原題:The Waterboy

Why? こんな男に、全米が恋をした!

1998年アメリカ映画/1時間29分/カラー/ビスタジャパン ドルビーSRD/日本版字幕:林完治/配給:ブエナビスタインターナショナル

2005年03月18日より2005年5月20日までの限定DVDリリース 2000年4月25日よりDVD発売 1999年8月14日より新宿シネマカリテほかにて公開

公開初日 1999/08/14

配給会社名 0069

解説

ウッソだろぉ〜っとハリウッドを仰天させた98年度全米映画興行界、最大のニュースにしてミステリー、それがこの『ウォーターボーイ』です。昨年11月7日に全米公開され、オーブニング興収3910万ドルのNo.1大ヒットを記録。ちなみに、あの『アルマゲドン』のオープニング興収が3609万ドルといえば、その衝撃度もお分かりいただけるでしょうか。封切り後も快走を続け『タイタニック』『アルマゲドン』『プライベート・ライアン』といった超大作に混じって、堂々の98年総合ランキング第5位を獲得。興収トータルはなんと11億6千万ドル! 製作費もスタッフもキャストもどちらかと言えば“そこそこ”クラス。映画アナリストもまっ青の超“大穴”。それでも《面自さ》だけを武器にして熱烈にアメリカ人に愛されちゃった事は、何よりも興行成績が証明しているのである。
主人公31才にもなって大学アメフト・チームのウォーターボーイ(給水係)をしているボビー・ブーシェ。過保護なママの言いなりの典型的なマザコン&イジメられっ子の彼が、ユニークなタックルの才能を見いだされて一躍チームの花形選手に。友だちもガールフレンドもできてちょっと遅れめの青春ほエンジョイするボビーだが、唯ひとりだけ心配事があった。彼の新生活は、ママには絶対に内繕なのだ…。
カッコイイ事などひとつもない、ナイナイづくしのウォーターボーイがヒーローになって、ちゃっかりと恋も成就させちゃうまでを、抱腹絶倒のユーモアで綴った奇跡<一発逆転感動巨編>_『ウォーターボーイ』。ハッピーでハイパーな笑いが全米の若者のツボに見事にハマった、新感覚のエンターテイメントの誕生です。
主演は『アダム・サンドラーはビリー・マジソン/一日一善』などのヒット・コメディでカルト的人気を博し、前作『ウェディング・シンガー』で一躍大ブレイクしたアダム・サンドラー。心優しくナイーブな“ウォーターボーイ”役の大成功で今やジム・キャリーと並ぶ2大若手コメディ俳優と呼ばれ、最も注目を集めている若手映画人の一人です。また、共演のママ・ブーシェ役には、実力派キャシー・ベイツ。『ミザリー』の怪演でオスカーに輝いたエキセントリックな個性が本作品でも炸烈。でも『ミザリー』の時と同様、強烈キャラになぜか憎しめない人間の“哀しさ”をにじませるあたリ、大女優の貫禄をみせてくれます。またボビーの幼なじみヴィッキー役には『ザ・クラフト』のフェルザ・バルクが扮し、発火しやすいワイルドな魅カで芸達者たちを相手に一歩も引けを取りません。
監督は『ウェディング・シンガー』の新脱フランク・コラチ。サンドラーや製作のジャック・ジャラブート、脚本のティム・ハーリヒとは大学時代からの映画仲間で、本作品の抜群のノリの良さも長年のチームワークがあってこそ。彼ら栄光の『ウォーターボーイ』チームは、ハリウッドの新しい勢力の一躍を胆う存在として期待されています。
31才にもなって仕事はショボい給水係。かなり重症のマザコンで、友達なし、恋人なし、のナイナイづくし。でも、こ〜んな男になぜか全米が熱烈に恋をした! ハリウッド史上空前の大珍事、その摩訶不思議な魅力のヒミツは、是非あなた自身の目でお確かめあれ。

ストーリー

ルイジアナ州の田合に住むボビー・ブーシェは、ママ・ブーシェと二人暮らし。社会から絶縁状態のかなりエキセントリックなママはは息子を溺愛していて、口グセは「女の手はデビルよ! 」。ボビーはといえば、ママの言うことが世界の全て。まともに人と話しをできないほどシャイな彼はガールフレンドはもちろん、友達だって一人もいない典型的なマザコンのイジメられっ子…。ちなみにこのボビー君、御年31歳のり〜っぱな大人。さて、こんなボビーにもも誇りを持てる仕事がある。それは、アメリカンフットボールの大学チャンピオン・チーム、クーガーズのウォーターボーイ(給水係)。この道一筋18年。入念な水質検査のもと、蒸留に蒸留を重ねたボビーの飲科水は、クリーン&マイルドな高級品だ。もっとも、荒っぼい恐手どもに水の味の違いなど分かるはずもなぐ、ボビーいじめは彼らの日課。日頃からボビーのトロさが気にいらない監督のレッドは、騒ぎの元凶はボビーと決めつけて彼をクビにしてしまう。
天職を取リ上げられたボビーは、5年間勝ち星ゼロの弱小チーム、マッド・ドッグズのクライン店長に売り込みにいいく。「タダでもいいから雇って下さい」というボビーの熱意にOKするクライン監督。昔は作戦の天才と呼ばれた知将だったらしいが今では見る影もない彼には何やら心の幻があるらしく、マッド・ドッグズでもさっそくイジメの洗礼を受けたボビーにこうアドバイスする。「戦わなければ、やられっぱなしだ。私がそうだったからわかる」。
奇跡は、ある日突黙に起こった。いつものボビーいじめの最中に、丹精こめた飲料水を選手が台無しにしてしまう。怒りのあまり頭の中がショートしたボビー。すると、化学変化のような体中に不思議なパワーがみなぎり、気がつくとボビーは“高性能戦闘マシーン”と異名をとる花形選手をブッ飛ばしていたのである。狂喜したのはクライン監督。18年問もウォーターボーイをやってりゃ、ルールは知ってるはず。是非とも戦手になってくれ! とボビーを強引にクドき、ママ・ブーシェを説得に家に向かう。巨大ヘビの丸焼き料理で監督もてなすママは、「そんな危険な事をさせて、主人の忘れ形見を奪うつもりなの? 」と大反対。ボビーがまだお腹の中にいたころ、被の父親は平和部隊に参加してサハラ砂漠の真ん中で水がなくなり生命をおとしたのだ。だからボビーはウォーターボーイに…。クライン監督は心を打たれるが、ボビーの事を諦めることはできず、ママに内緒でチームに加わるように説得する。選手になれば、大学にも行ける。友違だってできる…ボビーは自立への第一歩を踏み出す決意をする。
永遠のいじめられっ子は、最強のタックル・マシーンヘと華麗に変身を遂げた。ただし、ちょっとしたマインド・コントロールが必要で、これまでに自分をいじめた相手を思い出し、その怒リを燃料にして一気に爆発させるのである。キレたら無敵のウォータ・ボーイは瞬く間に人気を博し、連敗をストップさせたマッド・ドッグズも絶好調。大学生になったボビーは友違もでき、ママの言う事だけが真実ではないと気づき始める。そして、恋も…ムショ帰りのワイルドな幼なじみ、ヴィッキー・ヴァレンコートが急接近。昔からボビーのピュアな魅力を知るヴィッキーはあと一歩でママの呪いから解放されるボビーを男として目覚めさせようとするが、まだまだママの影讐力は絶大。何とかファースト・キスは交すものの、その先には到底進めそうもなかった。
ボビーはクォーターバックを16回倒し、学生新記録を樹立。マッド・ドッグズは決勝戦進出を決定した。ルイジアナ州のヒーローになった“ウォーターボーイ”は連日メディアを騒がせるが、テレビも新聞も見ないママ・ブーシェは息子の変化に気づいていなかった。決臓戦の相手は、無敗記録を誇るクーガーズ。そう、あのボビーをクビにした因縁のチームだ。硬骨なクーガーズのレッド監督はボビー高校卒業証明書が偽造であることを暴き、大学リーグの視覚を剥奪させる。クライン監督は、偽造の非が自分にあることを認め、勝つためにはどうしてもボビーが欲しかったのだと打ち明ける。20年前、クラインとレッドはルイジアナ大学のコーチ助手だった。天才と言われたクラインは新しい作戦を考えては1冊のノートに書きためていた。だが親友と信じていたレッドにこのノートを取られ、そのショックから負け犬になってしまったというのだ。ボビーはクラインを許し、高校卒業資格を取るための学力テストに挑戦。見事に試験をパスするが、試験に夢中になるあまり、大学に通いフットボールをしていた事がママにバレてしまう。だが、ボビーはもう今ま
でのボビーではなかった。ママの怒りに、彼は毅然と反諭する。「フットボールが大好きだ。大学も。ヴィッキーも大好きだ! 」
翌朝、ママ・ブーシェが倒れ、病院に運ばれる。病気の原因は不明…。「僕がママを傷つけたからだ。旨は急に態度を変えるけどママだけはずっと変わらず愛してくれたのに…」。ボビーは練習にも参加せず、眠り続けるママに付き添った。決勝戦の前日の大晦日の夜、ヴィッキーを中心に、町中の人がママ・ブーシェの病室の窓の外に集まる。「ボビー、みんなあなたの友達よ。ママにみんなの声を届けたいの。あなたが立派に育てた息子のプレーを、町中の人が待ち望んでいるのを」。だが、ボビーの返事は「ママが良く眠れるように、帰ってくれないか」と、すげなかった。
決勝戦の朝がやってきた。ボビーはベッドに起き上がったママを見て大喜びする。だが、そもそもママの病気はボビーをこらしめるための仮病、昨夜の騒動も全て聞いていたのだ。「お前に、もっと早く話せばよかった」。ママが語り始めたのは、死んだと聞かされていたボビーのパパに関する、驚くべき真実だった…。
その頃、スタジアムでは早くもクーガーズが試合の主導権を握っていた。絶対絶命のマッド・ドッグズ。選手と観客、そしてクライン監督の願いはひとつ_。帰ってきてくれ! ウォーターボーイ!! 果たしてボビーはマッド・ドッグズのピンチを教う事ができるのか?

スタッフ

監督: フランク・コラチ
脚本: ティム・ハーリヒ、アダム・サンドラー
製作総指揮: アダム・サンドラー
製作: ロバート・シモンズ、ジャック・ジャラブート
共同製作: イラ・シューマン
撮影: スティーブン・バーンスタイン
プロダクション・デザイン: ペリー・アンデリン・ブレイク
編集: トム・ルイス
衣装デザイン: トム・ブロンソン
音楽監修: マイケル・ディルベック、ブルックス・アーサー
音楽: アラン・パスカ

キャスト

ボビー・ブーシェ: アダム・サンドラ
ママ・ブーシェ: キャシー・ベイツ
クレイン・コーチ: ヘンリー・ウィンクラー
ヴィッキー・バレンコート: フェルザ・バルク
レッド・コーチ: ジェリー・リート
テレク・ウォレス: ラリー・ギリアード・Jr
ファーマー・フラン: ブレイク・クラーク

©Touchstone Pictures

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