原題:Control

アナグレス−−それは狂気をコントロールする薬

2004年/アメリカ/カラー/90分/ 配給:アートポート

2005年07月29日よりDVDリリース 2005年07月29日よりビデオリリース 2005年3月19日、銀座シネパトス他にて全国順次ロードショー

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公開初日 2005/03/19

配給会社名 0014

解説


人間とは思えぬ異常性から、数々の凶悪犯罪を起こしてきた男、リー・レイ人々から”怪物”と恐れられた彼は、その命と引き換えに、ある医学プロジェクトに参加することを余儀なくされる。
その内容とは、大手製薬会社が開発した新薬”アナグレス”を自らの身体に投与することだった。
コープランド博士の見守る中、やがてリー・レイの心の奥底に眠っていた後悔の念や自責の思いが目覚め始める。
狂気をコントロールできるというその薬で、本当に彼は別人として生まれ変わったのか?

それとも、実験室からの脱走を企てる演技にすぎないのか?
そして、薬が切れたとき、彼の身になにが起こるのか?

リー・レイとコープランド博士による心理操作戦がいま始まった!

『羊たちの沈黙』のレクター博士、をも超えるその人間ばなれした凶暴性を新薬“アナグレス”によってコントロールされる男、リー・レイを演じるのは、『ハンニバル』『”アイデンティティー”』のレイ・リオッタ。
また、彼をコントロールしながらも、次第に彼の変異に翻弄ウされていくコープランド博士には、『スパイダーマン』『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』のウィリアム・デフォー。まさに、人気・実力を兼ね備えたハリウッド2大超個性派俳優が、ついに初共演を果たす!!
さらに、『S.W.A.T.』『バイオハザード』のミシェル・ロドリゲスを始め『最’新’絶叫計画』のキャスリーン・ロバートソン、『硝子の塔』のポリー・ウォーカーといった女優陣が脇を固める。
そして、『クライング・ゲーム』の演技派スティーヴン・レイが、物語のカギを握るコープランドの上司ペナー博士を好演。
主演2人に勝るとも劣らない圧倒的な存在感を魅せている。

ストーリー



致死注射によって処刑されることになった凶悪犯、リー・レイ・オリバー(レイ・リオッタ)。
これまで人間とは思えぬ数々の異常犯罪を起こし、人々から”怪物”と恐れられた彼だったが、処刑用の担架に固定され、死の瞬間を待つ彼の脳裏には、幼少時代からの思い出が走馬灯のようによみがえっていた……。
数時間後、死体保管庫でリーレイは目を覚ました。
目の前に現れたのは、ハート・マーサー製薬の神経薬理学者に所属するマイケル・コープランド博士(ウィレム・デフォー)と、副社長のアーロ・ペナー博士(スティーヴン・レイ)。彼らはリー・レイに麻酔と食塩水を注入し、ここまで運んできたのだ。
そして、ある医学プロジェクトに被験者として無期限で参加することを条件に、リー・レイにふたたび生きる選択肢を与える。
そのプロジェクトとは激しい気性を抑え、脳の性質を変える薬物”アナグレス”の人体実験。
これにより、レイの凶暴な性格を修整しようというものだ。
渋々、条件を飲んだリー・レイに代わって、彼の名の認識票を付けた遺体が焼がれ、リー・レイの存在はこの世から抹消された。
研究所に監禁された彼は、初日から脱走を決行するが、あえなく失敗。
その後はコープランド博士の監視のもと、”アナグレス”を6時間ごとに投与されていく。
そして、数日後には大きな変化が現れた。
後悔の念や自責の思いが目覚め始めるだけでなく、彼が犯した悲惨な犯罪の悪夢を見るようになったのだ。
結果、実験の第2段階として、コープランド博士は実験の場を実社会に移し、リー・レイを一般市民と同じ生活をさせることを決意。
実験結果を急ぐコープランド博士に対し、ペナー博士はより一層の注意を忠告するが、コープランド博士の目の前には、”怪物鷹リー・レイ”の姿はもういなかった。
郊外にやってきたリー・レイは、ジョー・モンローという新しい名とIDをもらい、安アパートに住み、第2の人生を歩もうとしていた。
だがある日、彼は監視中のガードマンに睡眠薬を飲ませ、追っ手を振り切って姿を消してしまう。
深い自責の念にかられた彼は、過去、脳に損傷を与えたことで知的障害者となったゲイリーの自宅を訪れていたのだ。
だが、ゲイリーの兄・ビルが”処刑された”リー・レイの顔写真を新聞で見たことで、家で見かけた男と同一人物であることに気付いてしまう。
弟の復讐の念にかられる彼だったが、処刑の現場に立ち会った警部たちは彼の言葉を信じることはなかった。
まるで人が変わったリー・レイは、地元の洗車屋で働く学生テレサ(ミシエル・ロドリゲス)と出会う。そして、ドラッグ中毒から立ち直り、彼と同様に第2の人生を歩んでいる彼女に惹かれていく。
一方、彼は最愛の息子を失っていたコープランド博士とも不思議な信頼関係が生まれようとしていた。
しかし、テレサとのデートの帰り、リー・レイは待ち伏せしていたビルに襲われてしまう。
さらに、ビルは監視していたコープランド博士の同僚を射殺し、リー・レイを車に乗せて逃亡。
一足遅く現場を訪れたべナー博士は、犯人はリー・レイであると信じこみ、コーブランド博士に彼の処刑を命令する。
果たして、リー・レイの凶器は、“アナグレス”によってコントロールされたのか?
それとも、博士がリー・レイの見せ掛けの友情にコントロールされてしまうのか?
さらに、“アナグレス”の効用が切れた瞬間、リー・レイの身になにが起こるのか?
極秘プロジェクトに隠された恐るべき陰謀が明らかになったとき、物語は衝撃のクライマックスを迎える!!

スタッフ

監督:ティム・ハンター
製作:ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ、アンドレアス・グロッシュ
製作総指揮:ジョン・トンプソン
脚本:トッド・スラヴキン、ダーレン・スウィマー
撮影:デニス・レノア

キャスト

レイ・リオッタ
ウィレム・デフォー
ミシェル・ロドリゲス
スティーヴン・レイ
キャスリーン・ロバートソン

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