原題:Notting Hill

世界一の映画スターが、街角で本屋さんとぶつかった…。 ビバリーヒルズに住む彼女とノッティングヒルに住む彼。二人の恋の行方は? 『プリティ・ウーマン』『ゴースト』を破り全米オープニング記録樹立!!

1999年アメリカ映画/シネマスコープ/DTS、ドルビーデジタル/2時間3分 松竹・ギャガ・ヒューマックス共同配給

2007年11月28日よりDVDリリース 1999年9月4日より丸の内ピカデリー1ほかにて公開

公開初日 1999/09/04

配給会社名 0003/0025/0145

解説

奇跡が起こらないか? そう考えていた一人の男性が、街角で運命の女神と出逢う。本作『ノッティングヒルの恋人』は本当の恋を求める二人の、心のゆくえをを、ウエストロンドンのノッティングヒルという街を舞台に描く、最高にロマンティックなラブストーリーです。その恋が世界一有名な女性と、どこにでもいるような普通の男性との間に起きた特別な恋でありながら、恋愛に日々起こる出来事をひとつひとつ丁寧に描き、あの名作『ローマの休日』の王女と新聞記者の恋を術佛とさせる物語となっています。そして二人の恋をめぐって、ハラハラドキドキの涙と笑い、友情と感動がたくさんつまった、出会った人が一生宝物にできる作品です。
物語は売れない旅行専門書店を経営するウィリアムと、世界一有名で美しい映画スター、アナ・スコットがノッティングヒルの街角でぶつかり奇跡的な出逢いをしたことから始まる。アナはウィリアムや、彼の親友たちとの関係を始め、ハリウッドとは違うノッティングヒルの暖かい雰囲気全てが気に入り、癒される気持ちを感じる。しかしアナはビバリーヒルズに住む世界一の映画スターで、ウィリアムはノッティングヒルに住むただの一人の男。誠実だからおかしくて、情熱的だから傷つきやすい、こんな二人の恋はどんな結末を迎えるのでしょうか…?
主演は『プリティ・ウーマン』で大ブレイクをした後、近年においてはハリウッドで最高の女優として評価を集める、ジュリア・ロバーツ。90年代のスーパースターである彼女は、常に世界中の映画ファンを虜にしてきました。才能とカリスマ性、そして眩しいばかりの美しさ、彼女はその3つを兼ね備えた数少ない女性の一人。彼女がインタビューで「いいロマンティックストーリー映画の話がきたらやってみたい。だってそんな話し、めったにないから」と語っていたのを聞いた製作者たちは、執筆開始から4年の歳月の後、脚本ができると、すぐに彼女のエージェントに持ち込み、出演の承諾を即決で受けることになりました。そしてもう一人の主役もラブストーリーで並外れた実力を発揮する『フォー・ウェディング』『9ヶ月』のヒュー・グラントに依頼し、製作者全員が最初に望んだ通りの顔合わせが遂に実現しました。ジュリア・ロバーツとヒュー・グランド。ロマンティックストーリーならおまかせという二人の待望の初共演で、はたしてどんな恋の物語を見せてくれるのでしょう…。
この秋、全世界の人々が暖かい笑顔と幸せな涙に包まれるラブストーリーの名作がここに誕生しました。

ストーリー

アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)、彼女は世界で一番有名で美しいハリウッドのスーパースター。その人気と実カは、グレース・ケリーやオードリー・ヘップバーンの再来と呼ばれ、その主演作品は全世界で大ヒットを記録している。そしてここに自分の人生に奇跡が起こらないかと、考えている一人の男がウエストロンドンにある小さな街“ノッティングヒル”に住んでいる。彼の名はウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)。バツイチの彼は髭面でファンキーなウェールズ人、スパイク(リス・エヴァンス)をルームメートに、小さなアパートに暮らしながらベストセラー本とは無縁の旅行書専門店を経営していた。ウィリアムの毎日は店と家の間を往復するのみ。夜はスパイクとアナ・スコット主演の映画のビデオを観ながら「世界中のどこかにたった一人だけ、彼女を独り占めできるラッキーな男がいるんだよ」とつぶやく。
そんなある日、奇跡が起こった。ウィリアムの店のドアが静かに開きお客が入ってくる。そこには世界一の映画スター、アナ・スコットが立っていた。アナは本を買い、二人は店員とお客であれば当然の言葉を交わし彼女は立ち去ってしまった。女神が突然自分の前に現れたことに呆然としているウィリアム。でも、本当の奇跡はこれからだった。近所のカフェにオレンジジュースを買いに出たウィリアムは、曲がり角で人にぶつかり、オレンジジュースをかけてしまう。なんとアナ・スコットに!! 怒るアナに狼狽するウィリアム。彼はとっさにすぐ近くにある自分の家で服を乾かすことを提案し、二人は彼の家に向かう。緊張してオタオタしながらも誠実なウィリアムの対応にアナは機嫌を直し、まるで友達の家から帰るように出て行く。虚脱感のただようウィリアム。しかしその5秒後、三度目の奇跡が起こった。買い物袋を忘れて戻ってきたアナが、家の玄関で優しく、熱く、ウィリアムにキスをしたのだ。ロンドンで一番売れない本屋の店主が、ハリウッドで一番の女優からキスされるなんて…。
スパイクと汚れたアパートでのいつもの暮らしに戻ったウィリアムは、それから数日後、スパイクに何気なく誰かから自分宛に電話がなかったかと聞く。スパイクは悪気も無くあっさりと「何日か前に何とかというアメリカ人の女から電話があった。ホテルリッツに泊まってるから連絡くれってさ」。慌ててリッツに向かうウィリアム。しかし、マスコミとファン対策のため、アナは本名ではチェックインしておらずフロントは取り次いでくれない。しかもそこではアナの新作映画のキャンペーンが行なわれており、大勢のジャーナリストが世界中から集まっていた。ウィリアムは何とか雑誌の記者に成りすまし、インタビュールームに忍び込むことに成功。ウィリアムは親友のマックス(ティム・マッキンリー)とベラ(ジーナ・マッキー)夫婦の家で行なわれる妹ハニー(エマ・チャンバーズ)のバースデーパーティーにアナを誘う。ウィリアムが女性を同伴して来る事を珍しがっていた彼らは、その女性が世界一の女優アナ・スコットであることに驚く。しかし彼らは好奇心を心の中に仕舞い込み、ウィリアムの彼女として精一杯のもてなしをする。ノッティングヒルに住むウィリアム、そしてその友人たちに、とても居心地の良さを感じるアナ。パーティーの帰り道、夜の公園を歩きながら二人はいつしか寄り添い、熱いキスをかわす。
翌日もデートをした2人は、夜遅くホテルに戻ってくる。アナはウィリアムを部屋へと誘うがそこにいたのは、アメリカから来た彼女のボーイフレンドの有名俳優だった。ウィリアムはルームサービスのボーイを装い、部屋を出る。彼がその時、手にしていたのは汚れた皿と傷ついた心であった。ウィリアムの友人たちは彼を立ち直らせようと、いろんな女性を紹介する。しかし彼は「自分が愛していて、自分を愛してくれる人に出会うなんて奇跡みたいなものだよ」と、つぶやき、一生一人で過ごそうと決心する。
その半年後、アナが突然ウィリアムのアパートに現れる。若くて貧乏だったころ撮ったヌード写真が新聞に掲載され、傷ついたアナはウィリアムにかくまってもらいたく戻ってきたのだ。彼はそれに答え、スパイクが邪魔だと思いながらも、アナと甘い週末を過ごす。二人はお互いが恋に落ちていること、求め合っていることを確認し合う。しかし翌日の朝、ウィリアムのアパートの前にマスコミが押し寄せているのを見つけた途端、ロマンティックな出来事は夢のように崩れさってしまう。怒り狂ったアナは、スパイクが密告したと疑い、マネージャーを呼びもう二度と合わないと言い残して去って行く。スパイクはアナがウィリアムの元に戻ってきたことがあまりにもうれしくて、ついしゃべってしまったのだ。落胆するウィリアムと反省するスパイク。
そしてまた1年が過ぎた。アナが忘れられないウィリアムは、彼女が新作の撮影をロンドンで行うことを聞き勇気を振り絞って逢いに行く。しかしアナのつれない態度に落胆して、自分にこの恋は本当に終わったのだと納得させながら帰っていく。次の日、ウィリアムに一緒にいて欲しいという本心を伝えるため、突然アナが本屋を訪ねてくる。昨日の態度は口の軽い共演者たちから自分の気持ちを隠しただけだと彼に告げる。しかしウィリアムは何度も考えた末、この恋は絶対うまくいかないということを自分に言い聞かせていたので、アナに「ノー」と言ってしまう。「君はビバリーヒルズに住み、僕はノッティングヒルに住んでいる。世界中の人が君のことを知っている、続けられないと思うんだ」。アナは「私は有名人かもしれないけど一人の女でもあるのよ。好きな人の前に立ち、愛して欲しいと彼に願うの」、と言い残し去って行く。
ウィリアムは友人たちに慰めてもらうため、彼らにアナの願いを断ったことを伝える。他の親友たちはウィリアムを慰めるが、スパイクだけははっきりと言いきる、「君はなんて馬鹿な男なんだ」。話しているうちに、自分がとんでもない間違いを犯したことに気づくウィリアム。その大間違いを何とかしようと全員でマックスの車に乗り込み、アメリカヘ戻る前に何とかアナに会うためホテルリッツに向かうウィリアム。しかしホテルはチェックアウトした後で、もぬけの殻。果たしてこの奇跡的な恋はかなえられるのか? アナを求めてプジョーのワゴンはロンドンを疾走する!

スタッフ

監督: ロジャー・ミッチェル
製作: ダンカン・ケンワージー
脚本・製作総指揮: リチャード・カーティス
製作総指揮: テイム・ビーバン、エリック・フェルナー
撮影監督: マイケル・コールター
美術監督: スチュアート・クレイグ
衣裳デザイン: シューナ・ハーウッド
編集: ニック・ムーア
音楽: トレバー・ジョーンズ
サウンドトラック: マーキュリー・ミュージック
ノベライゼーション: 竹書房文庫
シナリオ対訳: 愛育社

キャスト

アナ・スコット: ジュリア・ロバーツ
ウィリアム・タッカー: ヒュー・グラント
スパイク: リス・エヴァンス
ペラ: ジーナ・マッキー
マックス: ティム・マッキンリー
ハニー: エマ・チャンバース
バーニー: ヒュー・ボーンヴィル
マーティン: ジェームズ・ドレイファス

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