原題:DEAD END

新進気鋭の若手監督コンビが仕掛ける究極のデッドエンド・スリラー

2003年/フランス=アメリカ/85分/アメリカンビスタ/ドルビーデジタル/字幕翻訳:小寺陽子 提供:クロックワークス ハピネットピクチャーズ 配給:クロックワークス

2005年08月26日よりビデオリリース 2005年08月26日よりDVDリリース 2005年6月4日よりシネクイントにてレイトロードショー

公開初日 2005/06/04

配給会社名 0033

解説

新進気鋭の若手監督コンビが仕掛ける究極のデッドエンド・スリラー

98年『CUBE』、99年『π』にはじまり、02年『es[エス]』、さらに04年『SAW ソウ』。極限の状況に置かれた人間の行動が生み出すサスペンス・スリラーは常に新鮮なアイディアで私たちを未知の体験へと導いてくれた。そして05年、デビュー作ながら世界各国の映画祭で高く評価され、“デイヴィッド・リンチから影響を受け、この作品を撮った”と自ら語る新進気鋭の若手監督コンビ、ジャン=バティスト・アンドレアとファブリス・カネパが仕掛ける究極のデッドエンド・スリラーが日本を震撼させる!最後の最後まで巧妙に張り巡らされた謎を、あなたは解くことができるだろうか?

本作品で設定されたシチュエーションは、どこにも逃げ場のない《デッドエンド》に陥ってしまった家族の物語。そんな恐怖に立ち向かう一家の娘で、精神科医でもあるマリオンを演じたのは、人気TVシリーズ「アリー・myラブ」「フレンズ」などにも出演しているアレクサンドラ・ホールデン。極度の不安から疑心暗鬼になっていく父親には、『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最後の7日間』でも父親役として強烈な印象を残し、監督達が出演を熱望したレイ・ワイズ。徐々に気が狂い始める母親には、ファレリー兄弟作品の常連ともいえるリン・シェイ。また、その他にもTVシリーズで活躍する弟役のミック・ケイン、アメリカではセクシーアイコンとして有名なアンバー・スミスが謎の白いドレスの女として登場するなど、脇を固めている一味変わったキャストも見逃せない。

ストーリー



希望も救いもない、終わりのない悪夢・・・ なぜ、抜け出せない・・・

クリスマス・イブの夜、毎年恒例になっている親戚の家でのパーティーに出席するため、ハリントン一家は車を走らせていた。ただ、今年に限って、いつもより近道をしようと人気のない森を抜けることにする。しかし、迷ってしまったのか、行けども行けども目的地に辿り着くことができない。やがて、道端に赤ん坊を抱えた白いドレスの女が立っているのが見えた。道を聞こうと車を止めるが、彼女は答えず、怪我をしている様子だ。助けを呼ぼうとするが、携帯は繋がらない。そして、古びた山小屋を発見するが、ここの電話も繋がらなかった。その時、突然悲鳴が聞こえた。娘マリオンの恋人ブラッドが、何者かによって黒いクラシックカーで連れ去られてしまったのだ。あわてて追いかけるが、そこには、ブラッドの変わり果てた姿があった・・・。
不安と恐怖のなか、車で走り続ける一家の前に、“マーコット”と書かれた標識が現れる。地図で確かめるが、同じ名前の町はない。ふと時計を見ると、全て19時30分で止まったままで、何故かタイヤもパンクしてしまう。修理する父フランクをよそに、息子リチャードは森に入っていった。すると、再び黒いクラシックカーが通り過ぎる。今度は、リチャードを乗せて。だが、必死の追走も虚しく、リチャードも無残な姿で発見される・・・。
愛する息子を亡くしたショックで、精神的におかしくなってしまった母ローラは、ふとした瞬間に防犯用のショットガンを見つけ、はずみでフランクの足を撃ってしまう。もだえ苦しむフランクだったが応急手当てにより運転を再開し、地図と北極星の位置を照らし合わせてマーコットまであと1時間で到着することを発見する。しかし、希望の光が見えかけた矢先、突然ローラが走行中の車から飛び降りてしまう。あわてて車を止めて探しに行くが、あの黒いクラシックカーが現れた。怒りに震えたフランクは、黒い車に向かってショットガンを撃ち放つ。すると、ローラがフラフラと歩いて帰ってきた。しかし、よく見るとローラの後頭部は欠け落ちていて、やがて息を引き取ってしまう・・・。
気が動転して自殺を図ろうとしたフランクは、車を降りるたびに誰かが殺されているので、助かるにはマーコットまで走り続けるしかないとマリオンに説得される。気を取り直し走り出すと、何と最初の山小屋に戻ってしまう。そんな時、何者かの気配に気付いたフランクは車をおりて森の中へ入っていった。残されたマリオンは危険を感じて車を走らせようとするが、とうとうガソリンが切れてしまう。諦めて一人で歩き出すと、道路の真ん中に4つの黒い死体袋を発見する。その中のひとつを恐る恐る開けてみると、そこには父フランクの死体が入っていた・・・。呆然とするマリオンの前に、またしても黒いクラシックカーが走ってくる・・・。

スタッフ

監督・脚本:ジャン=バティスト・アンドレア&ファブリス・カネパ
製作:ジェイムズ・ユット、イヴ・シュヴァリエ、ガブリエラ・シュトレンウェルク
共同製作:ギー・クルトキュイス
撮影監督:アレクザンダー・ブオノ
ライン・プロデューサー:アルバート・ハッソン
キャスティング:アマンダ・コブリン
衣装:デボラ・ワクニン
SFX・メイク:TC・セクラ・ルイージ
セット・デザイナー:ブライス・ホルツハウザン
音楽:グレグ・デ・ベレス
編集:アントワーヌ・ヴァレイユ
録音:ローラン・カリオ、ジェルマン・ブーレイ
ポスト・プロダクション:クリステル・ディディエ

キャスト

フランク・ハリントン:レイ・ワイズ
マリオン・ハリントン:アレクサンドラ・ホールデン
ローラ・ハリントン:リン・シェイ
リチャード・ハリントン:ミック・ケイン
ブラッド・ミラー:ビリー・アッシャー
白いドレスの女:アンバー・スミス
医師:カレン・S・グレガン
看護士:シャロン・マッデン
黒い服の男:スティーヴ・ヴァレンティーヌ
労働者1:ジミー・F・スキャッグス
労働者2:クレメント・ブレイク

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