原題:le naui rouge

愛はボヘミアン、掟などありはしない。 君が愛さなくても僕が愛す。

1998年 カンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品

1998年度作品/ベルギー=フランス映画/モノクロ/102分/ 配給:ケイブルホーグ/特別協力:ダジュール企画 後援:ベルギー大使館、フランス大使館

2000年9月2日より銀座シネ・ラ・セットにて公開

公開初日 2000/09/02

配給会社名 0029

解説

今、その動きが注目をあびるベルギー映画界。期待の新人監督イヴァン・ル・モワーヌはフランスを代表する作家ミシェル・トゥルニエの原作をオリジナルにし、みずみずしい感性で処女長編作品を完成させた。モノクロの映像は情感にみらて、彩りさえ感じさせる。小人役の名優ジャン=イブ・チュアルをはじめ、フェリーニの「インテルビスター」以来の映画出演となったアニタ・エクバーグの圧倒的な存在感など独特のキャスティングが素晴らしい。

ストーリー

リュシアン・ロットは弁護士事務所で働く孤独な小人。あるうだるような夏の昼下がり、仕事で元オペラ歌手の伯爵夫人を豪壮な館に訪ねて行く。迷いこんだ幻想的な空間、ふとしたことから彼は自分の肉体が屈辱や嫌悪の対象以外のものだと気づく。伯爵夫人のなまめかしい巨体に体をうずめ、その日彼は愛を知った。
しかしロマンティックな物語もつかの間、彼は捨てられ、悲しみと屈辱は怒りと憎しみに変わった。やがてリュシアンは全てを投げ捨て、ささやかな出会いで心をかよわせた少女によってサーカスヘとみちびかれていく。
諦めていた生き方が始まる。復讐ではなくいままでのあがないとして、、そして彼の本当の夢が実現する。

スタッフ

監督:イヴァン・ル・モワーヌ
原作:ミシェル・トゥルニエ
音楽:アレクセイ・シェリジン/ダニエル・ブラント
撮影監督:ダニエル・イルセン
美術:フィリップ・グラフ

キャスト

リュシアン・ロット:ジャン=イヴ・チュアル
パオラ・ベンドーニ:アニタ・エクバーグ
イジス・コロンベ:ディーナ・ゴージー
座長:ミシェル・ペルロン
ボブ:アルノ・シュヴリエ

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