原題:SPACE TRAVELERS

強盗史上、最も人質に愛された3人組 …その日、銀行のロビーは楽園になった

2000年度作品/日本映画/カラー/ヴィスタヴィジョン/DTSアナログ/上映時間 2時間5分 配給:東映

2000年10月27日よりDVD発売 2000年10月27日よりビデオレンタル開始 2000年4月8日より全国東映系にて公開

公開初日 2000/04/08

配給会社名 0004

解説

全国で700万人を動員し、邦画史上第4位の配給収入53億円を記録するなど、社会現象を巻き起こした98年のメガビット作「踊る大捜査線 THE MOVlE」で、ヒットメーカーとして不動の地位を築いた木広克行監督。
その注目の最新作は、「踊る〜」以降に舞い込んだ数多くの企画の中から、監督自ら惚れ抜き、満を持して贈る銀行強盗エンタテインメント「スペーストラベラーズ」だ。タイトルだけでは想像できない、個性あふれるキャラクター設定、ストーリー展開は、脚本を読んだ出演者を次々と虜にしたほど、刺激と興奮にあふれている。
閉店まぎわのコスモ銀行を襲撃した3人の強盗。5分以内に金を奪って逃げるはずだった彼らに、次から次へと立ちはだかるトラブル。銀行の外を無数のパトカーに囲まれ窮地に陥った強盗たちは、中にいた人質を巻き込んで、信じられない計画を実行する!スクリーンを所狭しと暴れまわるのは、強盗のリーダー・金城武、人質の女子行員・深津絵里をはじめ、安藤政信、池内博之、濱田雅功、渡辺謙という、これ以上は考えられない豪華キャストたち。この物語のべースになっているのは、気鋭のお笑い集団・ジョビショバのオリジナル舞台劇。
さらに『ビーチボーイズ』『彼女たちの時代』等、数々の名作ドラマを手がける脚本家・岡田恵和が笑いの要素を生かしつつ、新たな視点を導入して、スケールのある感動作に仕上げた。
また、「踊る〜」のサントラを手がけるなど、もはや本広作品には欠かせない松本晃彦の音楽にも注目だ。本広監督いわく、今作のキーワードは「笑って、泣けて、元気が出る映画」。ストーリーだけでも100%満足できる内容なのはもちろんのこと、本広作品ならではの凝った“仕掛け”があちこちにちりぱめられていて、観る者を飽きさせない。さらに、映画を彩る魅力的なオリジナルキャラクターやグッズの数々は、監督自身「自分なら絶対に買う」と言うほどのクオリティ。1度ならず2度、3度と、観るたびに新たな楽しみが見つかる映画。それが「スペーストラベラーズ」だ。

ストーリー

とある昼下がり、閉店間際のコスモ銀行浜新地支店に、幼なじみの3人組・保(金城)、誠(安藤)、功(池内)が侵入する5分間で金を奪い逃走するという完壁なはずの彼らの計画は、支店長(大杉)と警備員(ガッツ)が金庫の中に立てこもるという予想外のトラブルによりあえなく失敗 あっという間に警察に包囲されるロビーにいたのは女子行員・相田みどり(深津)、同僚の清水(甲本)、電気屋の倉沢(武野)、離婚寸前の深浦夫妻(筧・鈴木)、クマのぬいぐるみを抱えた謎の男(渡辺)の6名 窮地に陥った3人は彼らを人質に立てこもるしかしトラブルはまだ終っていなかった自分を捨てて逃げた婚約者(濱田)への怒りに我を忘れたみどりが、功のライフルを奪ってやみくもに撃ちまくり、外のパトカーを炎上させたのだ 驚愕する警察に追い討ちをかけるように、防犯カメラが捉えた謎のぬいぐるみ男の正体が、手配中の国際テロリスト・坂巻隼人であることが判明コスモ銀行強盗立てこもり事件は、当の強盗が何もしないうちに、たちまち日本を揺るがす未曾有の大事件になってしまうあわてふためく警察をテレビで見ていた保は、あるアイディアを思いつく この際、犯行グルーブの人数を多く偽り、強力な犯罪組織に見せかけて警察をさらに混乱させてしまおうというのだ 今からみんなには、犯人になってもらいます 強盗からの突然の提案に戸惑う人質たちしかし同時に、日本中が注目する事件の犯人を演じることの、えもいわれぬ興奮と期待が、彼らの中に芽生えていた! やがて事件の対策本部長・須藤(中山)のもとへ犯人グルーブから一本の電話が入る「俺たちはスペースドラベラーズ 要求は…50億た!」ハヤブサジェッター、ブラックキャット、ドラゴンアタック…人質たちの犯人デビューは警察への自己紹介だ アイリーンベア、エレクトリックサニー、カールヘンドリックス…強盗たちに続いて、受話器に向って多少緊張しながら、96年に一世を風廃したSFアニメ「スペーストラベラーズ」のキャラクターと同じコードネームを名乗って警察を挑発する最後は高校時代に演劇部だったみどりが、犯人たちに撃たれるシーンを熱演し電話を切る上々の首尾に互いを称えあう人質たちいつしかコスモ銀行のロビーを、奇妙な、それでいて確かな充実感が満たしていた こうして、日本中を手玉に取ることになる空前絶後の大騒動が幕を開けた!

スタッフ

監督:本広克行
脚本:岡田恵和
原作:「ジョビジョバ大ピンチ」(構成・脚本・演出:児島雄一)
音楽:松本晃彦(サウンドトラック・エイベックス)
企画:河村雄太郎(フジテレビ)
    佐藤雅夫(東映)
    阿部秀司(ROBOT)
プロデューサー:臼井裕詞(フジテレビ)
          近藤正岳(東映)
          堀部徹(ROBOT)
撮影:藤石修
照明:椎原教貴
録音:芦原邦雄
美術:大倉謙介
編集:田口拓也
ラインプロデューサー:羽田文彦
助監督:羽住英一郎
制作担当:松岡利光
製作:フジテレビ・東映・ROBOT
配給:東映

キャスト

西山 保: 金城 武
相田みどり: 深津絵里
藤本 誠: 安藤政信
高村 功: 池内博之
深浦巧一: 筧 利夫
深浦公子: 鈴木砂羽
清水考広: 甲本雅裕
倉沢慎太郎: 武野功雄
須藤正義: 中山 仁
常田宣一: 大杉 漣
庄田義政: ガッツ石松
野々村清: 浜田雅功
坂巻隼人: 渡辺 謙

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