地獄プロレス

さまざまな団体の参入で活気づく格闘技界。しかし格闘家のファイトマン・シップを踏みにじり、欲望と権力の渦に貶める者たちがいた。地獄プロレス。そこは格闘家にとって、最強最悪のリング。権力者たちの欲望を満たすためだけに、夜毎、繰り広げられる死のタイトル・マッチ。そのリングに敢然と立ち向かった者たちがいた。伝説のレスラー・松戸三四郎と、その闘魂に魅了されたレスラーたち、《愛育プロレス》！！最凶最悪のプロレス集団ジェイソンズ、《サイの穴》が送り出す極悪レスラーたちとの、ルール無用の壮絶なデス・マッチが今、幕を開ける！！

「カンフーハッスル」、「ラバーズ」、「地獄甲子園」の興奮と笑いをしのぐエネルギーとバイタリティー、ＣＧとワイヤーアクションを駆使した壮絶なアクションの連続、劇場の観客席にリング・サイドの興奮を呼び起こす、ハイパワー・コメディムービーの誕生だ！！

　監督を務めるのは、実相時昭雄監督に師事し、松田 龍平主演の「八月のかりゆし」やドラマ・シリーズ『ＭＡＩＬ』で、独創的な映像スタイルをみせた高橋 巖。主役の木下淳には、三宅裕司主催の劇団SET(スーパー・エキセントリック・シアター)の若手メンバーで、『ＷＡＴＥＲＢＯＹＳ ２』に出演した出口哲也を大抜擢。もう一人の主役・愛田エリには、話題作「呪怨」に出演した若手女優の注目株・柴田かよこ。『救急戦隊ゴーゴーファイブ』でも人気を得る。その美しく流れるアクションの魅力だけでなく、ユーモアとペーソスを織り交ぜた演技は見ものだ。伝説のレスラー・松戸三四郎を演じるのは、’01 Ｋ-１ JAPAN ＧＰチャンピオンに輝く蒼い瞳（あおいめ）のサムライ、ニコラス・ペタス。その鍛え上げられた肉体があえてコメディに挑戦し、本物のアクションと絶妙な笑いのセンスを披露する。さらに、「鮫肌男と桃尻女」、「ハウルの動く城」などで強烈なインパクトを与えた我修院達也が隻眼、義手の元レスラーを怪演、バイプレイヤーとして数々の映画で活躍する小木茂光が悪役を嬉々として演じている。その他、ぜんじろう、なべやかん、なべおさみの親子共演をはじめ、小人プロレスよりブッダとプリティ、力道山の実子でプロレス団体ノアの副社長・百田光雄、ザ・グレート・カブキ、西口プロレスのメンバーが総出演、写真家の山岸伸など、各界からの個性的な顔ぶれが盛り立てる。全編を彩るヒップホップ・ナンバーと共に、音楽界から、ＩＱ、Ｇｏｒｇｅ　Ａｚｕｍａ　ｗｈｉｔｈ５Ｘなどが本編に顔を見せている。そして、もうたまらなく可愛い子豚の演技。この映画を見たら、きっとペットショップに走り出してしまうだろう！！