原題:RUNAWAY BRIDE

今度のシンデレラは花嫁−−−−− 世界中の恋愛を変えた、あの「プリティ・ウーマン」が帰ってきた。 彼女は幸せを求めて3回の結婚式を逃げ出した。 彼は真実を求めてその町にやって来た−−−−−−

パラマウント・ピクチャーズandタツチストーン・ピクチャーズ提供/インタースコープ・コミュニケーションズ製作/ 製作協力:レイクショア・エンターテイメント/1999年アメリカ映画/日本版字幕:古田由紀子/上映時間:1時間55分/ オリジナル・サントラ盤:ソニーレコード/ノベライズ:角川文庫刊/配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン

2000年5月17日よりDVD発売 2000年5月17日よりビデオレンタル開始 1999年10月23日より 全国東宝洋画系劇場にて公開予定

公開初日 1999/10/23

配給会社名 0069

解説

世界中の女性のハートをつかんだ感動のシンデレラ・ストーリー、「プリティ・ウーマン」。
全米で1億7,840万ドル、全世界で4億4千万ドルの驚異的な興行収入をあげたこのメガ・ヒット・ムービーの誕生と共に、1990年は華やかに幕を開けた。
あれから、9年−−。いま、90年代のエンディングを飾るにふさわしい夢のプロジェクトが、ついに実現したのである。「我々はいつも、また一緒に仕事をしようと話していたんだ」と語るゲーリー・マーシャル監督のもと、「プリティ・ウーマン」の黄金のスタッフ&キャストが完全復活を果たした、20世紀最後の究極のラブロマンスそれが「プリティ・ブライド」。いまやハリウッドのトップ女優となったジュリア・ロバーツと、セクシーな魅力に深みが増したリチャード・ギアが、本当のハッピー・ウェディングを探し求める女性たちに贈る、とびきり賛沢でロマンティックなラブ・ストーリーだ。
今度のシンデレラは、花嫁一。〈USAトゥデイ〉紙のコラムニスト、アイクはバーで居合わせた男の話から一本の記事を書き上げる。それは、メリーランド州の田舎町ヘイルに住むマギーという女の奇妙な“癖”についての話。何度も婚約を繰り返しては、挙式の最中に花婿を置き去りにして逃げ出す彼女を、“男を食い物にする女(マン・イーター)”と切り捨てたその痛烈な記事は大反響を呼んだ。
ところが、当のマギーが新聞社に抗議の手紙を送りつけたために、アイクはコラムの連載の契約を打ち切られてしまう。ジャ一ナリストの意地を賭けてアイクはヘイルに乗り込み、折しも4度目の結婚式を目前にしたマギーの取材を開始。彼女は今度の結婚式も逃げ出してしまうのだろうか?そして、なぜそんなことを…?だが、“男を食い物にする女”のイメージとはかけ離れた無邪気で魅力的なマギーの事をもっと知りたいという気持ちは、いつしかアイクの中で恋に姿を変えていく。マギーもまた、真剣に白分の事を理解しようとするアイクに心を開いていくのだが…。出逢いはミステリアス、そしてセンセーショナル…。果たしてアイクは、ウェディング・べ一ルに隠されたマギーの心の謎を解くことができるのだろうか…?
“自分の気持ちに正直に”−−そんなシンプルなルールを守ることができなくて、人生に臆病になっていたヒロインのマギー。これまで他人の人生に深くかかわることを恐れ、生れて初めて心からひとりの女性=マギーを理解したいと願ったアイク。
初めは反発しあう2人の心は、否定しながらもいつしか魅かれ合っていく。“この人こそ、人生で唯ひとりの人”という、確かな予感に包まれながら…。
「プリティ・ウーマン」で一躍ブレイクし、ハリウッドのシンデレラ・ストーリーのシンボルとなったジュリア・ロバーツ。いまや女優として最高の出演料を誇り、名実共にトップ女優となった彼女だが、その天性の生き生きとした愛らしさは少しも失われる事なく、本作品ではシックでエレガントな大人の魅力をも漂わせている。“大人の魅力”を代表する男優と言えば、リチャード・ギア。知的な雰囲気とセックス・アピールを兼ね備えた彼の魅力に、今回のシニカルなジャーナリスト役が見事にはまり、女性ファンのため息と世の男性陣の嫉妬を集めることは確実である。あまりにビッグになりすぎたために二度と共演は不可能と言われていた二人が、再びスクリーンの上で恋に落ちた幸運に、映画ファンなら思わず感謝したくなるはずだ。
共演は、マギーの親友ペギー役に、個性派女優のジョーン・キューザック。アイクの友人で編集者のフィッシャー役に、「プリティ・ウーマン」のホテル・マネージャー役をはじめマーシャル監督作品の常連であるヘクター・エリゾンド。また、「プリティ・ウーマン」の音楽を担当したジェームズ・ニュートン・ハワードの美しい旋律と、「ピアノ・レッスン」の撮影監督スチュワート・ドライバーグの繊細なカメラワークは、心にしみるドラマティックな調和を生一み出している。映画の大きな見所となっているのは、ジュリア・ロバーツが身にまとう豪華なウェディング・ドレス。
2度のアカデミー賞に輝くアルバート・ウォルスキーがデザインを手がけた5着ものウェディング・ドレスは、ジュリアの魅力をさらに輝かせ、多くの女性犬ちの憧れを誘う華やかさに満ちている

ハリウッドが生んだ永遠の“プリティ・ウーマン”と一緒に探す、最高のハッピー・ウェディングとは?−−その答えはきっと、さわやかな笑顔と涙の中で見つかるだろう。最高にロマンティックな、恋の魔法にかけられたまま…。

ストーリー

アイク・グラハムは、辛辣さが売りの〈USAトゥデイ〉紙のコラムニスト。ある日、ネタに困った彼は、バーで逢った男から聞いたうまい話に飛びつき、取材もせずに記事にしてしまう。それは、メリーランド州の田舎町ヘイルに住む、マギー・カーペンターという女の話だった。彼女のニックネームは、“ランナウェイ・ブライド(逃げる花嫁)”。結婚式の当日に、花婿を祭壇に置き去りにして逃げてしまうという、なんとも不思議な女で、犠牲になった花婿の数は7〜8人にものぼるというのだ。絶好のネタを得たアイクの切れ味は冴えわたり、「マギー・カーペンター、通称“ランナウェイ・ブライド”は、男を食い物にする女(マン・イーター)」と容赦なく批判する。
この記事は大反響を呼び、地元のマスコミがマギーのもとに殺到。一方、当のマギーは、家族が営む工具店を手伝いながら、高校の体育教師でアメフットの監督をしているボブとの結婚式を目前にしていた。実際には過去3度の〈結婚式ドタ・キャン歴〉を持つ彼女は、アイクの記事に15箇所もの誤りがあるという抗議の手紙を新聞社に送りつける。この手紙を読んだアイクの雇い主で、離婚した元妻でもある編集者のエリーは、「ジャーナリストの心得その1:事実をでっちあげたら、クビよ!」とアイクに宣告。
マギーの手紙に好奇心を抱いたアイクは、ジャーナリストとしてのプライドもあり、フリーライターとしてヘイルに乗り込んでマギーの取材を開始する。
運命の出逢いは、マギーの親友ペギーの美容院−−。アイクのインタビューの申し込みに、「洗髪させてくれたら、話してあげるわ」と答えるマギー。だが、気がつくとアイクの髪はカラフルに染められていたにのマギーの宣戦布告にアイクも意地になり、彼女が4人目の花婿から逃げ出すのを目撃するまでは町を去らないと宣言。その日から、マギーの行くところにはいつもアイクの姿があった。彼女の家にあがりこんだり、過去3回の彼女の結婚式のビデオ・テープを入手したりと、迷惑そうなマギーにお構いなし。もちろん、取材相手はマギーが祭壇に置き去りにした元花婿たちにも及ぶ。ロック好きのジル。神父になったブライアン。昆虫の研究者で、実は例のバーでアイクにマギーの話をした張本人であるジョージ…。だが、アイクの質問は極めて節度あるもので、元花婿たちを驚かせた質問はひとつだけだった。「彼女の好きな卵料理は何だい?」そして、彼らは全員が違う答えを口にした。辛辣な記事とは裏腹に取材は紳士的なアイクに対し、マギーは少しずつ心のバリヤーをはずしていく。そして、ウェディング・ドレス代と引きかえに、4人のフィアンセからのプロポーズのエピソードを話し始める。
最初は牧師になったブライアン(湖でカヌーに乗りながらビロードの箱に入った指輪をもらった)。次はロック好きのジル(グレイトフル・デッドのコンサートのTシャツ売り場の前でプロポーズされた)。3人目はジョージ(蝶の繁殖場で繭に入った指輪をくれた)。そして、最後はボブ。アメフットの試合中に、スコアボードに“マギー、結婚してくれ!”というメッセージが…。あまりにもタイプの違う男たち、あまりにもムード先行型のシチュエーション…。アイクは半ば呆れ顔で「飾れば飾るほど、真実は伝わらないものだ」とマギーを諭すのだった。
ウェディング・ドレスを選びにブライダル・ショップヘやってきたマギーは、ウィンドウに飾ってあるドレスが気に入るが、店主はどうせ1O分で逃げ出すのだから高いドレスはもったいないと、安いドレスを薦める。白分の欲しいドレスを諦めかけたマギーを見て、アイクが口をはさむ。
「あなたは人に物を売るのが仕事だろう?彼女はこのドレスが欲しいんだ。他のどれでもない」望みのドレスを試着したマギーの美しさは、アイクを戸惑わせた。「どうかしら?」「悪くない」だが、アイクが読んでいる新聞が逆さまなのを目ざとく見つけて、マギーはからかう。「“悪くない”よりは似合っているみたいね」マギーとボブの結婚の前祝いとしてパーティーが開かれ、酒癖の良くないマギーの父親が過去の彼女の結婚式をジョークにする。アイクはマギーが傷ついたのではと心配するが、彼女の返事は「みんなが楽しければ、私がどう思うかなんてどうでもいいのよ」というものだった。その言葉が、マギーの全てを物語っていた。優しすぎて、いつも周りの事ばかり気にしているマギー。傷つくことを恐れて、白分が本当は何を望んでいるのか、みつけられないマギー。みんながマギーを愛しているが、誰も本当のマギーを理解してはいないのだ。唯ひとり、アイクを除いては…。
ボブはマギーが本番で動揺しないように、結婚式の予行演習を行う。マギーをリラックスさせるために、アイクを新郎役にみたてて、ボブはアメフットの監督さながらに指示を与えながら彼女と一緒に歩く。「いいか、新郎とアイ・コンタクトをとれ。そうだ、ゴールはもうすぐだ。
いいぞ、そのまま。よし、僕が神父役をやろう。”ここに二人を夫婦とする、うんぬん…”そこで誓いのキス、オルガンが鳴りの響き…おい、マギー?」祭壇では、アイクとマギーが熱いキスを交わしていた。ボブはアイクにパンチをくらわせ、「お幸せに」と言っで立ち去る。その背中にマギーは叫んだ。「ごめんなさい。でも、式の前にわかっただけでも進歩でじょ」白分たちのしたことに驚きながらも、アイクとマギーは再び熱いキスを交わす。「君はドレスを持っている。教会も予約している。バージンロードを誰かと一緒に歩く必要がある。君が愛し、君を愛している誰かと一緒にね」マギーとアイクの結婚式の日−−テレビ・レポーターが結婚式の実況中継を始める。「“ランナウェイ・ブライド”の4人目の花婿は、なんと彼女を取材していたジャーナリストです。果たして彼もまた、新たなる犠牲者となるのでしょうか?この町にいま、4度目のウェディング・ベルが鳴らされようとしています…」
祭壇では、アイクが花嫁の到着を待っていた。果たして、マギーは今度こそ、本当のハッピー・ウェディングを手に入れることができるのだろうか子それとも…?

スタッフ

監督:ゲーリー・マーシャル
脚本:サラ・パリオット&ジョサン・マクギボン
製作:テッド・フィールド、
   トム・ローゼンバーグ、
   スコット・クロープ、
   ロバート・コート
製作総指揮:テッド・ターナバウム、
   デビツド・メイデン、
   ゲーリー・ルケッシー
撮影:スチュワート・ドライバーグ
プロダクション・デザイン:マーク・フリードバーグ
編集:ブルース・グリーン
衣装デザイン:アルバート・ウォルスキー
音楽………・ジェームズ・ニュートン・ハワード

キャスト

マギー・カーペンター:ジュリア・ロバーツ
アイク・グラハム:リチヤード・ギア
ペギー:ジョーン・キューザック
フイツシヤー:ヘクター・エリゾンド
エリー:リタ・ウィルソン
ウォルター:ポール・ドゥーリー
ボブ:クリストファー・メローニ
プレスマン夫人:ジェーン・モリス
トラウト夫人:ローリー・メトカーフ

©1999 BY PARAMOUNT PICTURES AND TOUOHSTONE PICTURES

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