原題:SIMON BIRCH

人はかならず何かの役にたつように生まれている。 小さなサイモン・バーチに与えられた大きな使命とは。

1998年アメリカ/1時間53分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル 提供:ハリウッド・ビクチャーズ/共同提供:キャラバン・ピクチャーズ 配給:ブエナ・ビスタ インターナショナル(ジャパン)

1999年6月19日より、シネセゾン渋谷にて感動のロードショー!!

公開初日 1999/06/19

配給会社名 0069

解説

現代文学の旗手、ジョン・アーヴィング。「カーブの世界」(82)、「ホテル・ニューハンプシャー」(84)で知られるアメリカを代表する作家が『サイモン・バーチ』の原作者であることを忘れてはなりません。90年代半ば、彼のベストセラー小説「オーエンのために祈りを」(仮題/中島圭二訳/新潮社近刊)を読んだ脚本家のマーク・スティーヴン・ジョンソンは、この小説を原作とすることで、監督への転身を決意しました。同じ頃、どうしても、この映画に参加したいと思っていたジョゼフ・マッゼロは好きなシーンを3つ選び、自分の演技をビデオにおさめ、監督の元へと送りつけました。監督は彼についてこうコメントしています。「驚くほどの才能の持ち主だ。大人の俳優でもなかなかこうはできない。まだ15歳だっていうのに。」
一方の主演者のイアン・マイケル・スミスは、小説の主人公が現実に現れたような、まさしく奇跡的なたった1人の少年でした。この作品が彼の映画デビュー作となりますが、初出演とは思えぬ堂々たる演技で、彼は常々、強く、やさしく、ナチュラルで希望に満ちた主人公になりきっています。
意外なキャラクターで出演しているのは『トゥールーマン・ショー』(98)でゴールデン・グローブ賞を受賞した、個性派俳優ジム・キャリー。町中の憧れの的、ジョーの母親には『ノーマ・ジーンとマリリン』でエミー賞にノミネートされて脚光を浴びた、アシュレイ・ジャッド。オリジナルサントラ盤には、アメリカのスーパー・ヒット・メーカー、ベイビーフェイスが本作りために書きおろした曲「You Were There」が収録されています。こうして、ようやく全ての歯車が合って完成した『サイモン・バーチ』。誰もが、大きな使命を与えられていることを、この小さなサイモン・バーチは、すべての人に気づかせてくれるでしょう。きっとあなたにも…。

ストーリー

サイモン・バーチ(イアン・マイケル・スミス)はメイン州グレイブズタウン・メモリアル病院始まって以来の小さな赤ん坊だった。医師たちはサイモンの誕生を奇跡と呼び、以来、サイモンは成長するごとに、町の人々にこの奇跡を思い出させた。彼自身は自分がいつしかスターになると信じて疑わなかった。しかし、いったい、いつどうやって…
とりあえず、彼は高圧的な日曜学校の教師(ジャン・フックス)や、やたらと聖書を引用する司祭(デビッド・ストラサーン)と論議したり、美しく若い母(アシュレイ・ジャッド)の私生児として生まれた親友ジョー(ジョセフ・マッゼロ)のサイドカーに乗ったり、けだるい午後に野球を楽しんだりして日々を過ごしていた。神様から大きなプランを与えられる、その日を待ちながら。
そんなある日、3フィート1インチ(96センチ)のサイモンが生まれて初めてヒットを打った。その高く舞い上がった1個の野球ボールが、サイモンの漠然たる想いを現実に変えていく。その日を境に2人の少年は、それぞれが、失ったものを見つけるという共通の目的を持つことで、より強く結びついていく。ジョーにとってそれは母親のボーイフレンド、ベン(オリバー・プラット)ではなく、本当の父親だった。サイモンにとってそれは小さな彼のみが実現しうる神様の特別なプランだった。そして、凍てついたある朝、ジョー達を乗せた運命のバスは町を出た。

スタッフ

監督・脚色: マーク・スティーヴン・ジョンソン
原作: ジョン・アーヴィング
プロデューサー: ローレンス・マーク、ロジャー・バーンバウム
製作総指揮: ジョン・バルバッチ
撮影監督:  アーロン・E・シュナイダー
音楽: マーク・シャイマン

キャスト

ジョセフ・マッゼロ、イアン・マイケル・スミス、アシュレイ・ジャッド
オリバー・ブラット、デビッド・ストラサーン

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