原題:THE STRAIGHT STORT

巨匠デビィッド・リンチが新境地に挑む、実話に基づいた心温まる涙の感動作。

☆東京国際ファンタスティック映画祭'99クロージング作品::http://forum.nifty.com/fanta/tokyo/ 

全米1999年10月8日公開

1999年アメリカ映画/111分/カラー/ドルビーSRD/配給:コムストック

2012年07月13日よりDVDリリース 2000年10月18日よりビデオ発売・レンタル開始 2000年3月25日より丸の内ピカデリー2ほかにて公開

公開初日 2000/03/25

配給会社名 0028

解説

わすれていた大切なことを思い出させてくれる
アルヴィンのまっすぐな旅に、今、世界が涙と感動で包まれる

1994年にNYタイムズに掲載された実話に基づいたこの作品は、一見これまでのデイヴィッド・リンチの監督作とは180度変わったかのように見えるが、リンチの公私にわたるパートナー、メアリ・スウィー二一が友人のジョン・ローチとともに書き上げた脚本を読んで強く心を動かされたリンチは、自ら監督することを名乗り出た。「これはとてもまっすぐ(ストレイト)な物語なんだ」とリンチ自身が語るとおり、主人公のアルヴィンは、兄に会って和解する、ただそれだけのためにひたすらまっすぐに進み続ける。広大なトウモロコシ畑、どこまでも続く道、そして満天の星空。ゆっくり進むことで初めて見えてくる風景、空の大きさ、星の美しさをかみしめながら、さまざまな人に出会い、自分自身の人生を再確認しつつ、何度トラクターの故障にあっても、手助けしようという申し出も頑固に断り、ひたすら兄ライルの家をめざすアルヴィンのひとり旅が、今、世界を優しく温かい涙と感動で包んでいる。わすれていた大切なことを思い出させてくれる、いつまでも心に残る名作として、アメリカではディズニーが配給。マスコミにも絶賛され、アカデミー賞最有力候補の呼び声も高まる中、いよいよこの感動が日本にもやってくる。

そして名優&名スタッフによって、
20世紀最後を飾る珠玉の名作が誕生した

主人公アルヴィンには、ジョン・フォード作品などで長年スタントマンとして活躍し、83年の『グレイフォックス』で初主演して高い評価を受けた、79歳のリチャード・ファーンスワース。「この役のために生まれで来た役者」とリンチが評するとおり、演技を越えた名演が、観る者の心を打つ。その娘ローズを繊細に演じるのは、アカデミー賞女優であり、リンチの親友でもあるシシー・スペイセク。そして、兄ライルには『パリ、テキサス』以来の印象的な演技が光るハリー・ディーン・スタントン。脚本を手がけたメアリー・スウィーニーが編集と製作も担当。撮影は『エレファント・マン』『デューン/砂の惑星』でもリンチと組んだ80歳の名匠フレディ・フランシス。美術はリンチと学生時代からの親友で、シシー・スペイセクの夫でもあるジャック・フィスク。音楽は『ブルーベルベット』以来、リンチの全作品に参加しているアンジェロ・バタラメソティ。まさにリンチ・ファミリーともいうべきキャストとスタッフが結集して、20世紀最後を飾る珠玉の名作が誕生した。

ストーリー

アイオワ州に住む73歳のアルヴィン・ストレイト(リチャード・ファーンズワース)は、長年疎遠となっていた兄が病で倒れたことを知ると、仲直りのために、兄に会いに行くと決心する。
それは、目も体も不自由な老人が、時速5マイル(時速2キロ弱)のトラクターで300マイル(480キロ)離れたウィスコンシン州へ向かう、たったひとりの6週間の長旅だった・・・。

スタッフ

監督:デビィッド・リンチ
脚本:ジョン・ローチ、メアリー・スウィーニー
撮影:フレディ・フランシス
音楽:アンジェロ・バダラメンティ

キャスト

リチャード・ファーンズワース
シシー・スベイセク
ハリー・ディーン・スタントン

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す