原題:THE LAST BROADCAST

<魔女>か!?<悪魔>か!? 全米大論争の”プロジェクト”ついに日本上陸!!

☆ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2000出展作品

1998年/アメリカ/カラー/ドルビーステレオ/87分/提供:日本ヘラルド映画

4月7日(金)〜4月13日(木)視聴料金:1,000円スカパー!で、日本初公開 日本初のペイ・パー・ビュー ロードショー!! 先行オールナイトも実施!! 3月31日(金)23:00より 2000年4月19日よりビデオレンタル開始

公開初日 2000/04/07

配給会社名 0058

解説

1999年8月3日、ニューヨークポスト紙に、その後の大論争の呼び水となる記事が掲載された。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』と類似した別の作品があり、『ブレア』よりも先に完成していたらしい……。それが、本作『THE LAST BROADCAST ジャージー・デビル・プロジェクト』だ。ケーブルテレビの製作チーム4人が、伝説の怪物ジャージー・デビルを探しにニュー・ジャージーの森の中に入る。4人のうち2人は無惨な姿で発見され、1人は行方不明、生き残った1人が容疑者として逮捕された。その後、1人のドキュメンタリー監督が、このジャージー・デビル殺人事件を検証するため、彼らが残したビデオテープを修復し、関係者のインタビューを交えて、1本のドキュメンタリー番組を作った。我々が観るのは、このドキュメンタリーである。現実と虚構が交錯する果てに、番組の製作者の意図さえも超えた驚愕の真相が待っている……。
『ジャージー・デビル』と『ブレア・ウィッチ』は、どちらが先に完成したのか。映画の内容さながらの「事実か? 虚構か?」の論争に、アメリカが揺れている。

時代が求めるモキュメンタリー

インターネットなどデジタル技術が普及し、日常の中にヴァーチャル空間が広がるにつれ、現実と虚構の境界が不明確になってきた。映画の世界で、その現実と虚構の融合に、手法で挑戦するのが、モキュメンタリー(偽[mock]+documentary)である。『スパイナルタップ』『コリン・マッケンジー/もうひとりのグリフィス』『知ったこっちゃない』などの先行作品に、これまでの決定版として、本作品が加わる。時代性を鋭く映す鏡として、モキュメンタリーというジャンルから目が離せない!

徹底的にデジタル! 驚異の映像と予算!!

製作・監督・脚本・撮影・編集・出演を二人で分担したステファン・アヴァロスとランス・ウィーラーは、徹底的にデジタル技術にこだわり、この映画を撮った。すべてデジタルカメラで撮影され、自分のデスクトップ・コンピュータでノンリニア編集ソフトを駆使して製作。おかげでテープ代や食事代、ガソリン代など合計わずか900ドルという驚くべき低予算で完成。彼らは、従来の映画業界を覆すのではないかと注目されている。

ストーリー

米国ニュー・ジャージー州で起こった奇妙な殺人事件。その真実を追うドキュメンタリーが、この「The Last Broadcast ジャージー・デビル・プロジェクト」だ。事件は容疑者として起訴され、終身刑を言い渡されたジム・スワードの謎の死で、幕を迎えたように見えた。しかし、ドキュメンタリー監督、デヴィッド・リーは、新たな真実を掘り起こそうとしている……。

事件のあらまし ケーブル・テレビ番組「Fact or Fiction」。

番組のホスト役をしていたスティーヴン・アヴカストとルーカス・ウィーラーは、地元の若者の間でカルト的な存在を築き上げていた。番組が落ち目になっていた頃、2人は一通のメールを受け取る。「ジャージー・デビル」の話を取り上げたらどうか、と。
早速、「ジャージー・デビル」の企画を進めることにした2人は、ニュー・ジャージーの人里離れたパイン・バレン・ウッズに行き、そこから生中継することを決定。インターネットで知り合ったこの番組のファンの2人、レイン・クラッキンとジム・スワードも、彼らの探検に参加することになった。

アイディアは全く害がないように思えた。

が、そこで起きた事件は後に「ジャージー・デビル殺人事件」として知られるようになる……。

■警察は、全ての死体を見つけるのに2日間かかった。
■検死官がその死体をつなぎ合わせるのに4日間かかった。
■陪審員がシム・スワードに終身刑の判決を下すまで、わずか1時間半しかかからなかった。

容疑者は1人しかいなかった。全ての証拠はジムが犯人だと示していた。4人が森に入り、生きて戻ってきたのはジムだけだったし、彼の衣類に他の3人の血痕が残されていた。被害者が撮影したビデオにより、ジムの運命は決められた。

なぜ、彼は描写するのもおぞましいような残酷非道な2つ、もしくは3つの殺人を犯したのだろうか?

ジムが独房で原因不明な死を遂げたことで、事件は解決したかのように思えた。が、デヴィッド・リー監督は、我々に別のストーリーを見せつける——「本当にジムが殺したのだろうか?」

……そして、最後に隠された真実が暴かれる。誰も思ってもみなかった恐ろしい真実が。

スタッフ

監督:ステファン・アヴァロス、ランス・ウィーラー
脚本:ステファン・アヴァロス、ランス・ウィーラー
製作:ステファン・アヴァロス、ランス・ウィーラー
撮影:ランス・ウィーラー
編集:ステファン・アヴァロス

キャスト

デヴィド・リー :デヴィッド・ビアード
ジム・スワード :ジム・スワード
スティーヴン・アヴカスト :ステファン・アヴァロス
ルーカス・ウィーラー :ランス・ウィーラー
レイン・クラッキン :レイン・クラバース
ミシェル・モナーク :ミシェル・プラスキ
トム・ブランスキ :トム・ブルント
ジェイ・マクダウェル :ジェイ・マクダウェル
クレア・デフォレスト :マーク・ルブリー
アンソニー・ロージ :A.D.ロソ
サム・ウッズ :サム・ウェルズ
デイル・オースタル :デイル・ウォーストール

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