原題:STAR TREK : INSURRECTION

不老不死の惑星に住む人々を、強大なパワーを持つ異星人から救うため、 エンタープライズ号は全宇宙を敵に戦う!

全米1998年12月11日公開、ナンバー1ヒット!

1998年度/パラクウント映画/UIP映画/1時間43分/シネマスコープ/字幕翻訳:木原たけし

2012年02月10日よりDVDリリース 2007年10月26日よりDVDリリース 2000年5月26日よりDVD発売 1999年11月26日よりビデオレンタル開始 1999年5月8日より、渋谷東急松竹洋画系にてGWロードショー

公開初日 1999/05/08

配給会社名 0081

解説

60年代に生まれ全てのアメリカ人の神話となり、70年代には『スターウォーズ』と共にかつてないSF映画ブームを築き上げた伝説のシリーズ『スタートレック』。そのシリーズ最新作『スタートレック/叛乱』が、いよいよ日本に上陸します。昨年12月、激戦区のクリスマス・シーズンに全米公開され『バグズ・ライフ』などの強敵を蹴散らし、公開3日間で2205万ドルの興業成績となり見事全米N0.1ヒットを記録し、その人気の不滅ぶりを世界中に見せつけました。
本作は様々なSFXによる見せ場を満載していますが、見所はそれだけではありません。“スタートレッグ”の生みの親、ジーン・ロッデンベリーは、SFという形で社会問題を描くために、このシリーズを生み出しました。この精神はシリーズ最新作である本作でも反映されています。バクー人は少数民族の問題を想起させ、科学文明を誇り、様々な手術で延命を競けるソーナ人はテクノロジーへの盲信や美容整形などのメタファーと見ることもできます。

また本作では従来の『スタートレック』映画よりも遥かに多くのロケが多用され、今までにない効果を上げています。さらに今までエンタープライズ号の映像はミニチュアによるSFXを多用していましたが、今回からフル・デジタル化され、CGIによる、より精密な映像に生まれ変わりました。こうした新しい試みこそがSF超大作である本作の映像スペクタクルを生み出しているのです。
SFならではの大宇宙へのロマン、21世紀へと進む人類へのメッセージ、迫力あるSFX、そしてドラマチックで感動的なストーリー。様々な魅力を満載した本作こそ、数多のSF映画の中で決定打と呼ぶにふさわしい1本となることでしょう。

ストーリー

時は未来、字宙の彼方にある楽園のような惑星。そこではバクー人と呼ぱれる人々が暮らしていた。大地と生き、素朴な生活を営む彼らバクー人は、科学文明とは無縁な暮らしを送っていた。しかし遮蔽装置で隠された秘密基地からバクー人を密かに監視する人々がいた。彼らの正体は、宇宙艦隊に所属する科学者たちと、優れた科学文明を誇るソーナ人による共同調査チームであった。字宙艦隊では「艦隊の誓い」と呼ばれる規約によって他の文明の内政に千渉することは竪く禁じられていたのだ。文明の発展途中にあると思われるバクー人の前に彼らが姿を現わすことは絶対に許されないことであった、
だが宇宙船エンタープライズ号から調査チームに派遣されていたアンドロイドのデータ少佐(ブレント・スパイナー)が突如暴走した。制止しようとした科学者たちを倒し、彼らの遮蔽スーツを破壊したデータは、自らも遮蔽スーツを脱ぎ、基地の遮蔽装置をも破壊した。目の前に突然姿を現した秘密基地と見慣れぬ姿の人々にパクー人は恐怖する。
その頃、ジャン=リュック・ピカード艦長(パトリック・スチュワート)が指揮するエンタープライズ号では、惑星連邦の新たな一員となった種族キューザー人を歓迎するための記念式典が行なわれていた。その中には、久々に帰還したクリンゴン人のウォーフ少佐(マイケル・ドーン)の姿も見られた。大切な任務の一つとはいえ、式典にうんざりしていたピカードの元へ、艦隊司令部から緊急連絡が入った。調査計画の指揮を執るマシュー・ダワティー提督(アンソニー・ザーブ)によれば、バクー人の惑星で任務中のデータが反乱を起こし、そのために連絡のとれなくなった調査チームのメンバーがバクー人に捕らえられてしまったとのことだった。大切な仲間であるデータのこととなれぱ放ってはおけず、ピカードは早速進路をバクー人の惑星のある宙域ブライアー・パッチヘと向けさせた。
目的地に到着したエンタープライズ号に、データの小型艇が攻撃を仕掛けてくる。ピカードはウォーフと共に艦長用ヨットで出撃し、隙をついてデータの機能停止に成功する。データはすぐに元通りになるが、彼の修理を担当した主任機関士のジョーディ・ラ=フォージ少佐(レバー・バートン)により、データが故障した原因は、何者かが彼の記憶チップに勝乎に手を加えたためであることが判明する。
ピカードは人質救出の為にデータたちと共に惑星へ降りることにする。しかし、彼がそこで見たのは、人々の歓迎を受け、村での生活を満喫している調査チームのメンバーの姿だった。しかも、ここでは惑星の周囲に位置するリングの放つ特殊な宇宙線メタファジック放射の影響で、細胞の老化を防ぐ不思議なな現象が見られた。この村の人々は、ある一定の年齢まで成長すると、それ以上老化しないのだった。この宇宙船の影響はエンタープライズ号のクルーにも現れていた。ベタゾイド人のディアナ・トロイ中佐(マリーナ・サーティス)は繁殖期となり副長である元恋人のウィリアム・T・ライカー中佐(ジョナサン・フレイクス)と寄りを戻し、ピカードでさえ自分の体が若返るのを感じていた。またバクー人は決して文明レベルの低い種族ではなかった。彼らは科学技術の発達が自分たちの幸福にはならないことに気付き、遠い昔にテクノロジーを捨てたのであった。そのために村の人々は宇宙艦隊のテクノロジーや、アンドロイドであるデータに不信感を持っていた。
提督の行動を不審に思ったピカ一ドは、データが記憶を消される直前に調査していた湖を再調査することにする。そしてピカードたちを信用しない村の女性アニージ(ドナ・マーフィー)も彼らに同行することになる。そこで彼らが発見したのは、ホログラムにより偽装された惑星連邦のホロシッブだった。
優れた科学力を持つソーナ人は、そのテクノロジーで肉体に様々な処置を施すことにより永遠の命を得てきたが、その技術も限界に達したため彼らはバクー人の不老不死の秘密を必要としていたのだ。しかしバクーの惑星は惑星連邦の領域内に位置している。ソーナ人は惑星連邦の協力を得て、ホロシップ内に作り出した村のホログラムにバクー人を転送し、彼らが気付かないうちに強制的に他の惑星へ移民させることにより、この惑星の秘密を手に入れようと計画していたのだ。もし、これが成功すれぱ惑星連邦とソーナ人は強力な同盟関係を築くことができる。ドミニオンとの戦争で苦しむ惑星連邦は、ソーナ人の優れた科学技術を手に入れることによって戦争を優位に進めることができるはずであった。
ソーナ人の司令官ルアフォ(F・マーリー・エイブラハム)と宇宙艦隊のダワティー提督は、たかが600人しかいないバクー人を犠牲にすることで何十億もの人々が救われることになる。」と、ピカードを説得しようとする。さらに字宙艦隊の上層部も、この作戦を承認していた。しかし宇宙艦隊の理念を、こんなことで曲げるわけにはいかない。ピカードは艦長としての地位も、今までのキャリアも、全てをなげうってバクー人のために戦う決意をする。独りエンタープライズ号を降りようとするピカード。しかし、その前に立ちふさがる人々がいた。エンタープライズ号のクルーたちだった。彼らは自分たちもピカードと共に艦を降りると語った。しかしピカードはライカーらにエンタープライズ号に残るように言った。提督や、ルアファのソーナ艦隊に対して、エンタープライズ号は最後まで中立を貫いてほしい、と。ピカードはドクター・クラッシャー(ゲイツ・マクファデン)、ウォーフ、データら最小限のメンバーを連れて艦を降りる。彼らはバクーの村でソーナの攻撃を迎え撃つ準備をする。
一方、艦隊司令部と連絡を取ろうとするエンタープライズ号に対して、ルアフォはソーナの超巨大戦艦に2隻に攻撃を命じる。圧倒的な戦力を誇るソーナの巨大戦艦の前ではエンタープライズ号などひとたまりもないはずであった。バクー人を守るビカードたちの運命は?ソーナの超巨大戦艦2隻に対してライカー副長率いるエンタープライズ号は、どう戦う?そして隠されたソーナ人の秘密とは?
自らの誇りをかけたエンタープライズ号のクルーたちの叛乱が今始まった。

スタッフ

監督: ジョナサン・フレイクス
脚本: マイケル・ピラー
ストーリー: リック・バーマン&ミカエル・ピラー
製作: リック・バーマン
創作: ジーン・ロッデンベリー
製作総指揮: マーティン・ホーンスティン
撮影: マシュー・F・レオネッティ
プロダクション・デザイナー: ハーマン・ジマーマン
編集: ピーター・E・バーガー
衣装: サニヤ・ミルコビッチ・ヘイズ
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
視覚効果スーパーバイザー: ジム・ライジール
メイクアップ: マイケル・ウエストモア

キャスト

パトリック・スチュワート(ジャン=リュック・ピカード)
ジョナサン・フレイクス(ウィリアム・T・ライカー)
ブレント・スパイナー(データ)
レヴァー・バートン(ジョーディ・ラ=フォージ)
マイケル・ドーン(ウォーフ)
ゲイツ・マクファデン(ビヴァリー・クラッシャー)
マリーナ・サーティス(ディアナ・トロイ)
F・ムレイ・アブラハム(ル・アフォ)
ドナ・マーフィー(アンジ)
アンソニー・ゼルブ(ドカーティ提督)
ローレラ・カッカリニ(エンサイン・ペリム)
マーク・デーキンス(ターネル)
ブレオン・ゴルマン(カーティス)
グレッグ・ヘンリー(ガラティン)
ステファニー・ニズニック
マイケル・ウェルチ
D・エリオット・ウッズ 他

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