原題:Dirty Dancing 2

2004年/アメリカ/ビスタサイズ/86分/ 配給:ギャガ・コミュニケーション

2005年7月9日、日比谷シャンテ・シネ他にて全国順次ロードショー

公開初日 2005/07/09

配給会社名 0025

解説


世界中に一大ダンス・ムーブメントを巻き起こした『ダーティ・ダンシング』(87)がパワーアップして帰ってきた。舞台をキューバに移した本作は、心臓の鼓動と共鳴しあう強烈なラテンのリズム、はじけるようなキューバ音楽のビートにのせて、身も心も踊りだす最高に楽しい作品へと生まれ変わった。

1958年、父親の赴任で奔放で魅惑的な常夏のキューバヘやってきた18歳のアメリカン・ガール、ケイティ。そこで出会ったのは貧しいけれど誇り高いキューバ人ハビエルと、情熱的なサルサのリズムだった。ハビエルの家族と共にアメリカヘ移住する夢をかなえるため、2人は力をあわせ、ダンス大会優勝を目指してレッスンを重ねるが…。

ダンスを通じ、心を通わせていく2人。厳格な両親のもと、自分の殻にとじこもりがちだったケイティは、恋を知り、情熱を知る。恐れを捨て、自分の心を解き放つ術を知ったとき、彼女は人々の視線を奪う、美しく、情熱的なダンサーになる。

躍動的で官能的なキューバ音楽とキューバ・ダンス映画を観終わった後も、体に染み込み消えないリズム、自分も踊れると信じたくなるダンスの臨場感。本作の魅力を最大限に盛り立てているのはキューバの音楽とダンスだ。本作のサントラには世界3大ギタリストといわれるカルロス・サンタナを始め、クリスティーナ・アギレラ、フージーズのワイクリフ・ジョン、マイヤなど豪華ラテン系アーティストが集結。ポジティブでエネルギッシュ、かつ様々なカルチャーがミックスされたキューバ音楽の醍醐味を完全網羅している。そしてその音楽にのせて展開する迫力のダンスも見応え十分だ。むせかえるような熱気に満ちたダウンタウンのクラブで踊られるセクシーなペア・ダンスから、コンテストのルーティーンであるキューバ流の社交ダンスまで、サルサ、メレンゲ、マンボ、アフロ・キューバンといったラテン・ダンスを幅広く融合させたダンスシーンは、このうえなくダイナミック。なによりも、最初はぎごちなかったケイティとハビエルのあいだにダンスのパートナーとしての信頼が築かれていくにつれ、その鼓動がひとつに溶け合い、恋の情熱へと高まっていく様が観客の心をも高揚させていく。

ヒロインのケイティを演じるのは、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイに続くイギリスの新星として注目を集めるロモーラ・ガライ。堅物のお嬢様だったケイティが、ダンスと恋を通じて自分の中の女性にめざめていく過程を、思わず応援したくなるような親近感を漂わせ、いきいきと演じている。そのロモーラと共に、スクリーンいっぱいにキラキラした個性を輝かせているのが、ハビエル役のディエゴ・ルナだ。『天国の口、終りの楽園。』の主演で脚光を浴びた彼は、親友のガエル・ガルシア・ベルナルに追いつき追い越せの勢いで人気急上昇中のラテン系俳優のホープ。純粋で心優しいハビエルを、すこぶるチャーミングに演じている。『ダーティ・ダンシング』主演のパトリック・スウェイジの出演も見逃せない。

ストーリー

1958年。18歳のケイティ(ロモーラ・ガライ)は、フォード社の重役の地位に就いた父の転勤に伴って、家族と共にキューバのハバナヘやって来た。新しい住まいは、高級ホテルのザ・オセアナ。メイドに囲まれ、プールサイドで日光浴を楽しむそこでの生活は、ゴージャスなリゾート・ライフそのもの。だが、社交的な妹のスージー(ミカ・ブーレム)と違い、名門女子大をめざす優等生のケイティは、遊ぶことしか頭にないアメリカ人ティーンエイジャーのグループになじめないものを感じていた。

そんなある日、学校からの帰宅途中、道に迷ったケイティは、街角で見かけた光景に目を奪われてしまう。それは、扇情的なリズムのキューバ音楽にあわせ、地元の人々が自由気ままに踊る光景だった。そのダンサーの輪の中には、彼女が滞在するホテルでウェイターをするハビエル(ディエゴ・ルナ)もいた。彼にホテルまで送ってもらったケイティは、「あんなダンスは初めて」と、胸の中にわき上がった興奮を伝える。ハビエルは、そんな彼女を地元のナイトクラブに誘うが、父の上司の息子ジェームズ(ジョナサン・ジャクソン)とカントリー・クラブのパーティに出かける約束をしてしまったケイティは、ハビエルの誘いを断らざるをえなかった。

カントリー・クラブのパーティの夜。メイドから借りたセクシーなドレスを着て、人気者のジェームズにエスコートされて出かけたケイティは、他のティーンエイジャーたちから好奇と嫉妬の入り交じった視線を浴びせられる。彼らに対抗意識を燃やしたケイティは、自分も大胆になれることを証明しようと、ジェームズを連れて、ハビエルが言っていた地元のクラブ、ラ・ロザ・ネグラヘ。ハビエルに誘われるままフロアで踊り、キューバ・ダンスのほとばしるようなエネルギーを肌で感じる。その夜ケイティをホテルまで送り届けたハビエルは客と親しくつきあったとしてウェイターの仕事をクビになってしまう。家族を養っているハビエルの夢は、家族と共にアメリカヘ移住することだと聞いたケイティは、優勝賞金5千ドルのダンス・コンテスト出場の話をハビエルに持ちかける。一流の競技ダンサーだった両親の影響で社交ダンスの基本を身につけているケイティと、キューバ・ダンスの素晴らしい踊り手であるハビエル。2人は優勝を目指し猛特訓を開始する。自分の殻をやぶり、パートナーを信頼して身を任せることを知るケイティ。美しい常夏のハバナを舞台に、信頼を強めていく二人の友情は次第に恋に変わっていく。そして真夏のクリスマス・イブ、大会の予選の幕が開いた…。

スタッフ

監督:ガイ・ファーランド
脚本:ボアズ・イェーキン
製作:ローレンス・ベンダー
共同製作/振付:ジョアン・ジャンセン
撮影監督:アンソニー・B・リッチモンド
音楽:ヘイターペレイラ
エグゼクティブ音楽プロデューサー:バッド・カー
衣装:アイシス・マッセンデン

キャスト

ディエゴ・ルナ
ロモーラ・ガライ
セラ・ウォード
ジョン・スラッタリー
ジョナサン・ジャクソン
ミカ・ブーレム
パトリック・スウェイジ

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