原題:UNIVERSAL SOLDIER:THE RETURN

世紀末の究極バトルが始まった! あの死闘から7年。コンピューターが暴走、 最強の新型ユニソル2500軍団がヴァン・ダムに挑む!

1999年/アメリカ/トライスター映画/ソニー・ピクチャーズ配給/ ビスタ/全5巻/2,276m/SDDS、SRD、ドルビーSR/83min/字幕翻訳:菊池 浩司

1999年10月2日よりシャンゼリゼ他にて公開

公開初日 1999/10/02

配給会社名 0042

解説

たぐいまれな武道センスと鍛え上げられた鋼鉄の肉体で多くのアクション・ヒーローを演じてきたジャン=クロード・ヴァン・ダム。アクション映画にこだわり続け、様々なタイプのヒーローを生み出したかれが、初の続編ものに挑戦する。
ベトナム戦争で凄絶な最期を遂げた線上の英雄リュック・デュブロー。25年後彼はDNA操作により記憶も感情もすべて消された究極の戦闘マシーンとなって蘇る。だが、戦うためだけに蘇生された極秘部隊での絶望的日々の中で、リュックは失われた人間の心を少しずつ取り戻してゆくのだった…。92年、『T2』のマリオ・かサールが莫大な製作費を投入して作り上げたSF超大作『ユニバーサル・ソルジャー』。斬新なSFXと凄まじいアクション、そして当時人気上昇中のヴァン・ダムと『ロッキー4』で名を馳せたドルフ・ラングレンという武闘派アクション・スターが夢の共演。大ヒット間違いなしの話題に包まれたこの作品は、世界中で10億ドル以上の収益を上げ、まさにヴァン・ダムの代表作となった。ハイテク技術により現代に蘇えった線上の勇者という劇画チックなキャラクターがブレイクし、その後、TV映画版も製作されるほどの人気を得た『ユニバーサル・ソルジャー』——あれから7年。あの、哀しみを背負った無敵の兵士が、新たな敵を迎え撃つためスクリーンに帰ってくる!
冷酷非情な戦闘マシーンから目覚め、再び心の扉を開いた勇者リュック・デュプロー。前作から数年後、リュックは政府特別プロジェクトに配属されていた。そのプロジェクトとは、より強力なタイプの究極の兵士=ユニバーサル・ソルジャー‘U.S.2500’の開発である。開発は順調に進められていたが、ある日、兵士を管理するスーパーコンピューターS.E.T.H.が意志を持ち暴走を開始。悪の殺戮部隊と化した新型U.S.兵士を自在に操り、人類に宣戦を布告した。もはやこの最大の危機を救えるのは、U.S.兵士の能力を知り尽くしている初代U.S.兵士リュックただ一人だ。初代とは比べものにならないパワーを持った新型U.S.兵士部隊に、リュックは、どう戦うのか!?
初の続編キャラに意欲的に取り組んだヴァン・ダムは、SFX、アクションの面のパワーアップだけでなく、前作のラストで人間らしさを取り戻したリュックをさらに掘り下げ、より豊かで奥深いキャラクターに仕上げている。そして、前作のD・ラングレンに代わる敵役も強力なキャスティングが組まれた。暴走したコンピューターS.E.T.H.を前半は肉声で、人体を支配して実体化する後半では肉体で、それぞれ強烈な存在感で表現してみせるのは『スポーン』でのダーク・ヒーローぶりが記憶に新しいマイケル・ジェイ・ホワイト。リュックを執拗に狙う不死身の新型U.S.兵士ロミオには、米メジャープロレス団体WCWの現役トップ・レスラー、ビル・ゴールドバーグが扮し圧倒的迫力で役者デビューを飾っている。また、M・J・ホワイトも武道の達人であり、まさにこれ以上無い敵役を得たヴァン・ダムは極限のリアル・ファイトで観る者を特別リングサイド級のエキサイティングな世界へと導く。さらにこの男たちのハードな闘いの世界に一層のダイナミズムを加えるため、女優陣も過激なアクションに参加。ヒーロー、リュックをサポートするタフなレポーター、エリンに『トゥルーマン・ショー』のハイジ・シャンツ、リュックと闘いを共にしてきた親友マギーに全米で人気の高いフィットネス番組のホスト役を務めるキアナ・トムがそれぞれ扮し、窮地に陥った無力なヒロインといった月並みなパターンを脱した“戦闘モード”で魅了する。
サイエンス・フィクションとノンストップ・アクションが融合したエンターティメント感溢る脚本は、『ダイ・ハード3』『エイリアン4』のジョン・ファサーノとウィリアム・マローン。撮影は『ブロークン・アロー』『ボルケーノ』など超大作でのセカンド・ユニット撮影監督を多数手掛けているマイケル・A・ベンソン。編集は『ラストサマー2』のペック・プライアー。美術は『サイモン・バーチ』のデイヴィッド・チャップマン。衣裳デザインは、『F.L.E.D.フレッド』のジェニファー・L・ブライアン。製作は『ユニヴァーサル・ソルジャー』第1作をも手掛けた、グレイグ・バウムガーデンとアレン・シャピロ、そしてプロデューサー業に本格的に乗り出し始めたジャン=クロード・ヴァン・ダム。バウムガーテンはヴァン・ダムと『ボディ・ターゲット』でも組んでいる。

ストーリー

ベトナム戦争に散った1人の兵士リュック・デュプロー(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)は、戦死から25年を経て、米・国防省生物遺伝子工学プロジェクトによるDNA操作で蘇生。記憶と感情の消された究極の兵士ユニバーサル・ソルジャー=U.S.として、戦うためだけの運命を与えられた。心の扉を閉ざされた哀しき勇者。だが、激しい戦闘の中で、リュックの失われた記憶は次第に目を覚ますのだった…。
あれから何年もの時が経過し、リュックは、政府特別プロジェクトのテクニカル・エキスパートの任務に就いていた。そのプロジェクトの目的は、聡明で機敏、かつ洗練された、新たなタイプのU.S.2500を作り上げるというものである。
ライアン・ラスロップの設計に基づき、計画は順調に進行していた。しかし、冷戦下、プロジェクト中止を余儀なくされた事を知った、新型U.S.2500たちを管理するスーパー・コンピューター、S.E.T.H.(=Self Evolving Thought Helix 自己発展的思考ヘリックス/声:マイケル・ジェイ・ホワイト)が人間のコントロールを無視して独自の意志で動きはじめてしまう。全システムのシャットダウンを恐れたS.E.T.H.は自らの存続のため、新型U.S.兵士を操り人類に壮絶なサバイバル戦を仕掛ける。この闘いに挑めるのは、U.S.兵士の戦闘能力を十分に理解し、システムのシャットダウンのコードを握っている初代U.S.リュック以外には考えられなかった。いち早くそのことに気づいたS.E.T.H.は、闘いに不利な材料となるリュックの抹殺計画を実行する。そして、この訓練された初代U.S.兵士へ近づく手段として、彼の娘ヒラリー(カリス・ペイジ・ブライアント)が誘拐されてしまうのだった。苦しい戦いを強いられるリュック。そんなリュックを援護するのは、彼をネタに何とか特ダネを物にしようとしている積極的な女レポーター、エリン(ハイジ・シャンツ)と、激しいトレーニングをリュックと共にしてきた親友のマギー(キアナ・トム)のタフな女2人だけ。非情にして執拗にリュック抹殺を狙う新型U.S.兵士部隊。中でもリーダー格の大男ロミオ(ビル・ゴールドバーグ)は、強力な破壊攻撃もまったく通用しない。リュックも予測できないほど恐るべきパワーを秘めたニュー戦闘マシーンは、どんなことをされても動き続ける。さらに、S.E.T.H.までもが新型U.S.兵士の身体(マイケル・ジェイ・ホワイト)を支配して実体化し、リュックの前に立ちはだかる。そのとき、娘の命を救うため、怒りの感情を剥き出しにした“人間”ユニバーサル・ソルジャーと冷酷非情な“マシーン”ユニバーサル・ソルジャーとの、限界を超えた大激闘が始まる——!

スタッフ

監督:ミック・ロジャース
脚本:ウィリアム・マローン&ジョン・ファサーノ
製作:クレイグ・バウムガーデン、アレン・シャピロ
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
製作総指揮:マイケル・レイショミル、ダニエル・メルニック
撮影:マイケル・A・ベンソン
美術:デビッド・チャプマン
編集:ペック・プライアー
音楽:ドン・デービス
衣裳デザイン:ジェニファー・L・ブライアン

キャスト

リュック:ジャン=クロード・ヴァン・ダム
セス:マイケル・ジェイ・ホワイト
エリン:ハイジ・シャンツ
ディラン・コトナー:ザンダー・バークレイ
ブラックバーン大尉:ジャスティン・レザード
マギー:キアナ・トム
ラドフォード将軍:ダニエル・フォン・バーゲン
モロー軍曹:ジェイムズ・ブラック
ヒラリー:カリス・ペイジ・ブライアント
ロメオ:ビル・ゴールドバーグ

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