原題:LOTTA LEAVES HOME

「長くつ下のピッピ」のアストリッド・リンドグレーン原作 スウェーデンからとびきりキュートなふくれっ面の天使がやってきます。 これがあたしの生きる道。 スウェーデンからやってきた、とびきりキュートなミラクル・ピクチャー

スウェーデン映画/カラー/ビスタサイズ(1:1.66)/スウェーデン語/86min/ドルビー・ステレオ ABスヴェンスク・フイルムインドゥストリィ=アストリッド・リンドグレーン・ヴェールド=SVTカナール1ドラマ製作 ビュー・シリーズ[the Best Entertainment from the Universe]NO.2 日本語字幕:松浦美奈/イメージ・ドローイング:奈良美智 後援:スウェーデン大使館、スカンジナビア政府観光局 提供:ジェイ・シー・エー、エデン、リトル・モア、ミラクルヴォイス 配給:エデン+ミラクルヴォイス

2000年11月3日よりビデオ発売・レンタル開始 2000年1月15日よりお正月第2弾恵比寿ガーデンシネマにてロードショー公開 2000年11月23日よりDVD発売開始!

公開初日 2000/01/15

配給会社名 0113/0372

解説

スウェーデンからとびきりキュートなふくれっ面の天使がやってきます。その名もロッタちゃん。彼女は『長くつ下のピッピ』で有名なスウェーデンの国民的童話作家アストリッド・リンドグレーンが生んだもう一人のスーパー・ヒロインです。
ロッタちゃんは、これまで多くの映画に登場した、ただ可愛くて無邪気なだけの、そして大人に泣かされてばかりの子供たちとはちょっと違います。美しく、穏やかで静かな街ヴィンメルビーを舞台に、しっかりした自分の意志と前向きの行動力で彼女が次々と巻き起こすゆかいな出来事の数々は、見る人すべてを必ずハッピーな気持ちにしてくれるハズ。これこそ文化と福祉と環境問題の先進国スウェーデンだから作れたキッズ・ムービーの革命児ともいえる本物の子供映画、宝石のようにピュアに輝くハートウォーミングなミラクルピクチャーです。
プロデューサーは、ボー・ヴィーデルベルイ監督の『みじかくも美しく燃え』(67)やラッセ・ハルストレム監督の『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(85)など、数々の重要なスウェーデン映画を手掛けてきたワルデマル・ベルゲンダール。監督、脚本は脚本家出身で数々の傑作児童映画を手掛けているスウェーデン映画界注目の女流監督ヨハンナ・ハルド。音楽は『ペレ』(87)、『愛の風景』(92)など、ビレ・アウグスト監督作で知られるステファン・ニルソン。主演のロッタちゃんを演じるグレタ・ハヴネショルドはオーディションで500人の中から選ばれた5歳(撮影時)のシンデレラ・ガールです。
製作は巨匠イングマール・ベルイマンのほとんどの作品を作ったスウェーデン最大の映画会社ABスヴェンスク・フィルムインドゥストリィとリンドグレーンの故郷ヴィンメルビーにあるテーマパーク、アストリッド・リンドグレーン・ヴェールド、大手テレビ局SVTカナール1・ドラマの共同で、リンドグレーン・ヴェールドの開園記念作品としてヴェールド市内にあるセットとヴィンメルビー市内で撮影されました。
また、本作には同じスタッフ、キャストで同時に撮影された姉妹編『A CLEVER LITTLE GIRL LOTTA』と別編集のテレビシリーズがあり、どちらも近日日本で公開される予定になっています。
なお、本作の日本公開用ポスターは、作品集『SLASH WITH A KNIFE』(リトル・モア刊)がベストセラーとなり、吉本ばななの小説のカバーや少年ナイフのCDジャケットなどで大人気のアーチスト、奈良美智が映画のためにはじめて描きおろしたドローイングが使用されます。

ストーリー

ちゃんは5歳。ニイマン家の二女。ママとパパ、おにいさんのヨナスとおねえさんのミアの5人家族。ある朝、ヨナスとミアが自分のお気に入りのブタのヌイグルミ、バムセをいじめる夢を見た彼女は朝からご機嫌ななめ。おかあさんが出してくれたセーターがチクチクするといって、ハサミで切り刻んでしまった彼女は、なんだか気まずくなってお隣のベルイおばさんの家へ家出してしまう。
やがて彼女は、ベルイおばさんの物置きの2階を借りてきれいに掃除をすると、自分だけの部屋を作って独り暮らしを宣言。家族全員が次々と様子を見に来るが、もう一生家には戻らないと誓った彼女の意志は堅い。でも、そんな彼女も夜はやっぱり心細い。なんだかお化けが出そうで泣き出しそうになったとき、ようやくパパが迎えに来て…。
クリスマスの朝、外は一面の雪景色。ロッタちゃんは朝からなんだか得意げだった。昨日の夜、彼女は神様に雪を降らせてくださいとお願いしていたのが思い通りになったからだ。彼女は自分はなんでもできるんだとヨナスとミアに自慢するが、2人はまだスキーがうまくすべれない彼女を置きざりにしてスキー場へ遊びに行ってしまう。
ロッタちゃんはママに、風邪をひいて寝込んでいるベルイおばさんに焼き立てのパンを持っていってあげてとおつかいを頼まれる。ついでにお化けみたいな魚の頭が入ったゴミを捨ててきてともうひとつ袋を渡された彼女は、スキーを履いていそいそと出かけるが、スキーのスラロームの練習に夢中になった彼女は間違ってバムセといっしょにパンの入った袋をゴミ箱に捨ててしまう…。

その日の午後、ロッタちゃんの一家に一大事が発生。パパが仕事が忙しくてクリスマス・ツリーを買いそびれてしまったのだ。ヨナスもミアも、ツリーのないクリスマスなんてクリスマスじゃないと、泣いてばかりいるけれど、ロッタちゃんはあきらめない。
復活祭(イースター)の前の日。今日は子供たちが魔女に変装して家々を回り、お菓子をもらえる素敵な日。ロッタちゃんは、友だちの誕生会に行ったままなかなか戻って来ないヨナスとミアにまちぼうけをくわされご立腹。くさった気分を一新しようと、彼女は町でいちばんのお気に入りの場所、バシリスさんのお菓子屋さんへ向かったが、彼女はそこでさらなる悲劇に見舞われる。なんと、バシリスさんが店をたたんでギリシアへ帰るというのだ。泣きだしてしまった彼女にバシリスさんはクリスマスに売れ残ったサンタクロースのお菓子をもちきれないくらいおみやげにくれるのだった。しばらくして、ロッタちゃんはようやく戻ってきたヨナスとミアと一緒に変装して家々を回るが、どの家にももうお菓子は残っていなかった。
やがて、落ち込む3人にまたしても追い打ちをかける出来事が発生する。パパが復活祭につきもののイースター・エッグ(たまごの形をしたお菓子)を買い忘れてしまったのだ。ヨナスもミアもしょんぼりしているばかりだけれど、ロッタちゃんにはある名案があった。
そして、復活祭の朝。ニイマン家に奇跡がおこる…。

スタッフ

脚本:ヨハンナ・ハルド
原作:アストリッド・リンドグレーン
(『ロッタちゃんのひっこし』『ロッタちゃんとクリスマスツリー』偕成
社刊、『ロッタのひみつのおくりもの』岩波書店刊)
製作:ワルデマル・ベルゲンダール
撮影:オーロフ・ヨンソン
製作経理:トーマス・アッレルクランツ、セリーナ・ビョーンブーム
製作進行:スヴェン・ストレムブラード
衣装:インゲル・ベーション
美術:ラッセ・ヴェストフェルト
音楽:ステファン・ニルソン
メイク:カーリン・ファーレン
編集:ヤン・ベルション、クリステル・フールブラント

キャスト

ロッタ:グレテ・ハヴネショルド
ミア:リン・グロッペスタード
ヨナス:マルティン・アンデション
ママ:ベアトリース・イェールオース
パパ:クラース・マルムベリィ
ベルイさん:マルグレット・ヴェイヴェルズ
プロムグレン夫人:グンヴォール・ポンテーン
カッレ・フランソン:ピエール・リンドステット
トラック運転手:ユーワン・ラベウース
バシリス:レンゾ・スピネッティ
スコッティ:ヴェスベン

LINK

□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す