原題:MILLE BORNES

「僕の遺体をベニスに運んでほしい」 友人の遺言を実行する若者たちを描く

☆ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2000出展作品 第7回 フランス映画祭横浜'99出品

1999年作品/カラー/上映時間:103分/提供:GAUMONT BUENA VlSTA、ユニフランス

解説

僕の遺体をベニスに運んでほしい」という死んだ仲間の遺言を実行しようとする4人の青年と死んだ青年の妹。若手俳優のアラン・ベジェルが、親しい仲間たちとの友情と悲劇から立ち上がるカを描いた監督デビュー作。メッス映画祭ではグランプリを受賞している。撮影はフランス、スイス、イタリアを横断して行われた。エマ・ドゥ・コーヌをはじめ期待の俳優たちが顔を揃え、ベジェル監督自身は、死んだ友人ロマンを演じている。ロマンの父親と知り合う、少しエキセントリックな女性の役で特別出演しているのは広田レオナ。前回、監督がフランス映画祭横浜に来日した際に知り合い、監督たっての希望でこの作品への出演が実現した。

ストーリー

院中の仲間を見舞おうと病院を訪ねた4人の青年。しかし、友人のロマンはその日、亡くなっていた。父親から彼の遺品としてビデオを渡された4人は、そこに「僕の遺体をベニスに運んで火葬してほしい」という生前のロマンからのメッセージがあることを知る。4人はその遺言を叶えるために、病院から彼の遺体を盗み出す。そこに丁度、ロマンの妹ニナが現れ、事情もよくわからぬまま彼女も4人の車に乗り込む。遺体の盗難に警察も動きだし、その捜索からロマンの父親は彼らの目的を知り、列車でベニスに向かう。その列車の中で知り合った不思議な日本女性アキコ。彼女が睡眠薬自殺を図ろうとしたことをきっかけに、2人は奇妙な旅の道連れとなる。やがて2人はペニスに到着、その頃4人の青年とニナはロマンの遺体を火葬しようとしていた。

スタッフ

監督・脚本:アラン・ベジェル
製作:ロラン・ベネギ、シドニ・ビュマス
撮影:リュックーパージュ
美術:パトリック・オレル
音楽:ロラン・コック、ベンジャン・ラファエリ

キャスト

ニナ:エマ・ドゥ・コーヌ
テオ:ピエール・ベリオ
ミカ:ラファエル・クレプゼール
パスカル:ニコラ・アブラム
ジャン:プリュノ・ソロ
ロマン:アラン・ベジェル
アキコ:広田レオナ(特別出演)

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