原題:The Devil is a Woman

ディートリッヒ+スタンバーグ 1930年代最高のカップルが創り上げた奇跡のエレガンス

1935年/アメリカ映画/配給:オンリーハーツ/日本語版字幕:小飯塚真知子

2000年3月4日よりユーロスペースにてモーニング&レイトロードショー公開

公開初日 2000/03/04

配給会社名 0016

解説

 ベルリン生まれのハリウッド女優、マレーネ・ディートリッヒ。激動の20世紀そのものを生き抜いた彼女は、女優として、妻として、女として、母として、なによりも一個の人間として、完壁なまでの姿を我々に見せてくれた。世紀末を迎えた今、女性史、ファッション史だけにとどまらず、歴史的な背景から見ても20世紀を語るうえで、ディートリッヒは外すことの出来ない人物の一人だろう。ひとつには、彼女が男装や、煙草などそれまでの女性のイメージを一新するスタイルで、大戦後、次々とコルセットを脱ぎ捨て社会に出ていった女性達の象徴となったこと。そして、もうひとつには、典型的なベルリンっ子として生まれた彼女が、ハリウッドに渡り、アメリカに帰化、大戦中にはナチと戦う連合軍将兵のための慰問に身を挺した人だということである。これほどのスケール感を持った女性は他には見当たらない。そんなディートツリヒの魅力を新たな面から見直そうというこの特集上映。ディートリッヒを見出し、ハリウッドに連れていき、彼女を一番美しくフィルムに収めたジョセフ・フォン・スタンバーク監督との一連の作品の中から、あえて、『間諜X27』、『ブロンド・ヴィナス』、『西班牙狂想曲』の3本を選んだ。スタンバークとのコンビでは『嘆きの天使』、『モロッコ』などが有名だが、これらの作品は日本でも観られる機会が多いので、まだ世間ではあまり知られていない作品を鑑賞し、彼女の秘密に迫ってみたいと思う。例えば、『西班牙狂想曲』は、スタンバークとのコンビがうまく行かなくなってきた時期に、とうとうスタンバーク自身カメラまで担当し、挙げ句、興行的には失敗。スペイン政府からはその内容ゆえ、上映禁止令まで出た作品だが、ディートリッピは生涯で一番好きな作品だと語っている。そんなところに、華やかな銀幕の裏にある、彼女のドラマが見えてくるのではないだろうか

ストーリー

 ベルリン生まれのハリウッド女優、マレーネ・ディートリッヒ。激動の20世紀そのものを生き抜いた彼女は、女優として、妻として、女として、母として、なによりも一個の人間として、完壁なまでの姿を我々に見せてくれた。世紀末を迎えた今、女性史、ファッション史だけにとどまらず、歴史的な背景から見ても20世紀を語るうえで、ディートリッヒは外すことの出来ない人物の一人だろう。ひとつには、彼女が男装や、煙草などそれまでの女性のイメージを一新するスタイルで、大戦後、次々とコルセットを脱ぎ捨て社会に出ていった女性達の象徴となったこと。そして、もうひとつには、典型的なベルリンっ子として生まれた彼女が、ハリウッドに渡り、アメリカに帰化、大戦中にはナチと戦う連合軍将兵のための慰問に身を挺した人だということである。これほどのスケール感を持った女性は他には見当たらない。そんなディートツリヒの魅力を新たな面から見直そうというこの特集上映。ディートリッヒを見出し、ハリウッドに連れていき、彼女を一番美しくフィルムに収めたジョセフ・フォン・スタンバーク監督との一連の作品の中から、あえて、『間諜X27』、『ブロンド・ヴィナス』、『西班牙狂想曲』の3本を選んだ。スタンバークとのコンビでは『嘆きの天使』、『モロッコ』などが有名だが、これらの作品は日本でも観られる機会が多いので、まだ世間ではあまり知られていない作品を鑑賞し、彼女の秘密に迫ってみたいと思う。例えば、『西班牙狂想曲』は、スタンバークとのコンビがうまく行かなくなってきた時期に、とうとうスタンバーク自身カメラまで担当し、挙げ句、興行的には失敗。スペイン政府からはその内容ゆえ、上映禁止令まで出た作品だが、ディートリッピは生涯で一番好きな作品だと語っている。そんなところに、華やかな銀幕の裏にある、彼女のドラマが見えてくるのではないだろうか

スタッフ

製作・監督・撮影:ジョセフ・フォン・スタンバーク
脚本:ジョン・ドス・パソス、S・K・ウィンストン
原作:ピエール・ルイス(「女と人形」)
音楽:リムスキー・コルサコフ
衣装:トラヴィス・バンドン
美術:ハンス・ドライヤー

キャスト

マレーネ・ディートリッヒ
ライオネル・アトウィル
シーザー・ロメロ
エドワード・E・ホートン

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