原題:RAINBOW

みんな消えてしまえばいいのに…。 注目の新進ミュージシャン違によるノンジャンルな楽曲から誕生した 今を駆け抜ける新世代のラブ・ストーリー

1998年/16㎜ブローアップ・35㎜上映1スタンダード/52分/配給:オムロピクチャーズ

1999年7月10日よりテアトル新宿にてレイトロードショー!

公開初日 1999/07/10

配給会社名 0216

解説

ぴあフィルムフェスティバル、ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭などで、学生時代からその作品を高く評価され、’97年『HOBOS(ホーボーズ)』で劇場デビューを果たした熊澤尚人監督の最新作登場。撮影は『スワロウテイル』他の岩井俊二作品、クリストファー・ドイル作品でキャメラ・アシスタントをつとめた福本淳、編集には『リング』『リング2』の高橋信之を配すなど、若き俊英たちに加え、照明には『八月の狂想曲』 『まあだだよ』などの黒澤明作品の照明スタッフであった祷宮信を迎えたことで、より確かなものになりました。
主演は、『渚のシンドバッド』で、同性の親友に愛を告白され、結局相手も自分も傷つけてしまうという難しい役どころを好演し、『富江』『月光の嘱き』など出演作の公開が続く草野康太、雑誌などのスチールの仕事を中心に活動を始めたモデルの武森明日香。虚構と幻想のシステム・東京を舞台に描く、20世紀を駆け抜ける新世代のラブ・ストーリーの誕生です。

ストーリー

美少女でも何でもない、ただの女の子Chil。専門学校の卒業を間近に控え、クラスの人たちはそれぞれ、卒業後の自分の生き方、あり方を決めているが、Chilはやりたいこと、やるべきことも何もない。同じ専門学校に通うToyは、混血だという噂をたてられるなど、話題の人だが、何故か学校では見かけたことがなかった。互いに話したこともなかった二人だが、ある日、黄色い手袋に入った捨てネコを一緒に見つけたことから知り合う。二人は捨てネコを“てぶくろ”と名付け、親しくなるかと思えたが、言葉の足りない二人は、お互いに悩みを抱えたまま、自分の胸に秘めていた。二人の知らないところで悲劇はゆっくりと育ち、突然ふたりの目の前にその姿を現す。それぞれ傷ついた気持ちを“埋め”、新しい自分を探すために、二人は“虹”の向こう側にある“夢の島”を目指すのだった。

スタッフ

プロデューサー:盛田洋
撮影: 福本淳
照明: 祷宮信
編集: 高橋信之
録音: 川崎義博
スタイリスト: 橋本申二
助監督: 中村義洋
音楽: 梶浦由記、GOlNG UNOER GROUND、かんじゃゆうこ、Needles、quadraphonic
    キクシマハルノブ、和田嘉浩、easy 1ivin'
脚本・監督: 熊澤尚人
   製作: DNA

キャスト

トーイ: 草野康太
チル: 武森明日香
ブースカ: 河原輝美
ミキ: 宇佐美総子
栄作: サオ・タイロン
産婦人科受付: 真野弘美
灰汁の女: 鹿間佳代
てぶくろ: 中村十
工場長: 植島宣夫
卜ーイの母: 谷口恵理香
おじさん: 盛田洋
幼少のトーイ: 森田広大
妊婦: 片岡礼子
ケロ: 村上淳
チルの母: りりィ

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