レッド・バイオリン

原題：The Red Violin

世紀に渡り、5つの国を旅した伝説の名器 レッド・バイオリン” 携わる全ての人々を魅了し、官能へと誘い、破滅へと導いていく.......

●第11回 東京国際映画祭 最優秀芸術貢献賞 受賞 ●98年 カナダ・ジェニー賞主要8部門受賞／最優秀作品賞／最優秀監督賞／最優秀脚本賞／ 　最優秀撮影賞／最優秀美術賞／最優秀衣装賞／最優秀作曲賞／最優秀音響賞

1998年カナダ・イタリア合作／ランバス・メディア＋ミカド共同製作 提供：ニューライン・インターナショナル／カラー／ビスタサイズ ドルビーSR・ドルビーデジタル／２時間11分／ノベライズ：徳間書店 後援：カナダ大使館／配給：ギャガ・コミュニケーションズ

1999年11月12日よりビデオレンタル開始 1999年5月22日よりGW シャンテシネ他全国東宝洋画系にて公開

公開初日　199/05/22

配給会社名 0025

解説

ストーリー

プロローグ／モントリオール、現代
「ロット・ナンバー72、ニコロ・ブソッティ1681年の作品、別名レッド・バイオリン！」今夜のオークション最大の呼び物の登場に固唾をのむ人々。
高名な音楽家ルセルスキー、中国人ビジネスマンのミン、オーストリアの修道院の代理人、ポープ財団の代表者。いずれもがこの希代の名器を何とか競り落とそうと望んでいる。だがチャールズ・モリッツ(サミュエル・Ｌ.ジャクソン)の思いは格別だった。
“月”とても永く豊かで実りある生涯でしょう将来は旅をします。とても永い旅を‥‥
イタリア、1681年。クレモナに工房を構えるバイオリン職人ニコロ・ブソッティ（カルロ・セッチ）の妻アンナ（イレーネ・グラツィオーリ）は、臨月を迎えていた。
家政婦チェスカに未来を占ってもらった彼女は、「奥様は、将来永い旅をするでしょう」と言われる。だがアンナは子供を死産し、自らも命を落してしまう。子供に贈る生涯最高のバイオリンを製作中だったニコロは、その夜、妻への想いを込めて最後の仕上げのニス塗りを施した。
しかしチェスカの予言は当たっていたのだ……。
呪われた影がみえますあなたの虜となるものには危険があまりにも多くの不幸があらゆる病が降りかかります

オーストリア、1792年。バイオリンはオーストリアにある修道院の孤児たちの間で受け継がれていった末、幼いカスパー・ヴァイス（クリストフ・コンツェ）の手に渡る。
彼の才能に気づいたフランス人音楽家ジョルジュ・プッサン（ジャン＝リュック・ビドー）は、カスパーをウィーンの家に引き取り、王家主催のオーディションに出場させるために教育することにする。
バイオリンを手放せば心臓発作を起こす程、カスパーの体はバイオリンと一体になっていた。オーディション当日、そのバイオリンを手に取り一目で気に入った皇子の言葉でカスパーの体に変化が起きる。
あなたの人生に男がハンサムで聡明な男
その才能であなたを誘惑し堕落させる・彼は悪魔……
イギリス、1893年。作曲演奏家のフレデリック・ポープ（ジェイソン・フレミング）は、彼の領地に現れたジプシーの娘が持つバイオリンの音色に魅了され、それを譲り受ける。
バイオリンのお陰で再び創作意欲を燃やすようになった彼は、恋人の小説家ヴィクトリア・バード（グレタ・スカッキ）との官能の世界で作曲するようになる。
しかし、ヴィクトリアの旅行中、ポープは絶望にかられ阿片に溺れていく。帰国したヴィクトリアの目にした光景は、自分の代わりに彼の腕に抱かれているジプシーの娘だった。そして、彼女の手には銃が握り締められていた。
裁判が行われます・大いなる裁判が・権力のある役人の前で
あなたは有罪になります・炎の熱にご注意を…..

中国、1965年。文化大革命下の上海。北京の党幹部を迎えた祭典で、音楽教師チョウ・ユアンが西洋音楽を教えた罪で糾弾される。それを見た地元の党幹部シャン・ペイ（シルヴィア・チャン）は、………..彼は伝統音楽教育に専念すればよい”と発言し、ユアンを救う。
しかしその後、自宅に戻ったシャン・ペイは、幼いころ母親に買ってもらったバイオリンだけは壊すことができずにいたのだった。
あなたの旅は終わりますいつの日か旅は終わりを告げるのです
あなたはとても強くおなりです森の中の木のように強く‥‥
ユアンの死後、彼のバイオリン・コレクションはモントリオールで競売にかけられることになり、鑑定のため、ニューヨークから専門家モリッツが呼ばれる。レッド・バイオリンに注目したモリッツは、それが“ブソッティ”の最高傑作だと確信。ロンドンから取り寄せたポープのレプリカと比較した結果、彼の確信は裏づけられる。
そして更なる分析の末、レッド・バイオリンの驚くべき事実が明らかになる。

スタッフ

監督：　フランソワ・ジラール
製作：　ニブ・フィッチマン
共同脚本：　フランソワ・ジラール、ドン・マッケラー
撮影監督：　アラン・ドスティ
美術監督：　フランソワ・セガン
衣裳デザイナー：　レニー・エイプリル
ラインプロデューサー：　バーバラ・ラシュール
音楽：　ジョン・コリリアーノ
バイオリン演奏：　ジョシュア・ベル
演奏指揮：　エサ＝ペッカ・サロネン
オーケストラ：　フィルハーモニア管弦楽団

キャスト

チャールズ・モリッツ：　ジェイソン・Ｌ・ジャクソン
競売人：　コーム・フォール
エバン・ウィリアムズ：　ドン・マッケラー
レロー婦人： モニク・メルキュール
ニコロ・プソッティ：　カルロ・セッチ
アンナ・プソッティ：　イレーネ・グラツィオーリ
カスパー・ヴァイス：　クリスト・コンツェ
ジョルジュ・プッサン：　ジャン＝リュック・ビドー
プッサン婦人：　クロティルド・モレット
ヴィクトリア・バート：　グレタ・スカッキ
フレデリック・ポープ：　ジェイソン・フレミング
シャン・ペイ／シャンペイの母：　シルヴィア・チャン

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す