原題:WRONGFULLY ACCUSED

レスリー・ニールセンが強引に贈るおバカワールド。 追われて、飛び出て、おバカじゃ〜ん 『スターウォーズ』『ミッション・インポッシブル』『タイタニック』が、まとめて見られます (注:その他の超大作も一緒に見せます)

全米公開:1998年8月21日

1998年アメリカ映画/ドルビーSRD/ビスタサイズ/カラー/1時間25分 配給:ギャガ・コミュニケーションズ

1999年9月18日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー

公開初日 1999/09/18

配給会社名 0025

解説

殺人の汚名を着せられ、逮捕された“バイオリンの神様”ライアン・ハリソン。ライアンは、護送中の事故にまぎれて脱走する。しかし、脱線した暴走列車がどこまでも彼を追い、非情なファーガス警部補も後を追う。病院の緊急救命室(ER)に入り込み、天井裏からハイテク管理室に忍び込むというミッションを敢行するライアン。また、野球選手の幻の現れるコーン畑で、ラジコンの複葉機に追われるライアン。オーマイガーッ!! 真犯人は、国連総長の命も狙っている。勇気ある心(ブレイブハート)の持ち主でもあるライアンは、今そこにあるたくさんの危機を乗り越えて、北北西に進路を取ったが…。
『裸の銑を持つ男』シリーズのパロディおやじレストー・ニールセンと『裸の銃を持つ男』シリーズや『ホット・ショット』シリーズ、『ポリス・アカデミー』シリーズの脚本家・プロデューサーのパット・プロフト監督が“本気で他の映画をパロディにした”と
根性を入れた爆笑コメディ熱血アクションの新作が『裸の銃を持つ逃亡者』です。
単なる瞬間芸のパロディの羅列ではなく、ストーリー性を盛り上げるパロディの作りは、さすがパロディの王道を行くレスリーとプロフト! “沈没する豪華客船”でのラブラブ・シーンなんか、おいしすぎ!!
また、一つのエピソードに複数のパロディが登場するという“同時多発パロディ”は、芸術的ですらあります。さて、連発されるパロディの数とそれらの元ネタとは? パロディ検索は、この映画からの挑戦状でもあるのです……。
主演のライアン・ハリソン(ハリソン・フォード演じるジャック・ライアンではない)役のレスリー・ニ一ルセンも、ジミヘンのように歯でバイオリンを弾き、ハン・ソロのようにカーボナイト加工されながらも、逃げる、戦う。そして、パトリオット的な命中率で確実にギャグをキメて、ゲーム的なストーリー展開にハマり、スリリングでサスペンスフルなドラマを作り出している。ここが他のパロディ映画との違い。質とテンションが高い! ジェラード連邦保安官のようにタフで厳格だが、なぜか常にライアンに逃げられてしまうファーガス警部補役には『ランボー』シリーズのリチャード・クレンナ。その“シリアスなマヌケ演技”が笑えます。ドラマをミステリアスにものにしている謎の姉妹のセクシーな姉ローレン役には『X−ファイル』シリーズでスカリーの姉の役を演じたメリンダ・マクグロウ、妹キャス役が『ウーマン・イン・レッド』のケリー・レブロックが演じます。また『オースティン・パワーズ』シリーズのベイジル役で、すっかりおバカ演技にハマった演技派マイケル・ヨーク、コメディェンヌのトツプに君臨する怪女サンドラ・バーンハードらも、キャラが立ちまくりの強烈さ。
そして『裸の鋳を持つ逃亡者』で待望の監督デビューを果たし、いきなり好演出を見せたパット・プロフト監督、音楽は『ロッキー』シリーズなどの売れっ子ビル・コンティなど、スタッフの顔ぶれも一流メンバーです。

ストーリー

ライアン・ハリソン(レスリー・二一ルセン)は、“バイオリンの神様”と呼ばれる天才バイオリニストだ。コンサートでの彼は、歯でバイオリンを弾けば観客は熱狂し、フェロモンを発すると、女性客はうっとりする。ある目、ライアンは、彼の大ファンである富豪のグッヒュー(マイケル・ヨーク)とその妻ローレン(ケリー・レブロック)主宰のガーデン・パーティに招かれる。その会場で、ライアンはローレンに誘惑される。一方、グッヒューは、ローレンの妹のキャス(メリンダ・マクグロウ)ともめごとを起こす。
夜のグッヒューの豪邸。グッヒューは何者かに襲われ、殺されてしまう。その時、ローレンに誘われたライアンが豪邸に入ると、そこにはテロリストの姿があった。『タイタニック』の脚本初校などを武器に立ち向かうライアンだったが、テロリストの攻撃を受けて失神する。翌朝、ライアンは気がつくが、現場に急行した警察に逮捕されてしまう。無実を訴えるライアン。しかし、観光バス兼用の護送車で刑務所へ送られる。ところが、ハンドル・ミスでバスが事故を起こし、それに便乗したライアンは脱走する。
事故を聞きつけたファーガス警部補(リチャード・クレンナ)は、州兵から超能力者まで繰り出して、ライアンを追う。一方、ライアンは“世界で一番警官の住民の多い町”などに逃げ込む。ライアンは記憶をたどるうちに、ガーデン・パーティで会ったと男とテロリストが同一人物であるという結論を出す。その男は、片足・片手・片目であったことも。片足・片手・片目の男が真犯人であるとし、ライアンは真犯人捜しを始める。
ファーガスに追い詰められ、ダムから落ちるなど、ピンチの連統のライアン。そんなライアンを救ってくれたのが、キャスだった。いつしか、ライアンはキャスと恋に落ちる。しかし、キャスの家で意外な物を発見する。それはキャスの複雑な家族関係を綴った記録や、真犯人とローレン&キャス姉妹のつながりを示した写真や日記などだった。
ライアンは、ある病院に真犯人に関するデータがあると確信する。そして、その病院のセキュリテイ完壁のデータ室への潜入を試みる。天井裏からデータ窒へ潜入するライアンは、まるでトム・クルーズのようだったが…。
ライアンが悪戦苦闘している頃、病院のフレンドリニ先生(サンドラ・バーンハード)を訪ねる一人の男がいた。ショーン(アーロン・パール)というその男こそ、片足・片手・片目の真犯人だったのだ。ショーンは、フレンドリー特製のハイテク銃器装備の義足を受け取る。彼の次の目的は、国連総長暗殺だ。
“ジャッカル”気分のショーンは、仲間とともに、国連総長と演説会場へと向かう。その仲間とは、ローレン&キャスの姉妹だった。なぜ? それは国連事務総長も関係する複雑すぎる家族関係にあった。ファーガス殺人事件を始め、すべてを知ったライアンは、テロ活動阻止と無実の証明のために、国連総長の演説会場で待ち構えていた……。

スタッフ

監督: パット・プロフト
製作: ゲーリー・バーガー
音楽: デビッド・バーガード、ビル・コンティ
撮影: グレン・マクファーソン
美術: マイケル・S・ボルトン
編集: ジェームズ・R・シモンズ

キャスト

ライアン・ハリソン: レスリー・二一ルセン
グッヒュー: マイケル・ヨーク
ローレン: ケリー・レブロック
キャス: メリンダ・マクグロウ
ファーガス警部補: リチャード・クレンナ
フレンドリニ先生: サンドラ・バーンハード
ショーン: アーロン・パール

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