原題:Flightplan

2005年9月23日全米公開

2005年/アメリカ/ 配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)

2007年06月20日よりDVDリリース 2006年05月24日よりDVDリリース 2006年1月21日、先行ロードショー 2006年1月28日、丸の内ピカデリー1ほか全国公開

(C)TOUCHSTONE PICTURES

公開初日 2006/01/28

配給会社名 0069

解説


最新鋭のジャンボ旅客機の機内で、女性航空機設計カイルの6歳の少女が忽然と姿を消した。最愛の娘を必死で捜索するカイル—だが、乗務員にも、娘を見たという人は一人もいない。それだけではない。
彼女の痕跡は完全に消し去られ、荷物や航空券はおろか、搭乗記録すら存在しないのだ!一体何故・・・?
容疑者は、400人を越える乗務員と乗客のすべて。手がかりはゼロ———だが、カイルには娘への限りない愛と、この旅客機のシステムについての豊富な知識があった。見えざる邪悪な陰謀に立ち向かうため、カイルのたった一人の戦いは始まる。高度1万メートルの≪密室≫は今、史上最悪の≪戦場≫と化した!
「告発の行方」(88)「羊たちの沈黙」(90)で二度のアカデミー賞主演女優賞に輝くハリウッドのトップ女優、ジョディ・フォスターの心を虜にした一冊の脚本。「この脚本は、とても私的な部分で私の心を捉えた。振り返った瞬間子供の姿がなく、その子を救う手段が何もなかったら、という恐怖よ」
この恐怖を核として、史上最大の旅客機という密室を舞台に、空前のスケールで描く衝撃のアクション・サスペンス、それが映画「フライト・プラン」だ。常に同世代の俳優達のリードし続け、優秀な監督の顔も持つジョディが、自ら選び、まさに満を持して挑む三年振りの主演作品である。
娘を見失った時の悲痛な不安。全ての人々への疑惑。自分の記憶さえ信じられない悪夢。娘を取り戻すためにどんな事にも挑む母性の強さと行動力。飛行中の機内という非日常空間であらわになるヒロインの何層にも重なった複雑な心理を、実生活でも二人の子の母であるジョディが細やかに、そして緊迫した演技で体現し、観る者を圧倒する。舞台となった巨大旅客機は、多数の厨房やトイレ、らせん階段や二階建ての580もの客席を持つ、まさに“空飛ぶホテル”。臨場感あるサウンドも加わり、観客は夜間飛行を体感する。撮影は「タイタニック」の豪華客船に匹敵するようなハリウッド史上最大級の巨大セットで行われた。低く天井が迫る屋根裏部屋や貸物室など、ふだんは目にできない場所までも舞台にして繰り広げられるアクションは圧巻そのもの。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ(01・03)、「ナショナル・トレジャー」(04)のショーン・ビーン、「ニュースの天才」(03)のピーター・サースガード、「トラフィック」(00)のエリカ・クリステンセンなど実力ある多彩な共演陣がドラマを盛り上げる。
「タトゥー」(02/未)で注目されたドイツの新鋭ロベルト・シュヴェンケがメガホンを取り、「ニュースの天才」で監督・脚本を務めたビリー・レイが共同脚本で名を列ねる。 音楽は、「タイタニック」(97)でアカデミー賞音楽賞を受賞したジェームズ・ホーナー。製作は、アカデミー賞受賞作「ビューティフル・マインド」(01)を手掛けたブライアン・グレイザー。

ストーリー

ベルリン空港———。突然の“夫の事故死”という深い悲しみと喪失感を抱えたカイル(ジョディ・フォスター)が、旅客機に乗り込む。彼女には、また夫の死を現実として受け入れられず、生前の彼の幻影に惑わされていた。目を閉じるとよみがえる夫の姿、声、そしてぬくもり・・・。傍らには、そんな母の不安定な心理状態を敏感に感じ取り、不安げに寄り添う6歳になる娘ジュリアの姿があった。
愛する夫の棺を乗せて最新型ハイテク重層ジャンボジェット、アルト航空E-474は凍てつくベルリンの夜空を離陸する。それは、皮肉にも航空機設計士のカイルが設計した最新鋭の航空機だった。
機内に落ち着くと、夫の死後張り詰めていた心の緊張が解けたのか、睡魔に襲われるカイル。数時間後、ふと目を覚ますとジュリアがいない。トイレ、客席、厨房・・・と探し回るが見当たらない。カイルの胸で、不安が痛いほどに膨れ上がる。いったいどこへ?乗客、乗務員の誰一人として、ジュリアの姿を見た者はいない。あろうことか、乗客名簿にも名前がないという、ポケットにあるはずのジュリアの姿の搭乗券も、頭上の荷物入れに入れたはずのバックパックも消えている。もはや、乗務員レベルでは話にならないと、カイルはコックピットのドアを叩く。エアマーシャル(私服航空保安隊)のカーソン(ピーター・サースガード)に阻止されながらも、彼女は機長のリッチ(ショーン・ビーン)に捜索を嘆願する。機長の指示の下、ハッチや乗務員用寝台の天井から、電気ボックスや屋根裏部屋に至るまで、徹底的な捜索が行われるが何も見つからない。席を立つことを許されぬ乗客たちの不安や我慢も限界に達していた。
やがて、乗務員から信じがたい知らせがもたらされる。それは、娘ジュリアが夫とともに“6日前に死亡”という記録だった。皆の顔に哀れみの表情を見て愕然とするカイル。ジュリアと一緒にいた記憶は、夫の死と直面したショックと悲しみのあまりの妄想だったというのか?だが、乗務員に促されて座席に戻った彼女は、娘が機内にいた証拠を見いだす。ジュリアは確かにここにいたのだ・・・。
機長、乗務員、エアマーシャル、425名の乗客———誰かが真実を隠している。ジュリアの身に危険がせまっているのは明白だった。大げさに騒ぎ立てる彼女を“危険人物”だとし、機長から逮捕命令が下される
夫を亡くし、そのうえかけがえのない娘まで失うことはできない。カイルは、エアマーシャルの制止を振り切り、娘を再びその腕に抱くため、孤独な闘いに身を投じる。手がかりはゼロ。娘ジュリアへの限りない愛と、この最新鋭の旅客機にに関する豊富な知識だけを《武器》に、果たしてカイルは見えざる敵に立ち向かえるのか・・・?

スタッフ

監督:ロベルト・シュヴェンケ
製作:ブライアン・グレイザー
脚本:ピーター・A・ダウリング
   ビリー・レイ
撮影監督:フロリアン・バルハウス
音響:ジェームズ・ホーナー
美術デザイナー:アレクサンダー・ハモンド

キャスト

ジョディ・フォスター
ピーター・サースガード
ショーン・ビーン
エリカ・クリステンセン
ケイト・ビーハン
マーリーン・ローストン

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