの交渉人という職を辞した。

 ロスを去ったタリーは、ヴェンチュラ郡の小さな町ブリスト・カミーノの警察署長となっていた。以来、妻のジェーン(セレナ・スコット・トーマス)と娘アマンダ(ルーマー・ウィリス)との関係もギクシャクしている。
 犯罪の少ないはずの町ブリスト・カミーノで大きな事件が進行しつつあった。デニス(ジョナサン・タッカー)、ケヴィン(マーシャル・オールマン)の兄弟と、彼らと3週間前に知り合ったマース(ベン・フォスター)の若者3人組が高級車を盗もうと一軒の豪邸に忍び込んだのだ。その家にはウォルター・スミス(ケヴィン・ポラック)と10歳の息子トミー(ジミー・ベネット)、14歳の娘ジェニファー(ミシェル・ホーン)がいた。若者たちの一人マースの瞳がジェニファーを捉えた。
 トミーがとっさに無音警報のボタンを押したため、婦人警官が駆けつける。スミス邸に乗り捨てられたデニスのトラックは、車の乗っ取り犯のものとして手配が出されていた。婦人警官がそれに気づいた時、マースの銃が火を噴いた!

 かくして、若者たちは警官隊に囲まれ、スミス邸に立てこもることになった。スミス邸は防犯カメラやパニックルームなど完璧なセキュリティ・システムを完備しており、それが逆手にとられ、容易に近付くことのできない難攻不落の要塞が出来上がっていた。長い夜の始まりだった。同時にタリーには人質の幼い少年を犠牲にしてしまった過去の悪夢が襲い掛かる。人質交渉は二度とやるつもりはない。郡警察にすべてを預けるつもりのタリー。
 だが、運命はタリーを放って置いてはくれなかった。タリーに届いたのは最悪の知らせだった。妻のジェーンと娘アマンダが”ある組織”にさらわれたのだ。スミスは巨大な犯罪組織のマネーロンダリングに手を貸している会計士であり、若者たちが立てこもっている家には、今すぐにも組織が必要とする機密資料が保管されていたのだ。タリーの前に現れた謎の男は、組織の者が到着し、機密資料が入ったDVD?ROMを見つけるまではタリーが現場を指揮し、邸宅に誰も入れるなと命じる。さもなくば妻子の命はない・・・。

 最も愛する者たちのために、ほかの家族を犠牲にするのか、それとも・・・?タリーは究極の選択を迫られる。もう誰も死なせはしない・・・そう決意を固めるタリー。彼は立てこもる若者たちのリーダー格らしいデニスと交渉し、独自に解決の方法を探り始める。そんな絶体絶命の状況の中、タリーのもとに思いがけない一本の電話が入った。かけてきたのは若者たちの目を盗んで携帯電話を手にした人質の少年トミーだった。テレビのニュースで警察署長であるタリーの姿を見たトミーが、警察署を経由してコンタクトしてきたのだ。トミーのもたらした情報はタリーを驚かせる。スミス邸の前に乗り捨てられたトラックから警察が掴んだ情報では、立てこもり犯はデニスとケヴィンの兄弟、二人のはずだった。だがもうひとりマースと呼ばれる若者がいたのだ。しかも、そのマースこそ既に殺人の過去がある凶悪犯だった!待ち受ける予期せぬ出来事の数々・・・タリーの必死の反撃が始まった!

スタッフ

製作:ルース・ウィリス、アーノルド・リフキン、マーク・ゴードン、ボブ・ヤリ
エグゼクティブ・プロデューサー:
   ホーク・コッチ、デヴィッド・ウォーリー、
   アンドレアス・サイズメイヤー、ジョセフ・ローテンシュレーガー
共同製作:デヴィッド・ウィリス
監督:フローラン=エミリオ・シリ
原作:ロバート・クレイス
脚本:ダグ・リチャードソン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
撮影:ジョヴァンニ・フィオーレ・コルテラッチ
編集:オリビエ・ガジャン、リチャード・バイヤード、
   キャステイング:ビクトリア・バロウズ、スコット・ボーランド
美術:ラリー・フルトン
衣裳デザイン:エリザベッタ・ベラルド

キャスト

ジェフ・タリー:ブルース・ウィリス
ウォルター・スミス:ケヴィン・ポラック
デニス・ケリー:ジョナサン・タッカー
マース:ベン・フォスター
トミー・スミス:ジミー・ベネット
ジェニファー・スミス:ミシェル・ホーン
ケヴィン・ケリー:マーシャル・オールマン
ジェーン・タリー:セレナ・スコット・トーマス
アマンダ・タリー:ルーマー・ウィリス

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