原題:WESTERN UN FILM DE MANUEL POIRIER

きみと一緒で、よかった。 職がない男と故郷のない男。楽しくてせつない幸福物語。

☆1997年カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作品 ☆1997年セザール賞音楽賞受賞 作品賞/監督賞/脚本賞/新人俳優賞ノミネート

1997年フランス/フラッシュ・フィルム・プロダクション作品/カラー/スコープ/ドルビー・デジタル/2時間5分 日本語版字幕:寺尾次郎/提供:アスミック・エース/配給:アスミック

1999年1月23日よりシネマスクエアとうきゅう他でお正月第2弾公開

公開初日 1999/01/23

配給会社名 0007

解説

『ニノの空』は『桜桃の味』『ブエノスアイレス』などの秀作が揃った97年カンヌ国際映画祭のコンペ部門に正式出品され“観るものを幸せにしてくれる映画”(ル・ポワン誌)、“トリフォーの再来!”(リベラリオン誌)と絶賛され、見事、審査員賞に輝きました。セザール賞では作品賞、脚本賞など主要5部門のノミネートを受け、音楽賞を受賞。本国フランスでは“幸福探し”という普遍的なテーマとその素朴で暖かみのある物語、そして精一杯生きる登場人物たちの姿が話題になり『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』『ディープ・インパクト』などの感動大作を抜く興業成績を記録。生きる元気と、希望を観客に与え、フランスで最も愛される作品の一本となりました。

ストーリー

フランスの中でも、様々な民族が混在するブルターニュ地方。そこで生活をするパコはカタロニア系スペイン人の靴の訪問販売員。いつものように車で営業先を回る途中、彼はふとしたことがきっかけで、風変わりなヒッチハイカーの男を車に乗せてしまう。どうしようもなく車を走り出させるパコ。彼の名はニノ。自称イタリア産ロシア人と名乗る彼と出合った時からパコの人生は大きく変っていく。車の調子がおかしいというニノに促され、点検をしに降りたパコは、そのまま車をニノに乗り逃げされ、無残にも高速道路上に残されてしまう。あぜんとするパコ。そこにたまたま車を止めた、通りすがりの女性マリネットは、そんな彼に同情し、彼女の住む街まで連れていってくれる。パコは彼女の家で電話を借り、会社に電話するが、ヒッチハイカーを乗せてはいけないという社会の規則を破り、おまけに仕事道具ごと車を盗まれたパコは言い訳をいうまもなく上司にクビを言いわたされる。金もなく帰ることも出来なくなった彼を見て、マリオネットは家に泊まるよう勧める。一晩だけのはずだったが、二人はお互いに魅かれ合い、ついには、ともに暮らし始める。職を失ったパコだったが彼女との生活を幸せを感じていた。
そんなある日、偶然、街でパコはニノに遭遇する。バコは彼を殴り飛ばし入院させてしまう。予想外の重傷に心配し、彼は毎日ニノを見舞いにいくようになった。「悪気はなかった、女にいいところを見せようと思って車を盗んだ」というニノ。職を失う原因となった男のはずなのに、その不思議な人柄に触れるにつれ、なぜか奇妙な友情がパコの中に生まれる…。
一方、パコとマリネットの関係は、彼のついた小さなウソのせいで溝が出来てしまう。マリオネットは「3週間離れてみて本当に愛していたら、もう一度やり直しましょう」と書いた手紙を彼に渡した。落ち込むパコに、ニノは旅に出ようと誘う。職を失った男と故郷を捨てた男。そして二人の旅が始まった。はたしてニノとパコの二人は、本当の愛を、本当の居場所を見つけることができるのだろうか。

スタッフ

監督/脚本: マニュエル・ポワリエ
共同脚本: ジャン=フランソワ・ゴイエ
編集: ヤン・テデット
制作: モーリス・ベルナール
音楽: ベメナルド・サンドヴァル

キャスト

サッシャ・ブルド。
メルビル・プポー
セルジ・ロペス

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