原題:ALFRED HITCHCOCK's VERTIGO(FULLY RESTORED)

☆東京国際ファンタスティック映画祭'99出展作品::http://forum.nifty.com/fanta/tokyo/

1958年/アメリカ映画/2時間8分(復元版2時間10分)/ アルフレッド・ヒッチコック・プロダクション=パラマウント・ピクチャーズ・コーポレーション製作、ユニヴァーサル・スタジオ提供 提供:CICビクタービデオ(株)/後援:日本ヘラルド映画(株)

1958年10月公開 2000年4月21日よりDVD発売

サブ題名 (完全復元版)

解説

ストーリー

サンフランシスコ市警察の刑事ジョン“スコティ”・ファーガソンは刑事の仕事を辞めた。ある日、ビノレの屋上で容疑者を追っていた彼は隣の建物へ飛び移るのに失敗、彼を救おうとした制服警官が墜落死したことにショックを受けていた。彼は《高所恐怖症》だったのである。商業デザイナーの恋人ミッジに慰められているスコティのもとへ造船業を営む学生時代の旧友ギャビン・エルスターから仕事の依頼がくる。ギャビンの妻マデリンの尾行をしてくれというものだった。マデリンは時々、夢遊病者のように不可解な行動をとるというのだ。スコティはマデリンの尾行を開始する。マデリンは毎日ジャガーに乗って花屋へ行き、墓地へ行き、美術館へ向かうと一枚の肖像画の前でたたずむ。絵に描かれた花束や女性の髪型は、マデリンの持つそれと同じだった。やがて彼女はホテルのある部屋に消えた。スコティが調べると墓の名は「カルロッタ・バルデス」。肖像画の題は『カルロッタの像』で、ホテルは昔カルロッタの住んでいる家だった。
ギャビンヘ報告したスコティは意外な事実を聞かされる。「カルロッタ・バルデス」は100年も前に自殺したマデリンの曾祖母であり、しかもマデリンはそのことを知らず、車で行ったところを覚えていないというのだ…。
ある日、マデリンを尾行していたスコティはゴールデン・ゲート橋のたもとに着く。そこで彼女は突然、海へ身を投げてしまい、スコティは彼女を救う。自宅で彼女を介抱するスコティはいつしか彼女を愛し始めていることに気づく。彼女の心理を解き明かそうとするスコティは、彼女がよく夢に見るという市の中心から南へ100マイルほど離れたサン・ファン・バウティスタの古い伝導教会へと彼女を連れていった。ところが彼女は、教会の高い塔へとスコティを振り切って登ると身を投げて死んでしまう。彼は《高所恐怖症》のため塔に登ることができず、今度は彼女を止めることができなかった。
マデリンを目の前で死なせたスコティは自分を責め、ショックから療養の身となる。ようやく立ち直りつつある彼は、ある日、街でどこかマデリンを思わせる美しい女ジュディ・バートンと出会う。化粧や身なり、それに髪の色こそマデリンとは遠ったが他はそっくりだった。マデリンを忘れることができないスコティは、ジュディと頻繁に会うようになり、しかもマデリンと同じ髪型、同じ扮装をするよう嫌がるジュディに強制するようになる。“スコティは錯乱したのか?”“ジュディとは何者なのか?”スコティはマデリンの扮装をし、いまやマデリンそのものとなったジュディをあのサン・ファン・バウティスタの教会へと連れて行く。そこには意外な真相と、恐るべき結末が待っていた…。

スタッフ

製作: アルフレッド・ヒッチコック、ハーバート・コールマン
監督: アルフレッド・ヒッチコック
原作: ピエール・ボワロー、トーマス・ナルスジャック共著『死者の中から』
脚本: アレックス・コペル、サミュエル・テイラー
撮影監督: ロバート・バークス、A.S.C.
美術: ハル・ペライラ、ヘンリー・バムステッド
装置: サム・カマー、フランク・マケルビー
特殊視覚効果: ジョン・P・フルトン
編集: ジョージ・トマシーニ
音楽: バーナード・ハーマン
録音: ハロルド・ルイス、ウィンストン・リバレット
衣装デザイン: イディス・ヘッド
結髪: ネリー・マンリー
助監督: ダニエル・マコーリー
タイトル・デザイン: ソウル・バス

キャスト

ジョン・“スコテイ”・ファーガソン: ジェームス・スチュワート
マデリン・エルスター: キム・ノヴァク
ジュディ・バートン: キム・ノヴァク
ミッジ: バーバラ・ベル・ゲデス
ギャビン・エルスター: トム・ヘルモア
ホテル・マネージャー: エレン・コルビー
検死官: ヘンリー・ジョーンズ
医師: レイモンド・ベイリー

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