原題:Perfect Nine

太陽の下で思いきり野球をやりたいただそれだけ…

1999年/日本/16ミリ/カラー作品/118分/CINEMA BOX

2000年10月6日よりビデオレンタル開始 1999年9月25日より公開

公開初日 1999/09/25

配給会社名 0587

解説

■野球は誰にでもできるスポーツである
 障害を持った人達に野球ができるのかという疑問がある。個々に異なったハンデを克服して、チームが一丸になれるものだろうか?
 東京ロッキーズは決して強いチームではない。はっきりいって弱いチームである。完成されたチームとはとても言えない。悩みながらもたれ掛かって出来ているチームである。だからいつ崩れてもおかしくない。そんなあやふやで頼りないチームでも、野球を愛するメンバー一人ひとりの強し、思いによって成り立っている。野球を取ったら、彼らはまた孤独な障害者に逆戻りをしてしまうかもしれない。
 この映画は、そんな野球を愛する彼らに肉迫した、人々にやる気と勇気を与えてくれる青春野球映画である。

■東京ロッキーズ、アメリカ遠征へ
 東京には現在、肢体不目由者の野球チームは2つしかない。その一つが『東京ロッキーズ」である。”太陽の下で思いきり汗を流したい”そんな願いをもって6年前に結成された軟式の草野球チームである。個々に異なったハンデを持つ19歳から54歳までの19名のメンバーたち。その中には女性選手もいる−水野聡子選手。彼女は交通事故で右腕に障害を負い、左手一本で器用にボールを捕球しバットで球を豪快に打つ。メンバーのほとんどが社会人で週末の練習に参加している。
 映画は、年一回兵庫県のグリーンスタジアム神戸で開かれる身体障害者の全国大会から始まる。
 障害が重いということで悩み、出場を断念しようとする仲村選手。彼は脳性麻痺による全身不随という障害を持っている。仕事と野球を両立して行く難しさから休部する干賀選手(脳性麻庫による全身不随)。更にアメリカ・コロラド州デンバーへ初めての海外遠征に出かけ”勝つだけではない楽しむ野球”を学びとる国分選手(身長が伸びない障害)とメンバー達。両手両足の指の欠損という障害を持つ杉山選手は130キ□の直球を投げる。恋に悩む捧選手は脳性麻癖による機能障害というはハンデを持っている。更に、身長が130センチ足らずの石崎代表は、精力的に東京ロツキーズのメンバーを引っ張っていく。
 そして1年後、成長したメンバー達は全国大会へ再び挑む。

ストーリー

スタッフ

監督・製作・編集:金高謙二
プロデューサー:小栗謙一
撮影:小林靖、高橋晧、桜田仁、高田祐次、青山朋孝、佐々木秀和
録音:上保好則、小宮芳憲、大畑聡、柴田幸夫、大川和之、室明文
音楽:ALMA
編曲:トルステン・ラッシュ
音響効果:岡田貴志
VTR編集:石川高史
整音:柞山京一
タイミングアドバイサー:高嶋芳男
米国ロケコーディネーター:中村春男
翻訳:廣木明子
タイトルデザイン:吉澤優
助監督:花井ひろみ
録音スタジオ:映広
現像:横浜シネマ
製作協力:ディレクターズシステム
技術協力:インフ
音楽協力:サムシングリアル
製作:シネマボックス、東京ロッキーズ映画製作事務局

キャスト

東京ロッキーズ/大阪ジャガース/コロラドフリーバード/
東京女子体育大学軟式野球部/小金井アトムズ/
名古屋ビクトリー/横浜PWLダンディーズ/
日本プロ野球OBクラブ

声:佐藤B作
ナレーター:陣内貴美子

実況放送:深沢弘、マーティー・キーナート、及川貢
出演協力:
江本孟紀(元阪神タイガース)、大里晴信(元セリーグ審判)、
村上雅則(元S.F.ジャイアンツ)、豊田康光(元西武ライオンズ)、
土井淳(元大洋ホエールズ)、江夏豊(元阪神タイガース)、
川藤幸三(元阪神タイガース)、香川伸行(元福岡ダイエーホークス)、
吉村禎章(元読売ジャイアンツ)

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