やったぜ沖縄出張!ありがとうスーさん

2000年/日本映画/上映時間:1時間52分 製作・配給:松竹株式会社

2010年05月08日よりDVDリリース 2007年08月24日よりDVDリリース 2000年7月21日よりビデオレンタル開始 2000年2月5日より公開

公開初日 2000/02/05

配給会社名 0003

解説

克英がメガホンを取ります。

 新生「釣りバカ日誌」今回の物語は、「やったぜ沖縄出張!ありがとうスーさん」と無責任極まるハマちゃんが憧れの沖縄に、なんと会社の費用で行くことに!!もちろん仕事そっちのけで釣りが目的!このデタラメ男を沖縄に出張させた責任は社長にある、ハマちゃんの天にも昇るほどの喜びは、スーさんにとっては砂をかむような苦しみ。さあスーさん、どうすれば体面が保てるのか?幸せなハマちゃんと苦悩のどん底のスーさん。この相対する二人が、釣りのメッカ“沖縄”を舞台に愉快な事件を繰り広げる。

 映画「釣りバカ日誌」は、一作毎に観客動員記録を次々と塗り替え、ビデオセールスも大ヒット、またテレビ放映においても毎回高視聴率をマークするなど、まさしく国民的人気シリーズにまで成長しました。

 会社や出世より釣りと家庭をこよなく愛し、全国のサラリーマンの憧れの的、日本一の釣りバカ社員・ハマちゃんこと浜崎伝助役には西田敏行。ハマちゃんの釣りの弟子にして実はハマちゃんの勤める鈴木建設社長でもある鈴木一之助、通称スーさんには三國連太郎が扮します。今や円熟の域に達した釣りバカコンビの見事なコンビネーションプレーに今回も目が離せません。

 ハマちゃんの愛妻・みち子役の浅田美代子、ハマちゃんの良き上司・営業三課の佐々木課長役の谷啓、スーさんの奥さん・久江役の奈良岡朋子、スーさんの運転手・前原役の笹野高史、釣り舟屋の八郎役の中本賢らユニークで実力派のレギュラー陣もこのシリーズの人気のひとつ。釣りバカコンビをがっちりとサポートします。また、ハマちゃんの釣りの弟子の一人で、同じ鈴木建設の資材部管理課に属する宇佐美吾郎役に映画「マルタイの女」など今やTVや映画で大活躍の村田雄浩、宇佐美が密かに恋する営業三課の磯村志乃役にドラマ等で瑞々しい演技が絶賛され、映画・ドラマ・CM等で多彩な魅力をみせている桜井幸子が扮し、爽やかな恋物語を繰り広げます。またスーさんがほのかに恋心を抱く、沖縄のタクシー会社の女社長、知念玉恵役に映画「学校III」で名演技をみせた余貴美子が扮するなど超豪華なゲストが揃いました。 原作は、やまさき十三(作)/北見けんいち(画)のコンビで小学館「ビッグコミックオリジナル」に連載中の大人気コミック。

 今回のロケは、沖縄県本島と久米島にて敢行!ついに釣りバカコンビが太公望の憧れの的、日本一の大物釣りの本場、“沖縄”に乗りこむ!!釣りバカ史上初の仕込み無し!なんと本当にハマちゃんがキハダマグロを釣り上げます。青い空と青い海を舞台にした豪快な釣りのシーンは気分爽快です。

 シリーズ最高傑作誕生と呼び声の高い、シリーズ最新作『釣りバカ日誌イレブン』は今回も期待を裏切らない楽しい笑いを皆様にお届けします。

ストーリー

出世よりも釣りと家庭が大事な万年ヒラ社員・ハマちゃんこと浜崎伝助(西田敏行)は今日も健在!いつものように出社前の魚釣りに励んでしまうばかりに、仕事に全く身が入らない。営業三課の佐々木課長(谷啓)も手におえない様子。

 一方、相変わらず仕事に追われ、釣りを楽しむ時間もないスーさんこと鈴木建設社長・鈴木一之助(三國連太郎)。時代は平成不況の真っ只中、ここ鈴木建設も決して業績は順調とはいえず悩める日々を送っていた。

 社長の苦悩とは裏はらに、伝助を中心に賑わいをみせている営業三課。縁日で買ったウサギが大きくなりすぎ、これ以上マンションで育てることが出来なくなったと伝助に相談する同僚OLの磯村志乃(桜井幸子)。仕事そっちのけで、早速、会社の後輩で釣りの弟子でもある宇佐美吾郎(村田雄浩)を引きとり手として紹介するが、その後、とんでもないことになってしまう!宇佐美の郷里ではウサギを食べる風習があったのだ。

 「おい、お前本当にあのウサギ食べちゃったの?」
 「はい、とっても美味しかったです。」

 隣りで聞いていた志乃は卒倒し、救急車で病院に…
 志乃に対して密かに恋心を抱いていた宇佐美は、二度と会わせる顔がないと、沖縄営業所への転勤を希望し、東京を去っていってしまった。

 しばらくして伝助のもとに宇佐美からの手紙が届いた。すっかり沖縄の暮らしにも慣れ、念願のサバニ(小型の釣船)を手に入れた今は、日々釣り三昧だとのこと。伝助は居ても立ってもいられないが、有給休暇を使い果たした今となっては地団駄を踏むばかり。そんなとき、役員会で一之助の沖縄出張が決まった。表向きは風力発電所の視察だが、太公望の憧れの的、日本一の釣りの本場、沖縄とくればスーさんならずとも血が騒ぐ!向こうで釣りの接待を受けるからと、ハマちゃんをお供に指名していざ出発!

 「やったぜ、沖縄出張!ありがとうスーさん!」

 沖縄に到着した二人。大喜びで釣りを楽しむ伝助に対して一之助は会社の舵取りのことを考えて浮かない顔。せっかくのトローリングも楽しさ半減だ。

 「さっきからなに考えてるんだよ。」
 「会社のことだ。大きな変革が迫られているんだ。」
 「冗談やめてよ、この青い空、青い海、頭をからっぽにして魚のことだけ考えなよ。」
 「そういう訳にはいかないんだ!」
 「じゃあ、釣りなんかやめちまえ!」

 めずらしく言い争うハマちゃん、スーさんの釣りバカゴールデンコンビ。

 そして、翌日。頭にきた伝助は一之助をほったらかして “伝助丸”と名付けた宇佐美のサバニで釣りに出てしまう。久しぶりの再会を喜び釣りに没頭する二人。

 しかし、いつしか空には暗雲が立ちこめ、南国特有の激しい雨が降りはじめてしまう。そろそろ帰ろうとスターターをかけるが始動しない。エンジンが故障してしまったのだ。日が暮れる中、あてもなく漂流する“伝助丸”。いったいどうなってしまうのか?その頃、一之助は、タクシー会社の女社長、知念玉恵(余貴美子)が自ら運転する車で沖縄の名所、旧跡をまわっていた。小さな会社とはいえ、同じ社長業を一生懸命こなしている玉恵の会社や社員に対する健気な話を聞き、一之助は鈴木建設の進むべき道を決断するのだった。

 一夜が明け、暴風雨が去った名もない無人島に“伝助丸”が漂着している。昨日の雨が嘘のように澄みきった青い空と青い海。しかし、近くを通りかかる船はなく食料も水も底をついている。あまりの暑さに体力と精神力の限界を越えたハマちゃんは、宇佐美の姿に愛妻、みち子さん(浅田美代子)の幻影をみてしまい、抱きつこうと迫るが、嫌がる宇佐美ともみ合うばかり、いよいよ命運尽きてしまうのか?

 伝助が行方不明となったと知った一之助は、

 「あの男、私をほったらかして何処いったんだ。こんなことなら連れてくるんじゃなかった。」

 事情を知らぬまま、あまりにもデタラメな伝助に怒りが爆発する一之助。

 二人の堅い絆は?
 そして風前の灯火となった伝助と宇佐美の運命は?
 いったいどうなる?!

スタッフ

プロデューサー:瀬島光雄、中川滋弘、深澤宏
原作・作画:やまさき十三、北見けんいち
(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)
監督:本木克英
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:長沼六男
美術:横山豊
音楽:周防義和
録音:岸田和美
照明:熊谷秀夫
編集:川瀬功
助監督:佐々江智明
製作主任:小松次郎
製作担当:斎藤朋彦
スチール:金田正
製作協力:(株)大船撮影所
企画協力: 日本映像(株)
協力:小学館、ヤンマーディーゼル(株)、
    リョービ(株)、週刊釣場速報、キリンビール(株)、
    日本アイ・ビー・エム(株)、ハミルトン、RADO、
    (株)キタムラ、(株)上州屋、株式会社太田胃散
ロケ協力:沖縄観光コンベンションビューロー、
    久米島ロケ受け入れ実行委員会、
    日本航空、
    日本トランスオーシャン航空
製作・配給:松竹株式会社

キャスト

浜崎伝助:西田敏行
浜崎みち子:浅田美代子
宇佐美吾郎:村田雄浩
磯村志乃:桜井幸子
知念玉恵:余貴美子
佐々木課長:谷啓
鈴木一之助:三國連太郎

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