原題:HAIR STYLE

2005年/日本/カラー/ビスタ/82分/ 配給:リクリ、MU

2006年04月28日よりDVDリリース 2005年5月21,22,28,29日テアトル池袋にて特別上映決定!   モーニングショー!!ほか全国にて順次公開 2005年4月30日、テアトル新宿にてレイトショー

(C)2005年ヘアスタイル製作委員会

公開初日 2005/04/30

配給会社名 0318/0602

解説


これも私。あれも私、それも私。
いったい私って誰?1人3役?それとも3人の私?

もし生まれ変われることが出来るなら、今と違う自分になりたい。もし本当に《ここでない場所。今でない時間》があるのなら,私はどんな暮らしをして、いったい誰と暮らしているのだろう?そんな気持ちを、映画の中の彼女たちはヘアスタイルを変えることで私たちに見せてくれる。ショートヘアの子はロングヘアにロングヘアの子はアフロヘアに、そしてアフロの子はショートに。別々の3人の女の子の憧れが、実はひとりの女の子の心の中の物語かのように展開してゆく.本当の自分はこんな自分ではないんだ、私はこんなところにいるはずが無いんだと、次々と自分を変えてゆく物語なのかも…。それは本当の自分らしさや自分ひとりの個性を探して迷路に迷い込んでしまった私たち自身の姿が描かれているのかもしれない。だから前を向いて、胸を張って.大きな声でストツプTHE自分探し!!

演じるのは私浅見れいな。

中島哲也のもとこの3人の監督たちはそれぞれ異なる物語を作り上げ、その物語のなかに3役3様のキャラククーが生まれました、彼女たちはそれぞれヘアスタイルの異なる女の子たち。そんな異種絡闘技のような女の子たちを演じるのは浅見れいな。雑誌『セブンティーン』の専属モデルとして十代の読者から絶大な支持を得て、その後、『ウォーターボーイズ2』(CX)『Mの悲劇』(TBS)などのTVドラマ、『サントリーカクテルバー』のTVコマーシャルに出演し今もっとも期待される若手女優である。

主題歌に浅見れいなMO’SOME TONEBENDEが楽曲を提供。

疾走感あふれるロックビートで全国のライブハウスを立錐させてきたMO’SOME TONEBENDER。彼らの新譜「ビートルバーナー」が映画の主題歌に決定。そのプロモーションビデオはプロデュースを務める中島哲也の撮り下ろし。『ヘアスタイル』のオープニング映像とも重なり合い、微妙にその編集も構成も異なる作品となっている。また、「おさげの本棚」ではムーンライダーズの鈴木博文が柔らかなビロードのような楽曲を披露。「アフロアメリカン」にはインディーズレーベルsoulside kitchenからblind chocclateの沼口健二が参加。「マッシュルーム」は『イノセントワールド』(下山天監督)『GHOST SOUP』(岩井俊二監督〉などの音楽を担当した土井宏紀が登場人物の繊細な心を奏でます。

ストーリー



《おさげの本棚》
昭和40年文芸書店からはじまった「鳩胸堂」も今では八割がエロ書物で埋め尽くされた古本屋となった。時代に流され尚も儲かっていない悲しい店である。病弱な大学院生の鹿夫は鳩胸堂の店先で恋に落ちる。その人の名は鳩子さん。鳩胸堂の一人娘。鳩子は家業を憎みつつも病気がちな父親に代わって毎日不満げに店先に立っている。父は父で鳩子に店を継がせて、ちゃっかり布団の上のダラダラ生活を楽しんでいるかのように見える、不思議な親子だ。「とび出すドスケベ百人一首」…エロ本のタイトルはいつだって呑気で物悲しい。鳩子への想いとスケベ心を秘めつつ鳩胸堂に健気に尽くす鹿夫だったが、喘息もちの鹿夫の体を、古エロ書の埃が少しづつ蝕みはじめる。そんなある日、父の友人の息子?ヤンクンという中国人留学生が店に現れる。ヤンクンの登場に鹿夫の恋心も大きく咳き込んで縮れてしまう。いったい鳩子はそんな二人をどう見ているのか?ノスタルジックな古本屋で巻き起るエロと雨と恋の物語。

《アフロアメリカン》
ニューヨーク、ブロンクス。ゴミ箱のくずをひっくり返したような街。バーバラはこの街で、生まれ育った。ここにいる限りハッピーなことなんか何一つ怒らない。そんなことが充分に身にしみてバーバラは大人になった。バーバラは食事の支度をしたことが無い、食事はいつも街角のハンバーガーショップかデリでしこたま買った冷凍ブリトー。いつもの様に恋人のリドリーとのプレイの後、冷凍ブリトーを出したバーバラはリドリーに罵られる。「お前の料理には愛がない!!」と、それが原因で喧嘩をし部屋を飛び出したバーバラが出会ったのは、日本料理や『おふくろの味』の料理人ネリスだった。ネリスは関西弁を巧みに操るブラックアメリカンなのだが、実は料理の達人。しかもその腕は本家日本人もかなわぬ確かなものだったのだ。その料理食べたバーバラは、こんなにも料理が人の心を動かすものなのかと驚くのだった。リドりの言った言葉がバーバラを奮い立たせる。そしてこの変なアメリカ人ネリスに弟子入りし、リドリーに自分の手で作ったす場らしい料理を食べさせたいと願うバーバラだった。

《マッシュルーム》
高狡時代の私はまわりに嫌われていた、そんな私の視線の先には田先輩がいた。奥田先輩は学校で一番のスポーツマンで頭だって良い。そして少しだけ不良なところが奥田先輩の魅力。だけど、嫌われ者の私には縁の無い話で、遠くから見ているだけだった、そして卒業まぢか、奥田先輩はバイクで事故って、自分の名前も思い出せない記憶喪失になってしまった。あれから時が経ち、一人暮らしの私の前に奥田先輩がなんと蕎麦屋の出前で登場!!しかも事故ってから回復しないままの坊やのような奥田先輩が、私はなんだか可笑しくって、ほんの出来心で嘘をついてしまった。私はあなたの披女で、あなたに振られたことで自殺未遂を繰り返し、世間体を気にした親がこんなところに私を幽閉した。って。そんなこと信じる分けないと思っていたのに、奥田先震は私のついた嘘をそのまま信じてくれた。別れ別れになっていた自分の分身に出会ったように受け入れてくれた。つまり、私は奥田先輩の彼女だった.ていう暮らしが始まったたのだ。最初はそりゃ楽しい、初恋の人だし、蕎麦屋の出前持ちだけど先輩はかっこいい。先輩は、生まれたての赤ん坊のように疑うことを知らない。だから、すこしづつお互いを確かめるように恋が始まっていく。そんな実感があったのに…。だけど所詮、始まりは嘘。このままでいいのか?このまま付きあっていてもいつかはばれてしまう?どうしたらいい?私はそんな優柔不断な自分と奥田先輩のために、もうひとつ嘘をつくことに決めた。すべてを終わらせる嘘を。

スタッフ

製作:ヘアスタイル製作委員会
プロデュース:中島哲也
監督・脚本:岩田ユキ、ハロルド松村、宮野雅之
撮影:岩田ユキ/ハロルド松村/尾澤篤史
照明:安河内央之/荻野目淳/高倉進
音楽:鈴木博文/沼口健二/土井宏紀/MO'SOME TONEBENDER
スタイリスト:申谷弘美 
ヘアメイク:二瓶和美/久保朗/石浦歩
助監督:草野昌美/太田龍馬/金成国

主題歌:MO'SOME TONEBENDER「ビートルバーナー」
製作:ヘアスタイル製作委員会
配給・宣伝:リクリ+MU

キャスト

浅見れいな
山本浩司
最近敦之
堂免一るこ
島田洋八
アキ(水玉れっぷう隊)
佐藤哲夫
ジェームズ”ケニー”スコット
松尾政寿
森下能幸
黒島房子
派谷恵美
飯島大介
武田裕光

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す