原題:OPEN YOUR EYES

私は、誰かが見てる夢 トム・クルーズによってリメイクも決定!

98年東京国際映画祭グランプリ作品

1997年スペイン映画/117分/カラー/配給:ポニーキャニオン

1999年7月17日よりシネ・ヴィヴァン六本木にて公開

公開初日 1999/07/17

配給会社名 0068

解説

■ハリウッドがひれ伏した26歳の天才監督アレハンドロ・アメナーバル
23歳の時に撮影した長篇デビュー作『テシス・次に私が殺される』(95)で最優秀作品賞を含む7部門でゴヤ賞(スペインのアカデミー賞)を受賞する快挙を成し遂げたアレハンドロ・アメナーバル。第2作目の「オープン・ユア・アイズ」では全世界の映画人を圧倒、リメイク権を巡って、ハリウッドのスタジオによる争奪戦が繰りひろげられた。結果、トム・クルーズが獲得し、現在、アメリカでリメイクを予定している。またスティーブン・スピルバーグもその才能を高く評価しており、今や世界中の注目を集める天才監督である。
■愛、疑惑、恐怖、サイエンス・フィクション……すべての驚きがここにある
ハンサムで自由な恋愛を楽しみ、裕福な生活をおくる青年セサル。しかし彼の人生は交通事故によって一変する。顔は醜く変貌し、恋人ソフィアからも冷たくされる。だが、やがてソフィアは彼に謝罪して愛を誓い、不可能と言われた手術は成功、全ては元の幸福な生活へと戻ったかに見えた。ところが、ソフィアだと名乗る死んだはずの女が現れ、次々と不思議な出来事が起こる。彼女は一体何物なのか?すべては計画的な夢なのか?
■人気、実力NO.1 スペインのトップスターたち
セサルを演じるのは、スペインのトップスター、エドゥアルド・ノリエガ。アメナーバル作品は「テシス・次に私が殺される」(95)に続いての出演。端正なマスクに秘められた存在感が強烈な印象を与える。セサルの恋人ソフィア役はペネロペ・クルス。フェルナンド・トルエバ監督の「ベル・エポック」(92)、ペドロ・アルモドバル監督の「ライブ・フレッシュ」(98)等、スペイン映画界を代表する若手NO.1女優。
■マッシヴ・アタック、スニーカー・ピンプス、スモーク・シティ……トリップ・ホップの旗手たちの豪華競演
多彩な才能を持つアメナーバル監督は、音楽も担当。悪夢と現実の狭間の喪失感、疾走感を見事に表現したこのスタイリッシュなサウンドトラックには、彼自身作曲のスコアに加え、マッシヴ・アタック、スニーカー・ピンプス、スモーク・シティ、ザ・ウォークアバウツ、ロス・コロナス等の最先端ロック・アーティストたちが強力参加。
■これを観なければ21世紀は語れない!
本国スペインでは記録的大ヒット、98年サンダンス映画祭正式上映後、全世界でも大絶賛!98年東京国際映画祭グランプリ受賞。現実世界(リアル)も映画(フィクション)以上に混沌としてきたこの世紀末に絶妙のタイミングで現れた、まさに21世紀に向けてのナビゲーター・フィルムだ!

ストーリー

警務所内にある精神病棟の一室で、セサルは精神分析医アントニオ(チュテ・レーラ)に、ここに入るまでの経緯を語り始める。25歳のセサル(エドゥアルド・ノリエガ)は、ハンサムで女性にモテるだけでなく、両親から十分な遺産を相続し、優雅に暮らしていた。ある夜、セサルは自宅で自分のバースディ・パーティを開き、親友のペライヨ(フェレ・マルティネス)が連れて来たソフィア(ペネロペ・クルス)に一目惚れする。二人は意気投合し、セサルはソフィアを自宅まで送る。
ソフィアのアパートを出たセサルの前に、彼を溺愛してつきまとっている女、ヌーリア(ナイム・ニムリ)が現れる。巧みな誘いについて彼女の車に乗ってしまうセサル。嫉妬に狂ったヌーリアは車を暴走させて崖から転落、この事故によって彼女は死亡、セサルは顔面に大怪我を負い、醜い顔になってしまう。 数ヶ月後、セサルは自分の化け物のような顔を元に戻してほしいと外科医に頼むが、不可能だと断られる。久しぶりに会うソフィアにも冷たくされ、セサルは自分の人生が変わってしまったことを痛感し、絶望のあまり泥酔して通りで眠り込んでしまう。
しかし翌朝から全ては突然よい方向へ向かう。まず、ソフィアは今までの態度を謝罪してセサルへの愛を誓う。その数日後、外科医から彼の顔を直す手術が可能になったと連絡が入る。手術は成功、セサルは元の幸せな日々を取り戻すかと思われた。
そんなある日、セサルのベッドで寝ていたソフィアが消え、代わりに死んだはずのヌーリアが現れる。彼女は自分はソフィアだと主張、ペライヨも彼女がソフィアだと言う。セサルの財産を狙う誰かの策略か?それともセサルは気が狂ってしまったのか?セサルは自分が悪い夢を見ているだけだと思いこもうするが……。

スタッフ

監督:アレハンドロ・アメナーバル
脚本:アレハンドロ・アメナーバル、マテオ・ギル
音楽:アレハンドロ・アメナーバル、マリアノ・マリ
撮影:ハンス・バーマン
製作:ホセ・ルイス・クエルダ
(ラス・プロドゥクシオーネス・デル・エスコルピオン)
製作総指揮:フェルナンド・ボヴァイラ(ソゲテル)、
ホセ・ルイス・クエルダ

キャスト

セサル:エドゥアルド・ノリエガ
ソフィア:ペネロペ・クルス
アントニオ:チェテ・レーラ
ペライヨ:フェレ・マルティネス
ヌーリア:ナイワ・ニムリ
TVの男:ジェラール・バレー

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