原題:SharkSkinMan and Peach Hip Girl

鮫肌とトシコのクレイジーな逃避行が始まる。 アメリカン・ニューシネマ?コミック?それともモンキー・パンチ? 新鋭石井克人監督によるミクスチャー・ムーヴィー、いよいよ登場!!

☆みちのく国際ミステリー映画祭'99出品作品::http://www.lantecweb.com/mystery/index.html

1998年日本映画/カラー/1時間47分/製作・配給・提供:東北新社

2000年3月31日よりDVD発売 1999年8月27日よりビデオレンタル開始 1999年2月6日より正月第2弾、シネセゾン渋谷にてロードショー

公開初日 1999/02/06

配給会社名 0051

解説

暴力団の金を横領し、変態オヤジが狂ったように追いかけてきたら、もう逃げるしかないでしょう!!
スタイリッシュな映像とオブラートなギャグと暴力、それにチョットだけピュアで切ない愛情をブレンドした傑作の誕生。
原作は『ドラゴンヘッド』で絶大な人気を誇る望月峯太郎の同名コミックです。このタランティーノへの愛情に満ちた傑作コミックをモンキーパンチをこよなく愛し本作が劇場長編映画デビューとなる石井克人が奔放に映画化しました。
全カットにわたる膨大なコンテを描いて望んだ撮影では「カット!」の声が掛かると真っ先に笑いをこらえきれずに吹き出すのは監督。最も撮影を楽しんだのは彼自身だったかもしれません。
なお、オープニングで登場人物のまわりを走っているアニメは監督の手によるものです。主演はサメハダに青山真司監督『Helpless』石井聰瓦監督『ユメノ銀河』岩井俊ニ監督『Picnic』だけでなくウォン・カーウァイ監督『wkw/tk/1996@7’55hk.net』にも出演し、今後も主演作が目白押しと快進撃を続ける浅野忠信。
豹柄のパンツひとつで森の中を走り回り、シャーク・スキンのジャケットを着てシボレーで爆走。ついにキレたか?トシコ役の小日向しえは「CUTEI」「OLIVE」誌などのモデルとして活躍し、シンガーとしてデビューも果たした18歳の子です。
他に岸部一徳、真行寺君枝、島田洋八、鶴見辰悟といったベテランをはじめ、もはや北野武監督作品にはなくてはならない存在となった寺島進らが脇を固めるほか、郷ひろみのモノマネで一世を風靡したあのコメディアン(!)も、ホモで吃音でガンマニアの探偵山田役で登場します。

ストーリー

山と森がどこまでも続く風景。叔父ソネザキの経営するプチホテルに勤めるトシコ(小日向しえ)は、いつかそこから抜け出すことを考えていた。郵便局で偶然強盗にあった時にも、自分の貯金を勝手に株を購入する資金を回してしまう叔父ソネザキ(島田洋八)のやり方に絶望していたのだ。床に倒れている血まみれの背中の男。スキーマスクをかぶった男は、拳銃を持ち、コートから小型のカセットレコーダーを出してカウンターの上に置いた。「…プ、ブ…お金…下さい…お金…下さい(キュルキュル巻き戻して)…お金…下さい」それから2年後トシコは、ついにホテルから脱出する。退屈な日常、そして冴えない自分にとうとう決別するのだ。いつものように郵便局に行く振りをして、ジムニーを走らせるトシコは森の獣道から飛び出してきたパンツ一枚の男に気を取られ、男を追って来た車と衝突してしまう。横転する相手の車。逃げてきた男はサメハダ(浅野忠信)。追って来たのはホーローのオロナミンCの看板をこよなく愛する田抜(岸部一徳)をはじめとする暴力団の幹部たちである。失神したトシコを乗せ、サメハダはジムニーを走らせる。それが二人の奇妙な逃避行の始まりだった。

スタッフ

原作:望月峯太郎『鮫肌男と桃尻女』(講談社)
監督・脚本・編集:石井克人
撮影:町田 博
照明:木村太郎
美術:丸尾知行
衣装デザイン(鮫肌):菊池武夫
衣装:宇都宮いく子
助監督:森 宏治
スクリプター:皆川悦子
ビジュアルエフェクト・スーパーバイザー:伊藤太一
ガン・エフェクト:納富貴久男
音楽:Dr.StrengeLove(ポニーキャニオン)
音楽プロデューサー:渡辺秀文
オープニング・アニメーション:石井克人

キャスト

浅野忠信、小日向しえ、鶴見辰吾、真行寺君枝、島田洋八、
我修院達也(若人あきら)、高杉亘、関根大学、田中要次、清川均
堀部圭亮、津田寛治、森下新五郎、山野久治、寺島進、岸部一徳

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