原題:SmokeSignals A NEW film from the heart of native America

ひとりで旅立った父よ。あなたの物語を語り継ごう。 家出した父を恨むビクター。そんな彼を羨むトーマス。 10年後に届いた父からの“合図”で、二人は初めての旅に出発する。

☆'98サンダス映画祭、観客賞、映像作家トロフィー受賞 ☆'98第11回東京国際映画祭、最優秀芸術貢献賞受賞

1998年/ミラマックス・フィルムズ・プレゼンツ/ シャドウキャッチャーエンタテインメント・プロダクション/クリス・エア作品/制作支援:NHK 配給:日本ヘラルド映画/1時間29分

1999年6月12日より、恵比寿ガーデンシネマにて<都内独占>ロードショー!

公開初日 1999/06/12

配給会社名 0058

解説

本作『スモーク・シグナルズ』の意味は“のろし”。ビクターは父親が側にいて愛してほしいという願いを誰にもいえずにいたが、父親の遺灰をアリゾナまで幼馴染のトーマスと受取に行く旅によって、“心ののろし”を上げて、成長していく…。
原作はベストセラー作家、シャーマン・アレクシーが数々の賞を獲得した93年の短編集「THE LONE RANGER AND TONTO FISTFIGHT IN HEAVEN」。監督にあたったのはニューヨーク大学出身でロックフェラー財団異文化映画奨学金を受賞した28歳のクリス・エア。エア監督は世界5大陸から選ばれる新人監督の登竜門“シネマ100・サンダンス国際賞”でアメリカ部門に選ばれ、現代ネイティブ・アメリカンの内面を鮮烈に描いた本作でデビューを飾りました。製作にあたったのは、『ホーム・アローン』を製作した世界のトップ・プロデューサーのS・ローゼンフェルトと、『セックスと嘘とビデオテープ』で知られるL・エステス。彼等はアレクシーの脚本に魅了され、この脚本が単にネイティブ・アメリカンを狙ったものではなく、普遍的な愛と感動を伝えるエンターテインメントな作品だと直感したのです。また多種族のネイティブ・アメリカンの俳優たちが本作のために集いました。『ダンス・ウィズ・ウルブス』のタントー・カーディナルや、『百合の伝説 シモンとヴァリエ』のゲイリー・ファーマーらのようなベテラン俳優から、主役のアダム・ビーチやエバン・アダムスの若手俳優が加わり、見事なアンサンブル・キャストを盛り上げました。
“火をおこす”トーマス役のエバン・アダムスは「ビビアン・リーがスカーレット・オハラ役を演じた時と同じ感動だ」と自ら語るほどのはまり役であるトーマスを生き生きと演じました。

ストーリー

1998年、22歳のビクターは10年前に母と自分を捨てて戻ってこなかい父を憎んでいた。ある日、今までなんの連絡もなかった父が遠くの地アリゾナで死んだという知らせをを受ける。遺灰を引き取りに行くことを拒むビクターは幼なじみの“火をおこす”トーマスに説得され、二人は初めてアイダホの居留地を出て旅に出る。トーマスは赤ん坊の時、火事で両親を失うが、その中から自分を助けてくれたのがビクターの父だった事を祖母からいつも聞かされ、恩返しをしたかったし、両親の顔も覚えていない彼にとっては、ビクターが父を恨む気持ちを知りながらも、羨ましかった。アリゾナに到着した二人は、父の遺灰を友人だった若いインディアン女性から渡され、彼女は父の秘密をビクターだけに打ち明ける。子供の頃から父を憎んでいたビクターは、家族の元に帰りたくても、戻ることの出来なかった父の本心を初めて知り、スポーケン川に父の遺灰をまく。ほとんど一緒に過ごしたことがなく、決して許すことが出来なかった父の為に涙を流すのだった。

スタッフ

衣装: ロン・リーモン
美術: チャールズ・アームストロング
撮影監督: ブライアン・ケイブナー
編集: ブライアン・バーデン
音楽: BC・スミス
制作補: ロジャー・バーウルフ・ランディ・スアー
ライン・プロデューサー: ブレント・モリス
製作総指揮: デビッド・スキナー、カール・ブレスラー
監督: クリス・エア
脚本: シャーマン・アレクシー(原作「THE LONE RANGER AND TONTO FISTFIGHT IN HEAVEN」)

キャスト

アダム・ビーチ、エバン・アダムス、イレーヌ・ベダート、ゲイリー・ファーマー、
タントー・カーディナル

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