原題:スラップ・ハッピー

行き先不明の「大阪・深夜発」映画。

☆'96年おおさか映画祭新人監督賞・新人俳優賞受賞 ☆第2回釜山国際映画祭正式出品 ☆第47回マンハイム国際映画祭正式出品 ☆第10回福岡アジア映画祭正式出品

1996年日本映画/16㎜/カラー一部BW/スタンダード/85分/企画・製作:関西テレビ放送/ 制作:オフィスウェンディ、オン・ザ・ラン/宣伝・配給:CAMARADE

1999年10月1日よりシネマ下北沢にてロードショー!

公開初日 1999/10/01

配給会社名 0594

解説

昨年、関西テレビ40周年記念作品として製作・公開された『ヒロイン!なにわボンバーズ』(主演:室井滋)の三原光尋監督が劇場映画デビューを果たすきっかけとなった作品が本作『Slap Happy』です。
関西テレビ放送が地元・大阪発の若手監督育成を掲げ、深夜枠での先行ONAIRを前提とした映画製作システムを企画。その第一弾作品であり、ONAIR時には高視聴率で好評を博し、その後、大阪で劇場公開、続いて同様に製作された『燃えよピンポン』は先にこの春、東京でも公開され、引き続き公開となる『Slap Happy』は難波パワー作裂映画『ヒロイン!なにわボンバーズ』『燃えよピンポン』のコメディタッチとはまた違う、リアルでキッチュな青春映画の秀作に仕上がっています。監督の三原光尋は’92『風の王国』(第8回福岡アジア映画祭グランプリ)’93『真夏のビタミン』(伊丹市脚本コンペ優秀賞・おおさか映画祭自主製作映画賞)等、関西を拠点に製作活動を行い、その風土を舞台に、さまざまな少年少女達の青春の1ぺ一ジを描き続けてきました。三原監督がこの作品の舞台に選んだのは、都会の深夜のコンビニエンスストア。そこで働く、田舎から大阪に出てきた現在浪人中の青年・正男を通じ、’90年型の青春群像を見事に浮かび上がらせています。
正男に扮するのは、人気劇団・南河内万歳一座の若手俳優・前田晃男。ほか、関酉人気劇団の役者陣が脇を固め、風土色豊かな魅カあるキャスティングとなっています。

ストーリー

音もなく錆びついてゆく、僕…。
主人公の正男は、田舎から上阪し、大阪の街で暮らす浪人中の青年。昼は予備校、夜は生活費を稼ぐため、コンビニエンスストアでアルバイトの毎日。友人といった友人はおらず、黙々と都会の片隅で生きている。彼の目下の興味は、深夜にやって来るある女性の存在。もちろん素性も名前も知らないが、深夜2時頃に決まって現われる彼女に、彼は好意を抱いていた。そんな彼の前を、さまざまな人々が通り過ぎる。若い妻に逃げられた、コンビニの店長。不法滞在のフィリピン女性。宗教勧誘の女の子。いつも違う女連れの、金持ち風プレイボーイ。行き場のない、老いたホームレス…etc。いつしか彼の心は渇き切っていった。
ある日、彼は彼女が出した宅配便から電話番号を知り、やがてそれは一方的な“愛の”無言いたずら電話へと発展していく。そして、物語はクリスマスの思わぬ展開へ…。

スタッフ

企画: 植村泰之(関西テレビ放送)
企画協力: 松井寛子
監督・原案: 三原光尋
脚本: 高橋智紀、三原光尋
撮影: 浅井竜雄、杉浦泰司
照明: 岸田和也
録音: 渡壁光温
演出補: 高僑智紀
音楽: 藤田辰也
編集: 三原光尋、高僑智紀
企画・製作: 関西テレビ放送
制作: オフイスウェンデイ、オン・ザ・ラン
配給・宣伝: CAMARADE

キャスト

前田晃男(南河内万蔵一座)
山下さとみ
水谷純子
桂雀三郎
木下政治
前田一知
ペン・ゴンザガ
田中孝弥
桂あやめ
前川優香
関秀人

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す