原題:VIRTUAL SEXUALITY

NPG〔New Power Generation〕 NPGと呼ばれるティーン・アイドルたちが今のハリウッド映画の主流。 <アメリカのティーン・カルチャーをリードするショー・ビジネス界のニュー・ウェーブ> である彼らの主演作が続々とヒット中。 イイ男がいない!?なら、作っちゃえ! 絶好調のイギリス映画界がティーンエイジャーに贈る、 カラフルでキュートなラブコメディ!

1999年/イギリス映画/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給/ビスタ/ 全5巻/2,531m/SDDS・SRD・ドルビーSR/92min/字幕翻訳:松崎広幸

1999年11月13日より新宿ピカデリーにて公開

公開初日 1999/11/13

配給会社名 0042

解説

ジャスティンは17歳の女子高生。ファッションに、友達とのおしゃべりに忙しい毎日だけど、頭の中身のホトンドを占めているのは、やっぱりオトコのこと!そしてアレのこと!!だってヴァージンをあげるんだから、相手は最高にクールなオトコじゃなくちゃ…。見つけた候補者はかなりフェロモン系、コンピューター・ショーでの出会いをセッティングして、イイ線までいったけど、最後はセクシーダイナマイトにもっていかれてショック!でも落ち込むジャスティンの目に、1台のマシンが飛び込んだ。その名も“ナルシス”。ナルシストみたいに、自分にうっとりできること請け合いのルックスが、ヴァーチャル・リアリティで体験できる、感動モノのマシンだ。ジャスティンが究極のハンサムを作って喜んでいる頃、ショーの会場で爆発事故が起きた。そして崩壊したナルシスの瓦礫の下から出てきたのは、何と、ジャスティンが作り出した、ヴァーチャル・リアリティ・プリンスだった!しかも彼の中身はジャスティン…。
誰もが恋に落ちる、その少年ジェイクに、ジャスティン自身も虜になるという。
ネジれた状況が勃発する。果たしてジェイクは、ジャスティンの運命の恋人なのか?それとも真実の愛は、意外なところに存在するのか!?
エレン・バーキン主演の『スウィッチ ボクと彼女の関係は…』、あるいは邦画でも大林宣彦監督の『転校生』などに描かれた、男女の中身の入れ替わり。コメディの定番とも言えるストーリーを、高校生を主役に思いきりポップに描いたイギリス映画『ヴァーチャル・セクシュアリティ』。『秘密と嘘』の名女優ブレンダ・フレッシンを主演に迎えた友情劇『ガールズ・ナイト』で脚光を浴びたニック・フィッシャー。「子供向けの映画も大人向けの映画も、しっくりこない中途半端な層と見られてるんだ。僕は10台の若者にも、大人の映画に劣らない、しっかりしたストーリーをもった上質の作品を提供したいね」。『ヴァーチャル・セクシュアリティ』はそんな彼の言葉どおり、ティーンの心をがっちりつかむエンターテイメントに仕上がった。
究極のボーイフレンドを求めて興奮する主人公ジャスティンを演じるのは、ローラ・フレイザー。女子高生の共感を集めること間違いナシの彼女は、『従妹ベット』『仮面の男』に出演した、スコットランドのグラスゴー出身の22歳。「私も10代の頃こんな映画を見れたらよかったのに」と、『ヴァーチャル・セクシュアリティ』をティーン・ムービーとして高く評価している。ルックスはヴァーチャル・リアリティが現実になった、究極のハンサム・ボーイ、中身はコギャルという難役ジェイクを、コミカルに演じたのは、『スティル・クレイジー』のルパート・ペンリー=ジョーンズ。ジャスティンの力になる男友達チャズにはルーク・ド・レイシーが扮する他、キアラン・オブライエン(『アクセル 暴走マッハ428』)、マーセル・デュプリー(『バック・ビート』)、ナターシャ・ベル(『戦場の小さな天使たち』)ら、イギリスの若手スターが華やかに顔をそろえている。
監督のニック・ハラン、脚本のニック・フィッシャーを迎え、念願のティーン・ムービーを実現させたプロデューサーは、クリストファー・フィグ、ジョン・ヒューズ監督の大ファンである彼は、『すてきな片思い』『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』のような映画を目指したという。

ストーリー

17歳のジャスティン(ローラ・フレイザー)には、イヤんなっちゃうほどオトコ運がない。でも男の子たちのほうは、もっと気楽にエッチを楽しんでるようだ。
彼女もついに大きな一歩を踏み出すことを決心するが、相手がいない!ジャスティンは自分にふさわしいカレシ——“ミスター・バーコード”——を、正しくチョイスできるように、しっかりものの親友フラン(マーセル・デュプリー)に助力を求める。最初のターゲットは、学校一のフェロモン男アレックス(キアラン・オブライエン)。ジャスティンは、フランやオタクな男友達チャズ(ルーク・ド・レイシー)と共に、コンピューター・ショーで、アレックスが彼女の魅力にマイるという作戦を立てる。作戦は順調に進み、成功は、目前。けれどもあと一歩のところで、アレックスはイケイケ・ギャルのフーバー(ナターシャ・ベル)にかすめとられて、3人の計画は水の泡に…。
チャズが自分の世界にどっぷり浸っている頃、意気消沈したジャスティンはショーの会場をフラフラとさまよっていた。だが、どんなにエキサイティングなものを見ても、彼女の落ち込んだ心は晴れない。そんな時、目に飛び込んだのが1台のマシン“ナルシス”。口八丁のジェイソンと天才モニカが売り込む、その改造マシンに、ジャスティンは引き込まれた。ナルシスはコンピューターの画面上で、自分の顔を思い通りに改造できるマシン。長年憧れ続けてきた顎骨、理想の形の鼻が、ヴァーチャル・リアリティで手にはいるのだ。そう、ナルシスの力があれば、夢にまでみたパーフェクトなルックスが、自分のものになる!
ジャスティンはスクリーンに、理想の自分を築き上げ、続いて理想の男の姿を描き始めた。“ミスター・バーコート”が見つからないなら、自分で作ってしまえというわけだ。ジャスティンがスクリーンの上で、“理想の男”の最後の仕上げをしていた時、会場で大爆発が起きた。そして彼女は、バラバラに崩れた“ナルシス”の下敷きに…。しかし瓦礫の中から出てきたのは、ジャスティンではなく、彼女の理想の男だった。
爆発が起きた結果、ジャスティンの外見は、彼女がスクリーンに描いた理想の男
の姿にすり替わってしまったのだ!そうして誕生したのがジェイク(ルパード・ヘンリー=ジョーンズ)。ジャスティンの服を着て、もうもうたる埃の中から現れたジェイクを見て、モニカは呆気にとられた。チャズは最初のうち、自分の目の前に立っているブロンドの超美少年がジャスティンだとはなかなか信じられなかった。だが結局チャズはジェイク=ジャスティンを家に連れて帰る。二人で解決策を話し合った結果、ジェイクを生んだ“ナルシス”を見つけ、彼を元いた場所に帰すしか方法はないという結論に達した。だが爆発によって、ほとんど壊れてしまった今となっては、“ナルシス”を捜すのはとても困難に思えた。一方、ジェイソンとモニカは、一攫千金の夢に燃えていた。彼らのマシンで、バーチャルな性転換手術が可能になれば、世界に革命を起こすことが出来る。二人はナルシスの再建計画にとりつかれた。だがナルシスを正常に戻すためには、ジェイクを見つけなければならない。ジェイクを求めているのはジェイソンとモニカだけではなかった。男好きのフィーバーは彼にメロメロ。チャズはモテモテのジェイクに憧れていた。そしてもっと困ったことには、ジャスティンまでジェイクにベタ惚れ!ジェイクは彼女自身だということを忘れ、ジャスティンは真剣に彼を求めていた…。

スタッフ

督:ニック・ハラン
製作:クリストファー・フィグ
脚本:ニック・フィッシャー
原作:コール・レイバン
製作総指揮:ケビン・ローダー、ジョナサン・ダービー
チャールズ・アルミティス
製作補:ジョン・ダウンズ
編集:ジョン・リチャーズ
撮影:ブライアン・トゥファノB.S.C.
美術:クリス・エドワード
衣裳デザイン:ジョアンナ・フリードマン
オリジナル楽曲:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ

キャスト

ジャスティン:ローラ・フレイザー
ジェイク:ルパート・ヘンリー・ジョーンズ
チェイス:ルーク・ド・レイシー
アレックス:キアラン・オブライエン
フラン:マーセル・デュプリー
フーヴァー:ナターシャ・ベル
ジェイソン:スティーブ・ジョン・シェパード
モニカ:ローラ・マコーレイ
フランク:ロジャー・フォレスト
ジャッキー:ルース・シーン
ルーシー:ローラ・アイクマン

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