原題:WHAT DREAMS MAY COME

愛する人_ソウルメイトに逢いたくて、天国から地獄のへ。 かつて視覚化しえなかった、天国と地獄の驚異的映像世界を背景に今、 映画史に刻まれる究極の愛の伝説が幕を開ける!! 

☆第71回アカデミー賞・視覚効果賞受賞

1998年アメリカ映画/カラー/ドルビーSRD.SDDS/字幕:戸田奈津子 1時間54分/製作:インタースコープ・コミュニケーション 提供:松竹、日本ヘラルド映画/配給:日本ヘラルド映画、松竹富士

2011年04月11日よりDVDリリース 1999年6月5日よりロードショー公開

公開初日 1999/06/05

配給会社名 0058

解説

1999年、映面史に刻まれる新たな愛の伝説が誕生します。見たこともないような息をのむ美しい映像、大胆な想像力、底知れぬ感動。そして、運命を共にする“ソウルメイト(魂の友)”を探す旅を通して描かれる、身を焦がすような永遠の愛の形……。
すでに公開され大ヒットを記録したアメリカでは、『ゴーストニューヨークの幻』を超える傑作(タイム・アウト誌)と評され、観客の心を大いなる感動で揺り動かしています。それが99年、最高の語題作『奇蹟の輝き』なのです。
事故で命を落とし、天国に召されたクリスは、そこが目を奪うような壮麗で、輝かしい楽園であることに気付く。天国はかつてクリスが生きた命の写し鏡であり、愛する妻アニーと共有したロマンティックな夢と思い出に満ち溢れた世界だったのだ。彼はそこで大いなる歓喜に浸る。一方、地上では、子供たちを不慮の事故で亡くし、さらに夫のクリスにも先立たれた最愛の妻アニーが、そのショックに耐え切れず自殺をしてしまう。その緒果、彼女が地獄に落ちてしまったことを知ったクリスは、彼女を救い出すために、天国から地獄への壮絶な旅に出発する。それは、深い愛の力がもたらす“奇蹟”の旅だった。
この映画は、地上と天国、天国から地獄への壮大な時空を超えて繰り広げられる究極の愛の物語です。かつて描かれたことのない天国と地獄のダイナミックなイメージが、全く新しく斬新な死生感を印象付けると共に、その愛の形を通して、観るものに普遍的な深い感動をもたらします。そして、そこに起こる愛の奇蹟が、輝くばかりの未来への希望と可能性、困難に打ち克つ勇気を与えてくれるのです。さらに“ソウルメイト(魂の友)”というキーワード<魂の愛で結ばれていれば、その愛は永遠であり、死んでも離れ離れになることはなく、必ずまためぐり逢うことができる>が、本当の愛のあるべき姿を強く意識させてくれるのです。
主演は『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でアカデミー賞を受賞したロビン・ウィリアムス。今回、彼の渾身の演技は、今までの数限りない出演作の中でもひときわ異彩を放ち、観客の深い感動を呼んでいます。まさにハリウッドの俳優陣の中で、一番油ののっている俳優といえるでしょう。また『ザ・エージェント』でアカデミー賞を受賞したキューバ・グッディング・ジュニアも『恋愛小説家』に続き好演を見せ、さらに『最高の恋人』のアナベラ・シオラ、往年の名優マックス・フォン・シドーも印象深い演技を披露しています。
監督は、独創的な映像表現が定評のあるヴィンセント・ウォード。これまで各国映画祭で数々の映画賞を受賞した実績から『エイリアン3』の監督オファーを受けるも、それを断って撮った『心の地図』は国籍、人種を超えたヒューマン・ドラマの傑作として各国から多大な評価を受けました。『奇蹟の輝き』は、彼が新たに挑んだ驚異の映像世界なのです。原作は、スピリチュアルで素晴らしい空想の世界を描いてきた幻想作家リチャード・マシスン。これまで『ある日どこかで』など何度か映画化やテレビ化されてきた傑作が多い彼ですが、特にこの作品は、イマジネーションを頂点にまで高めた究極の感動作と最高の評価を得ています。
その他、脚本に『レインマン』(アカデミー賞受賞)のロン・バス、美術に『恋の闇 愛の光』(アカデミー賞受賞)のイウジニオ・ザネッティ、衣装に『ニコライとアレキサンドリア』(アカデミー賞受賞)のイヴォンヌ・ブレイク、編集に『7月4日に生まれて』(アカデミー賞受賞)のディヴィッド・ブレナーと多数のアカデミー賞受賞者を始め、ハリウッド最高のスタッフ・キャストが結集しています。さらにエンディング・テーマ曲をシンプリー・レッドのミック・ハックナルが映画の為に書きおろし、感動的に歌い上げています。

ストーリー

クリス・二一ルセン医師(ロビン・ウイリアムス)は若い頃、湖で出会った理想の女性アニー(アナベラ・シオラ)と結婚し、幸せな生活を送っていた。4年前、愛する子供たち、イアン(ジョッシュ・パドック)とマリー(ジェシカ・ブルックス・グラント)を不慮の事故で失った不幸も何とか乗り越えてきたクリスとアニーだが、今また、さらなる不幸がふたりに訪れる。気がつくとクリスは白分の葬儀に出席していた。雨の夜、事故に巻き込まれて彼の肉体はこの世での務めを終えたのだった。だが魂の方はそうではなかった。彼はひとり悲しみに沈む妻アニーに寄り添うと、僕はまだここにいる、と語りかける。だが彼の声は届かない。それどころかかえってアニーの悲しみを深めるだけだった。「彼女の悲しみを終わらせるのは君だ」。誰かの“声”がクリスにそう教える。やがてクリスは心を決め、アニーの側を離れる。
次に目覚めた時、クリスは美しい草原にいた。どこか見覚えのある風景、そして草も花も地面も絵の具でできている…これは画家のアニーが描いていた絵の中の風景だ。そこがクリスの“天国”だった。“声”の主が現れる。若い黒人の男だ。クリスはそれが彼の恩師アルバート教授(キューバ・グッディング・ジュニア)のこの世界での姿だと気づく。アルバートの導きでクリスはこの新しい世界について学んでいく。ここでは望めばどんなこともできた。水の上を歩くことも、飛ぶように走ることも。まるで子供のようにはしゃぐクリス。やがて彼は、アニーの絵にはなかった紫の花をつけた木を発見する。クリスの死後、彼女が描いたものがクリスの世界に現れたのだ。
ソウルメイト(魂の友)の間でだけ、稀に起きる現象だ、とアルバートも目を丸くする。ふたりの心は絵を通じて今も堅く結ばれていたのだ。だが突然、木は、はかなく花を散らせてしまう。アニーの淋しさがクリスに痛いほど伝わってくる。
アルバートに代わって、リオナと名乗る東洋人の女性(ロザリンド・チュオ)が現れる。リオナはクリスを、水辺の階段に多くの人々が楽しげに集う、彼女の世界へ連れていく。リオナの求めに応じて娘のマリーの思い出を語るクリスー_。初めてチェスを教えた日のこと、事故で亡くなるまでとうとう彼女は勝てなかったと…。リオナもまた、父の思い出を語る。シンガポールに旅行した時、飛行機の中で父が東洋人のスチュワーデスをほめるのを聞いて、自分もそうなりたいと願ったこと。それはクリスもよく覚えている懐かしい思い出だった。「今もチェスを?」彼女を優しく抱き締めるクリス。リオナはマリーだったのだ。
その頃、地上では遂に孤独に耐えかねたアニーが自ら命を断っていた。自殺者は地獄へ行かなければならない。クリスはアルバートから二度と彼女に会うことはできないと聞き、激しいショックを受けるが、すぐさま白ら彼女を探しに地獄へ向かう決心をする。だが自殺した者が天国へ来た例はない。果たしてクリスに彼女の魂を救うことができるのか?
アルバートはクリスを道案内人(マックス・フォン・シドー)のもとへ連れていく。案内人は、たとえアニーを見つけることができても、彼女にはクリスのことがわからないと警告する。「閉ざされた心は愛よりも強い。愛ゆえに強いのだ」と。だがクリスの決意は変わらない。案内人は、クリスの弱みを利用してアニーを探そうと言う。息子イアンヘの悔いがそれである。クリスは生前、落ちこぼれのイアンに過剰な期待をかけ、反発を招いていたのだった。クリスらが嵐の海を抜け、巨大廃船の横たわる地獄の入り口にたどり着いた時、恐ろしい形相の兵たちが襲ってくる。勇敢に立ち向かおうとするアルバートの姿に、クリスはイアンにかけた言葉を思い出す_「地獄を行く時は誰よりお前に居てほしい」。彼はアルバートがイアンだということにようやく気づく。イアンはクリスの信頼を得るために、彼が敬愛していた師の名前を借りていたのだ。イアンは案内人の指示に従い、残ることになる。「僕らが死んだ時、ママを立ち直らせた言葉を思い拙して」_イアンの言葉を胸に受け止めながら、地獄へと降りていくクリス。そして遂に彼は、アニーが閉じ込もっている廃虚にたどりつく。
それはふたりが一緒に暮らした家の荒れ果てた姿だった。中へ入って行こうとするクリスを呼び止めた案内人は、白分がアルバートであることを明かし、愛弟子に最後の助言を与える「彼女の世界に呑みこまれて正気を失ったら戻る手立てはないぞ」。案内人が言った通り、アニーはクリスの姿を見てもそれが誰だかわからなかった。そして、どんなに思いを伝えようとしてもアニーを救うことはできないと悟ったクリスにとって、残された希望はひとつしかなかった。それは、愛の力が今たらす“奇蹟”だけだった。

スタッフ

監督: ヴィンセント・ウォード
製作: スティーブン・サイモン、バーネット・ベイン
共同制作: アラン・
製作総指揮・脚本: ロン・バス
原作: リチャード・マシスン
撮影監督: エドゥアルド・セラ
プロダクション・デザイナー: イウジニオ・ザネッティ
編集: デイヴィッド・ブレナー
衣装デザイン: イヴォンヌ・ブレイク
音楽: マイケル・ケイメン

キャスト

クリス・ニールセン: ロビン・ウィリアムス
アルバート: キューバ・グッディング・ジュニア
アニー・ニールセン: アナベラ・シオラ
道案内人トラッカー: マックス・フォン・シドー
レオーナ: ロザリンド・チャオ
マリー: ジェシカ・ブルックス・グラント
イアン: ジョッシュ・パドック

LINK

□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す